黒森神社

義経北行伝説もある、かつては女人禁制だった神社

4.0
旅行時期：2020/05（約4年前）

by SUR SHANGHAIさん（女性）

宮古クチコミ：244件

宮古市街地の北側にうっそうと広がる黒森山。
そこの巨木が宮古湾を行く漁船にとって方向の目印ともなっていて、古来、その山自体が漁業・交易を守ってくれるとして信仰を集めていたそうです。
その山中には、国の重要無形民俗文化財になった黒森神楽の黒森神社があります。
この神社は、義経北行伝説もある、かつては女人禁制だった神社でもあるので、興味のある方は行ってみては？

JR＋三陸鉄道宮古駅から車で岩手県道40号線（宮古岩泉線）を行くと、途中の脇道に一の鳥居があるのが目印です。
後は道なりに山に入って行くとどん詰まりに黒森神社があり、私たちが行った時には近年新しくなった神楽堂脇まで車で行けました。
上記駅前からだと車で片道20分ほど。

規模的には大きくはない神社と言っても、巨木に覆われて昼なお暗き山のお社という雰囲気は今でも色濃く残っていて、敬虔な気分に浸れます。
境内には諸々の神を祀った末社や石碑、灯篭なども数多く、この地で行方不明になったというイタコを祀ったイタコ石があったり、平泉から逃れてきた義経主従がこの地で三年三か月修業をしたという伝説ともあいまってミステリアスな雰囲気でした。

境内からはさらに山中へ入って行く山道もあるんですが、熊が出没するという事だったので行かないでおきました。
実際、2020年には、岩手県沿岸地域でも山寄りの地域では熊による怪我などの事故件数が多いようなのでご注意を。