生命力あふれる曲線美が美しいタッセル邸 Maison Tassel は、ベルギー人建築家ヴィクトール・オルタ Victor...
続きを読む Horta (1861-1947)の名声を高めた記念碑的建築で、アール・ヌーヴォー最初の建築とされる。 1893年(オルタ32歳)に完成。
タッセル邸の建つ、ポール=エミール・ジャンソン通り [写真右下] を含め、この界隈の建築物は非常に優雅な印象で、なんとなく、バルセロナのモデルニスモ(アール・ヌーヴォー)建築巡りをした時を思い出しました!
個人的に、ガウディの初期作品、カルベ邸 Casa Calvet ( http://bit.ly/fz5JgN )も好きなのですが、オルタの初期作品であるこのタッセル邸も好き(少し似た雰囲気?!)。
彼が力を注いだというのは邸宅内の階段室で、すみずみにまで曲線的な装飾を凝らし、天窓からは自然光が照らされているのだそう。 (ブリュッセルの) アロー Arau が企画している 『 ブリュッセル1900アールヌーヴォー(ツアー) 』 ツアーでしか入れない建物の内部見学があるので、スケジュールと時間が許せば是非参加してみたいですね。 英語ツアーは月数回程度催行。
◆ http://www.arau.org ( :Arau )
タッセル邸は、2000年に、ソルヴェイ邸、ヴァン・エートヴェルデ邸、オルタ邸とともに、世界遺産(文化遺産)に登録されている。
【 建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 】
◆ http://whc.unesco.org/en/list/1005/ (UNESCO)
オルタがアール・ヌーヴォー建築を手がけたのは、タッセル邸/1893 から自宅(オルタ邸/1898)を完成させるまでの約6年間。
1895年、フランス人建築家エクトール・ギマール Hector Guimardはベルギーを訪れ、オルタに会った。 オルタはギマールに、「 花や葉を離れ、茎を掴め 」 と助言したのだそう。 ベルギーを訪れてオルタらの建築に触発されたギマールは、フランスに帰国して間もなく独自のアール・ヌーヴォーを展開し、やがて(パリ)メトロの駅の設計に携わった。ベルギーのアール.ヌーヴォー熱はパリへと伝染していった。
■□■ Hotel Tassel タッセル邸前の英語案内版より ■□■
[写真左下]
The facade of this private town house, with its elegant bow window, reflects in its design the complex spatial layout of the interior, accenting the main rooms. Such unity of conception, found in the smallest design details of this luxurios residence, is what establishes the genius of its architect, Victor Horta. He was just thirty-two when, in 1893, he designed this brillant work, which secured his fame and signaled the beggining of Art Nouveau architecture in Belgium.
■□■ アール・ヌーヴォーの主な建築家 ■□■
・オットー・ヴァーグナー / オーストリア / 1841-1918
・ドメネック・イ・モンタネル / スペイン / 1850-1923
・アントニ・ガウディ / スペイン / 1852-1926
・ヴィクトル・オルタ / ベルギー/ 1861-1947
・エクトル・ギマール / フランス / 1867-1942
・チャールズ・レニー・マッキントッシュ / イギリス / 1868-1928
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投稿日:2011/03/05