釧路発祥を知る貴重な資料館　～　米町ふるさと館

3.5
旅行時期：2020/06（約6年前）

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米町公園前に在る白い漆喰土蔵造りの商家は「米町ふるさと館」といって市内で唯一残る当時のまま現存する最古の木造建築の旧田村邸を資料館にしたもの。

明治３３年に建てられた海産物商・渡辺虎蔵の店舗兼住居を活かしたもので、館内には当時の生活様式が偲ばれる調度品や用具、明治から大正にかけて釧路の町並を撮った写真に石川啄木の資料など多数が展示されてました。

個人的には屋内の匠の技を用いて建てられた内装に目が行きますね！～、書院造りのような床の間の障子細工、欄間の一枚板をくり抜いた細工、網代天井のような木の模様を施した細工など当時の匠の技を贅沢に用いた建て方が印象的でした。

係の方が数十年前には市街には明治・大正期の商家や家屋・建築物が残っていたそうですが、修復・保存・維持するという発想が政治・役所的に無くて何も考えずに取り壊していった結果、釧路には歴史的な物が何も残らなくなってしまったそうです？…、ふるさと館は唯一市民運動の結果修復・保存出来ることに成ったと話して頂けました。

歴史の積み重ねは長い何月が必要ですが、取り壊せば一瞬にして消えて無くなってしまう～、再建するのはもう無理なんです～、この事を肝に銘じておかないといけないです。