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上野原縄文の森 施設情報・クチコミに戻る

遺跡ファンにはたまらない内容

  • 5.0
  • 旅行時期:2020/02(約4年前)
toroppeさん

by toroppeさん(男性)

国分・福山 クチコミ:61件

国分市内からは車で20分程度ですが、鹿児島市内からだと高速道路を使っても1時間程度はかかります
テクノパークを目指せばわかりますし、国分に入れば、途中に「上野原縄文遺跡」の看板も所々あります

上野原縄文の森への入園、埋蔵文化財センターの見学は無料ですが、上野原縄文の森展示館に入るには大人320円、高・大学生210円、小・中学生150円(団体割引あり)が必要です

展示館には貴重な発掘資料がありますので、史跡ファンなら一度はみておきたいものです

霧島市教育委員会主催の「きりしま歴史散歩」で、「上野原縄文の森」の遺跡探訪をするツアーが募集されたので、申し込んで参加してきました

平成11年に国指定史跡として指定された遺跡で、全く知らなかったので、工業団地造成時の発見のきっかけから、細部に渡るまで詳しく説明してもらい、500円の参加費で資料と記念品のクリアファイル、絵葉書までもらって感激でした

ここでは9,500年前の壺などの遺跡が一番古いようですが、当時は地球が氷河期の末期だったため、このあたりは現在の東北地方のような気候だったらしく、落葉広葉樹の森が広がり、食材や木の実なども豊富で、定住生活ができたとのことです

また、燻製を作るためり連穴土杭、焼き料理や蒸し焼きに使用する集石、煮るための壺と、現代に繋がる食の形が既にあったことが出土品から伺えて、当時の文化度の高さは世界でも例がないくらいだそうです

地層の恩恵を受けた湧水が現在でも流れていることから、生活しやすい場所としてこの地が選ばれたのではないかと言われています

遺跡が好きなので、紀元前5世紀から紀元後3世紀までの弥生時代のものと言われる吉野ヶ里遺跡(佐賀県)、約5900年前~4200年前の縄文時代の集落跡と言われる三内丸山遺跡(青森県)なども見てきましたが、コチラはそれらより古いにもかかわらず、地中に埋められていたため双子壺などは、割れずに保存状態も良いのも驚くでした

7,500年前の双子壺、耳飾り、異形石器など、祭りに使われたと思われる遺跡もたくさん発掘されており、他の地域では主に弥生時代に入ってからのものしか発見されていないことから、やはりこの地は特別な遺跡であることがわかりました

土偶もよく知られているのは人の形をしていますが、コチラの土偶は大きさも小さく、頭、腕や胸は少しの突起があるだけの簡素なものです

しかし、肋骨や妊娠線のようなものは描かれていることから、女性を表現していると思われ、子孫繁栄や当時は母子ともにリスクが高かったであろう出産の無事を祈っていたと想像すると泣けてくる気分でした

展望の丘からは桜島や霧島連山を望むことができるこの場所で、当時の人たちはそういう山々や海、生き物に畏敬の念を抱きながら暮らしていたのかと思うとロマンが広がりますね

せっかくの素晴らしい遺跡の森ですが、発掘当初は全国から遺跡ファンが訪れたようですが、今では鹿児島県民もあまり訪れない場所となってしまっているようで残念です

ぜひ、観光コースに組み入れたり、学生達や若い人が訪れるような仕組みを作って欲しいと思いました

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦(シニア)
アクセス:
3.5
人混みの少なさ:
5.0
見ごたえ:
5.0

クチコミ投稿日:2020/02/02

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