体力があれば旭岳を越えて
- 4.5
- 旅行時期:2021/08(約4年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
旭岳・天人峡・白金 クチコミ:76件
旭岳は標高2291mで北海道の最高峰の山ですが、旭川市街又は旭川空港から車やバス(66番旭岳線いで湯号・1日4本・予約不要)で標高約1100mの旭岳温泉まで行き(100台あまりの広い駐車場あり)、そこからロープウェイで標高1600mの姿見駅まで上がり、登山の準備を整えた後、標高1680mの姿見の池を経て、本格的な登山道に入り、標高2291mの山頂まで一挙に登ることができます。
山頂からの景色はなかなかのもので、山頂に立って初めて黒岳方面の旭岳の反対側の景色が見渡せます。木の生えていない岩肌むき出しの山群にカルデラの平原がまるで月か宇宙の惑星にでも来たような圧倒的なパノラマが展開します。
残念ながら多くの人がこの山頂で折り返して戻ってしまうのですが、ここはぜひ体力があれば、遠くに見える小さなモヒカンのような形の山、黒岳まで縦走したいところです。山頂から見える黒岳方面の景色は、今までの景色とは格段に迫力が違い、その懐に飛び込むと、特に旭岳直下の裏旭キャンプ指定地あたりでは、360°異様な光景に囲まれ、ともすればどこかの惑星に降り立ったかのような錯覚に陥りかねません。
黒岳までの距離は姿見駅からは約13km。旭岳に登った後は、登りの局面はおおよそ3回で(北鎮分岐経由ルートの場合)、間宮岳手前の熊ヶ岳の登り、北鎮分岐までの登り(中岳の登り含む)、そして最後の黒岳の登りで、どれも100mほどの標高差を登り返します。また、縦走の方向ですが、好みがあると思いますが、旭岳→黒岳の方が、体力のある最初のうちにドカンと北海道最高峰に登ってしまった方が、その後は下りの局面の方が多く、まだ楽なような気がします。
なお、縦走ルートは2つあり、前述は間宮岳分岐でお鉢平を時計回りに回る北鎮分岐経由のルートで、もう一つは北海岳を経由するお鉢平を反時計回りに回るルートがあります。
北鎮分岐経由ルートは、あわよくば北海道第2の高峰、北鎮岳(標高2244m)に寄り道できるのが良いです。北鎮分岐(標高2142m)から片道0.4kmを往復ピストンで、疲れているようなら取りやめることができます。また、北鎮分岐からの下りが意外と道が急でゴツゴツしている感じがしました。なお、北鎮分岐経由ルートでは途中、中岳分岐(姿見駅から6.5km地点)で裾合平へ下り、姿見駅へ戻るエスケープルート?(約6km)が存在しますが、既に黒岳リフトまで5.9kmとなっており、距離的にはあまり変わらず、2つの登り(北鎮分岐手前、黒岳手前)を回避できる程度です。
北海岳経由ルートは北鎮分岐経由よりも緩やかで登り返しも50m程度(松田岳手前、北海沢)で済みますが、疲れがたまっているコース終盤で、黒岳の登り返しに北海沢の登り返しがプラスされることになります。
どちらのルートでも注意点は、黒岳リフト及びロープウェイの最終時間に間に合わないといけないことで、そうならないよう、時間に余裕を持った行動計画や早めの出発、体調の見計らいなどが重要です。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 2.5
- 景観:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 1.0
クチコミ投稿日:2021/09/15
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