ナチスに立ち向かい「ミュンスターの獅子」と呼ばれたガーレン枢機卿の像が立つ
- 4.5
- 旅行時期:2016/10(約9年前)
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by jijidarumaさん(男性)
ミュンスター クチコミ:7件
2016年ドイツの秋にライン・モーゼル・アール・ミュンスターラントの旅に出かけた。
2016年10月14日(金)~10月28日(金)15日間
第10日目の10月23日(日)に新旧キリスト教徒の宗教戦争であった”三十年戦争”の講和条約締結地のMuensterミュンスターの町を一日観光した。
Kiepenkerl Denkmalキーペンケアル(行商人)の銅像の方から横丁を通って、St. Paulus-Dom聖パウロ大聖堂に向かった。
大聖堂はほぼ13世紀当時のままの姿で旧市街の中心に立ち、西に面して二つの尖塔(北が57.7m、南が55.5mと異なるのが不思議だが)が並び立ち、ファザードにステンドグラスの輪が見え、中にはバロック様式の大聖壇、聖歌隊席、Fuerstbischofs von Plettenbergプレッテンベルク侯爵司教の墓碑がある。
聖堂の長さは109m、幅は53mと大きなものだ。
聖パウロ大聖堂までやってくると、右手を挙げた、大きな僧の像が立っているのが目に付いた。昔々、この地を訪れた時は無かった像である。
ナチス独裁に勇敢に立ち向かい「ミュンスターの獅子」と呼ばれたClemens _Graf_von_Galenガーレン枢機卿(2005年に列福(聖人の次の位)された)の記念像・碑だそうだ。
かつてヒトラー暗殺未遂事件に関与して刑死した「シュタウフェンベルク大佐」などについて書いてきたが、ナチスに立ち向かった宗教家については全く知ることも無く、この旅で初めて知った人物である。
≪Clemens August Kardinal Graf von Galen
(16. Maerz 1878 in Dinklage,Oldenburger Muensterland; † 22. Maerz 1946 in Muenster, Westfalen)
)クレメンス・フォン・ガーレン枢機卿の列福≫
2005年10月9日ローマにおいて、ドイツ人クレメンス・アウグスト・フォン・ガーレン枢機卿が列福される。
卿について教皇ヨハネ・パウロ2世は1987年5月6日に「神と人間の権利の擁護者として忘れることのできない人物」と評した。
枢機卿はなかでも国家社会主主義(ナチス)のイデオロギーと体制に対する不屈の戦いで知られている。
また死の文明が命の文明にとって変わろうとするこの現代においても持別の意味をもつ。
と言うのは、枢機卿はあらゆる命が生きるに値するものだと深く確信していたからである。
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- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 5.0
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.5
クチコミ投稿日:2017/01/17
いいね!:5票
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