1973/06/09 - 1973/06/11
14614位(同エリア17087件中)
osdさん
今日は半日,自由時間。Mとわたしはぶらぶら歩きながら、パリ・オペラ座を過ぎ、凱旋門に出ました。6月のパリの空は青く、白亜の凱旋門は壮大華麗、英雄ナポレオンのように輝いていました。凱旋門広場からシャンゼリゼ通りの美しい並木路に入りました。街路樹はマロニエかどうか、花は咲いていませんでした。
[写真]は青空のセーヌ川、いい天気でした。
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[写真]シャンゼリゼの街角にあった赤いテントを張り出したカフェ。
通りには洒落たカフェテラスがいくつもあり、椅子とテーブルで歩道を占領してました。午前中のせいか、客はまばらでした。
「へミングウェイの気分だぜ!」 シャンゼリゼ通りの左側にある、きれいなカフェのテーブルを選んで座りました。ギャルソンが寄ってきました。「コーヒー、ワンツーのツー」…指立て2本!悲しいかな、いつもの万国共通ボディーランゲージです。
路上の開放的なカフェで、短い足を組み、タバコに火をつけ、生ぬるいコーヒーを飲みながら、パリの空気をゆっくりと味わいました。ここでル・モンド紙でも開いたら演出満点など、ぼんやり満ち足りた気分でした。旅に出て12日目、すこし疲れがでてきたのかもしれません…。
「行こうか…?」 Mに声をかけました。ギャルソンを呼びました。
「いくら?ハウマッチ?」
「セン フラン」とトレーを持った中年のギャルソンは答えました。
「ウウ…! センフラン? 千フラン…!?」
1フラン約60円の時代です。千フラン→「エエーッ! 6万円!」
「Ooo-!No!」一瞬、頭の中が白くなりました。
Mもビックリ、「千…千フランだって?」
Mと目があったまま…しばし空白の時間。<怒るか、逃げるか!>
「マテヨ?」…「センって、千って…日本語だよね…」
Mが「アン、ドゥ、トロワ…」と言いました。
わたしは叫びました「カトル、サンク!→センク→セント…5だぜ!5フランだぜ!」
5フランに1フラン、ギャルソンに6フラン出すと彼は「メルシー」とニコニコ、お愛想笑いをしました。「オレ、フランス語の単位とってないモンねー」「俺だってとってないモンねー」Mとわたしは幸せな気持ちになって、カフェを出ました。 -
通りに出るとツアー仲間5、6人と出会いました。今のシャンゼリゼコーヒー、千フランの話で大笑いしました。 [写真]はノートルダム寺院入り口
「ジャポン、ジャポン!」ミニスカート、化粧の濃い二人の女が声をかけてきました。 「アレだよ!」Mとわたしはローマのポン引きを思い出しました。仲間の何人かが足を止めました…阿ーァ、談笑嬌声が出始めました。さすがにその場契約とはならず、男と女が固まってゾロゾロ歩きだしました。Mとわたしは集団から先行し、すこし距離をおきました。シャンゼリゼはケーキで作ったような建物が、広い舗道に映える美しい街でした。通りを3分の2位下ってきました。後ろの方では、街角ごとに1人2人、砂糖にたかる蟻のように女が増えてきているようでした。時々笑声も聞こえてきます。
「もうすぐ行くと、スペイン人街(?)かも、ガラが悪い街みたいだよ」Mはどこかで街情報を仕入れてきたようでした。
後ろで突然かん高い女の怒声があがりました。振り向くと女たちが10人位、シャンゼリゼ通りのど真ん中で声高く言い争っています。女たちの輪の中でわれら東洋人は小さくなっていました。どこの国の言葉でもわかります。肌の浅黒い3、4人の女たちが「出て行け!ここはお前たちのショバじゃない!」とミニスカートの女たちを脅しています。ミニスカ女たちも負けずに「自分たちが先だ!ジャポンは自分たちの客だ!」と激しく言い返しています。身体も声もデカイ、胸を張ってアゴを突き出し迫力十分、猛烈な口喧嘩でした。シャイな日本人など勝てるわけがない。通行人が<スケベーなアジア人>と笑ったり、顔をしかめたりしているようでした。
「ヤバイ!」Mとわたしは、取り囲まれている仲間に「帰るぞー」と言ってシャンゼリゼ通りを駆け出しました。女たちの固まりがワッとくずれ、仲間も逃げ出しました。全員無事ホテルに帰還しましたが、<助平な日本人は誰だ?>としばらく笑いの中、厳しい追及になりました。
<教訓>外国では無意味にニヤニヤするな!イエスかノー、相手に大声でいうこと。
言ったつもりは通用しない。「ジス ワン プリーズ」と「ノーサンキュ」 …わたしの観光旅行はこれでほとんど通用しました。 -
コンコルド広場?だったと思います。青空の広場で、結婚式をあげたばかりの輝くように美しい花嫁でした。白いヴェールが風に吹かれて、ジューンブライトの幸せを絵に描いたようでした。「コングラチュレーション!」と声をかけ、カメラを向けると笑顔がはじけるように返ってきました。春風のようなその笑顔に、突然<この海外旅行は大成功に終わる>変な感動が、甘い旅情とともに胸にこみあげました。
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