メキシコの旅【６】　アステカ遺跡の上に築いた首都　メキシコシティ

2005/03/16 - 2005/03/23

メキシコシティは２２００ｍの高地に約２０００万人の人口を抱える大都市である。アステカ帝国を滅ぼしたエルナン・コルテスは湖上に浮かぶ大都市の神殿、建物を破壊し尽くし、その石材でスペイン風建築物を建造し、湖を埋め立てた。メキシコシティの地下には壮大なアステカ遺跡が眠っており、そのごく一部が発掘されている。中米随一の大都市であるが周辺の山には不法に住み着いたパラカイリスタ（山に住み着いた人）が１０００万人とも言われ、実質失業率は４０％、貧富の差の激しい都市問題も抱えている。現代都市文化、スペイン植民地文化、アステカ文化が同居している街である。
（写真はメキシコシティの中央広場）

エリア メキシコシティ(メキシコ)

コロニアル建築が並ぶ街の中心部、中央広場のソカロとサレンアメリカ最大級の教会、メトロポリタン・カテドラル。

中央広場のソカロのメトロポリタン・カテドラル。１５７３年に建造されたメキシコバロック様式。

中央広場のソカロのメトロポリタン・カテドラル。１５７３年に建造されたメキシコバロック様式の精巧な彫刻が施されている。

中央広場のソカロのメトロポリタン・カテドラルの内部。アステカ遺跡の上に建っているため、地盤に強弱があり、建物が傾いている。

中央広場のソカロのメトロポリタン・カテドラルの祭壇。カテドラルには長崎で豊臣秀吉の命により槍で処刑され殉教した２６聖人の一人、ヘスースの槍に貫かれた像が祀られている。

国立宮殿。現在は大統領府、大蔵省が使用している。

国立宮殿の中にはメキシコの共産党を支持した偉大な画家、ディエゴ・リベラの壁画「メキシコの歴史」が飾られている。この絵を見ると、スペインの侵略の歴史が良く解る。

アステカ帝国の中央神殿跡、テンプル・マヨール。

１８６１年にメキシコ大統領に就任した、唯一の純血のインディオ出身大統領ベニート・ファレスの像。

市庁舎とジャカランダの花。

市庁舎とジャカランダの花。

中央広場、ソカロ添いに大きな国立質店がある。社会主義国ではないのに質屋を国が経営するのは珍しい。

メキシコシティの新市街の街並み。

この旅行記へのコメント （2）

• seitani5766さん 2005/03/28 08:20:03

  本当に素晴らしい旅行記です。

  おはよう御ざいます。
  
  　今回は､ケキシコシティーの旅行記ですが､写真の撮りかた､歴史のみかた､雑踏など私にとっても､他の人からみてもこれほど優れた旅行記は無い､そんな感じで拝見しています。
  
  　私も､現役中にはメキシコシティーには行ったことがあります。その時の思い出として､地下鉄に乗ったことがあります。それと､レコード(CDでは無く)を買いました。その時でも､メキシコ音楽､例えば､エマニュエル･ポンセなどは日本でも流行していました。そんな思い出ですが。
  
  失礼いたします。

  さすらいおじさんさん からの返信 2005/03/28 09:02:34

  RE: 本当に素晴らしい旅行記です。

  猪谷 盛一さん いつもお読みいただきありがとうございます。
  
  >写真の撮りかた､歴史のみかた､雑踏など私にとっても､他の人からみてもこれほど優れた旅行記は無い､そんな感じで拝見しています。
  
  ありがとうございます。そうおっしゃっていただけるのは大変光栄ですが、まだまだ足らないところはたくさんあります。猪谷さんの旅行記こそ写真の行き届いた説明も素晴らしいと感じております。