橋本関雪が大正5年から住んだ邸宅跡
- 4.0
- 旅行時期:2023/06(約3年前)
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by たびたびさん(男性)
下鴨・宝ヶ池・平安神宮 クチコミ:196件
白沙村荘橋本関雪記念館は銀閣寺の界隈だと立派な構えであることもあってちょっと目立つ存在。今回は久しぶりの訪問です。
ちなみに、こちらは橋本関雪が大正5年から住んだ邸宅跡。日本庭園の中に配置された主家を始め、画室を有する存古楼に持仏堂や茶室群などを拝見するだけでも十分な見応えがあります。一番奥が二階建ての美術館。ところで、京都画壇の代表格は、”西の栖鳳、東の大観”と称された竹内栖鳳。橋本関雪も同じ時代の画家ですが、知名度という意味ではやはり劣るし、栖鳳とはあまり仲が良くなかったとも。今回、橋本関雪を拝見するとまあそんな感じは分からなくはない。栖鳳はとにかく絵がうまい。なんでもかんでもうまいです。関雪はそういう点でいうととても栖鳳にはかなわないのですが、絵のテーマというか世界観はワールドワイド。スケール感があって、その世界感をどう表現するかということに全力を傾けるというすごさがありますね。栖鳳からすると物足りなくても、関雪からするとそれは分かっていないとなるのかな。それから、大作を好む傾向もあるので、自宅を飾りたい関西の旦那衆にもイマイチ人気がなかったのかもしれませんね。関雪にはちょっと時代的なミスマッチがあったような気もしますが、この優雅な邸宅からするとそれは杞憂かな。栖鳳の方は作品がやや散逸してしまい残念なこと。これも両者の違いになってしまいました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 5.0
- バリアフリー:
- 4.0
クチコミ投稿日:2024/05/09
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