オットー・ヴァーグナー建築の傑作、アム・シュタインホーフ教会!ユーゲントシュティル建築好きには見学必須の場所ですよね。
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是非、内部見学ができるガイドツアーに参加してみてください♪ 因みに、私は、土曜15:00〜の内部見学ガイドツアーに参加しました。 2008年12月訪問時の内容は、所要約1時間、3EUR、土曜16:00〜は自由見学無料でした。
(※追加情報:2012年4月現在:ガイドツアーは、土曜15時〜、日曜16時〜、所要約1時間、8EUR )
・・教会へのアクセス方法は、
(1)リンク沿い【Dr-Karl-Renner-Ring】(自然史博物館の北の角)のバス停から、バス48Aで約25分、【Psychiatrisches Krankenhaus】下車。 (※48A:Dr-Karl-Renner-Ring→Baumgartner Hohe行き、下車停留所の1つ前、Reichmanngasseの停留所付近で右手のバウムガルトナーの丘に金のドームが見えてきます。)
(2)または、【U4 Unter.St.Veit】駅前からバス47A乗車、【Psychiatrisches Krankenhaus】下車。 (※この47Aバスで ”帰る” 時は、U4 Ober St.Veit駅も通りU4 Unter St.Veit駅終点です。 ”行き”は、U4 Unter St.Veit駅発Baumgartner Hohe行きに乗車、U4 Ober St.Veit駅には止まりません。)
どちらのルートも試したことがありますが、リンクから48Aに乗る方が少し?簡単かもしれません。 バス停を降りた後も精神病院内の敷地の丘を登らなくてはいけないので、内部見学ガイドツアー参加の場合、(48Aバスだと)リンク沿いを最低でもガイドツアー開始の1時間前には出た方が良いと思います。
参考まで、アクセスに関する地図作成しました。
良かったらどうぞ!
●地図 http://goo.gl/maps/TV2s4
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一応、バス48A、47Aルートは下記でご確認を!
●pdfで詳しい時刻表が見れます!
48A http://www.wienerlinien.at/media/download/2012/Linie_48A_69605.pdf
47A http://www.wienerlinien.at/media/download/2012/Linie_47A_30611.pdf
●視覚的にルート確認ができます!
http://www.wienplan.com/select/plaene.html
●ウィーン市交通局 Wiener Linien
http://www.wienerlinien.at/
●アム・シュタインホーフ教会 Kirche am Steinhof
http://www.wienkav.at/kav/ows/texte_anzeigen.asp?id=2268
●「狂った人のための教会」とやゆされたユーゲントシュティールの傑作建築 @afpbbnews(2008年02月06日)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2346603/2599980
●ウィーン市公式オンライン・トラベルガイド(英語)
http://www.wien.info/en/sightseeing/sights/from-g-to-k/church-steinhof
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【Kirche am Steinhof】 Baumgartner Hoehe 1 1140 Wien
ヴァーグナー建築の最高峰でユーゲントシュティル Jugendstil の宗教建築の中で、もっとも重要とされている アム・シュタインホーフ教会。
鐘塔の上高く、すばらしいウィーンの眺めのある場所で、聖レオポルトと聖セヴェリンが玉座に座っている。 東塔(正面向かって右)には紀元400年頃ドナウ地方で伝道者であった聖セヴェリン、 西塔(同左)にはニーダーエスターライヒ州とオーストリアの保護聖人である聖レオポルトが。 教会はこの聖レオポルトに奉献されている。
正面の上にある窓は中に入るとオルガンに隠されているため見えないが、この窓のモチーフ●「楽園からの追放」は、観察者が教会の外にいるうちに、人が罪を背負って教会に入り、祈りによって初めて「楽園に再び入る」ことができる旨を伝えている。
教会は、大理石板とそれを留めるボルト、同じく金箔のドームで構成される外観は、角ばった基壇の上に優美な釣鐘状のドームが置かれたような形状。 二重ドームなので、内部では適度な天井高と●音響効果が実現されている。
入口の上の●4体の天使像は、郵便貯金局の屋上の女性像、メダイヨンマンションの屋上の叫ぶ女性像、のオトマー・シムコヴィッツによるもの。 教会内部の祭壇の金色の天蓋もシムコヴィッツの作品。
表紙の写真、右前に写っているのは、●レオポルト・シュタイナー。 彼は、13区と16区の間の土地を新しい施設(精神病院)用に選び出した。 たった1週間の間に、彼はその土地を110人の土地所有者から約400万クローネで買い上げた。 身分の低い夫婦の息子として生まれたが、出世し才能あるキリスト教社会党の政治家でもあった。
煉瓦の壁を覆う白い大理石の板は、オットー・ヴァーグナー独特の手法である●銅製の釘で「固定されて」いる。 ヴァーグナーはこの外壁を見るものにいつまでも新鮮な印象を与えたかった。 :「…この釘は最初の3週間、大理石板がずれたりしないようにする役目がある。 その役目を果たした後、美しい白く光るその頭は、やはり最高に近代的で独自性のある装飾品として残る。 必要性から生まれたもので、壁面の装飾品である。」
かつては、女性患者は●西の門を使い、男性患者は●東の門を使って教会に入り、中央の門は特別な儀式の時に開けられていた。
教会の●ステンドグラスはコロ・モーザーによるもの。 ここにはアール・ヌーヴォー様式のデザインで聖人達が描かれている。 入って右(東)側の天使たちは、聖霊を表す鳩を西へ向けて持ち、これは入って左(西)側の天使たちは聖ヴェロニカの聖骸布、を東に向けている。 天使の翼を飾るのは、美しい羽の孔雀。
教会としては珍しい●東西の大きな窓から一日中たくさんの光が流れ込み、教会の内部を自然の神聖さで光輝かせている。 西の窓は7つの身体的な慈悲深い善行を表し、東の窓では旧約聖書と新約聖書の7人の聖人が、精神的な慈悲深い善行を表している。
教会は東西の軸で作られておらず、(普通、西方の教会は西が正門、東が大祭壇=聖地エルサレムの方向)●南北の軸で作られている。 これは精神を病んでいる人が逆光の光に向かわないように、光の少ない北に向かうよう設計された。
その他の特徴としては、
●聖職者のエリアは、患者と完全に離れている。
●説教壇へのアクセスは香具室からのみ。
●一対の告解室とベンチのすべては、ウィーン工房によるオリジナル。
●祭壇に自然に向かえるよう計算され(約26cm)緩い傾斜がつけられている。
●ほとんどの角が丸くされ鋭い角がない。
●衛生保持のため、聖水盤の水は流れ出るように作られている(普通は水は入ったまま)。
●もしもの時、患者を迅速に運び出せるように、非常口は教会の壁の側面に組み込まれている。
●懺悔室は慣習的であるというよりオープン。
●教会内に容易にアクセス可能なトイレ設備がある。
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やはり・・
ヴァーグナー建築を堪能するなら絶対にココです!!!
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投稿日:2009/02/25