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旭岳

自然・景勝地

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片道3.3km! 登りやすいが油断は禁物!

  • 4.0
  • 旅行時期:2014/09(約11年前)
しそまきりんごさん

by しそまきりんごさん(男性)

旭岳・天人峡・白金 クチコミ:76件

北海道の最高峰、旭岳山頂は、ロープウェイの姿見駅から3.3kmほど。
標高は、姿見駅が約1600m。山頂は2291m。690mほどの標高差を登ります。
ひたすら砂利、石、岩の道ですが、森林限界を超えているので、視界はよく開けています。
一つの峰を登るという感じで、登山道中も山頂が比較的よく見えます。
他の山の場合、山頂と思っていたのが一つの尾根で、それを越えてもまた別の尾根が現れ、尾根を幾つか登り切った後にやっと本当の山頂が現れるといったようなことが、旭岳ではありません。とても分かりやすい山です。
しかし、その分、馬の背などのなだらかな場所はありません。ひたすら登りが続きます。
水場もないので、しっかり麓で水筒やペットボトルを補給しましょう。姿見の駅でもペットボトル各種を販売しています(ペットボトルは、下界よりも2、3割値段が高いですが)。
また、下界は曇っていても、旭岳山頂は晴れている時もあります。訪れた時はまさにそんな天気でした。山頂からは、いつもなら麓に丸い鏡がころがっているように見える姿見の池や、旭川市街地などは見えませんでしたが、見事な雲海が眼下をとりまいていました。
山頂から降りかけたところ、急病人を搬送するため、ヘリコプターが降下してきました。麓から上がってきた地上スタッフが登山道を規制する中(ヘリの真下はものすごい強風です)、レスキュー隊員が急病人を吊り上げ、機内に収容後、旭川市街方面へと去っていきました。
旭岳は姿見駅からだと、比較的登りやすい山です。しかし、山頂は標高も高く、姿見駅より一段と気温が下がります。訪れた時は、風はほとんどありませんでしたが、強風が吹くと体感気温はより一層下がります。気圧が低いせいなのか、空気が薄いせいなのか、結構息もあがります。登りやすさにだまされず、しっかりとした装備で臨みたいものです。姿見駅の売店でも上着や手袋など、簡単な登山用品を販売しています。
搬送された人は、同じパーティの人たちが電話をしていましたが、高齢で数日後に透析をひかえた糖尿病の人だったようです。山頂は携帯も通じます。自分のDoCoMoの携帯もしっかり電波表示が立っていました。ちなみに山ではauが一番強いと思います。DoCoMoが通じなくてもauは通じる場面によく出くわします。また、auでは高度計や方位計がついている機種もあります。
旭岳を越えて、熊ヶ岳コルや間宮岳の方へ下る道は、まるで富士山の砂走りのような感じです。やや降りるとDoCoMoでは圏外になってしまいました。下の方では万年雪もあります。熊ヶ岳のコルでビバークをしている人が万年雪から流れ出している水を汲みにきていました。ただ、このあたりも熊やキツネがうろうろしていることもあるので(標高は高いですが、お鉢平付近ではよくうろうろしているのを見かけます)、そのまま飲むのは危険です。キツネのエキノコックス症には注意です。水はまさに雪解けの冷たい水でした。
旭岳は姿見駅からの単純往復のほかに、
黒岳縦走ルート1(約12km):姿見駅~旭岳~間宮岳~中岳~北鎮岳~お鉢平展望台~黒岳石室~黒岳~黒岳リフト7合目
黒岳縦走ルート2(約12km):姿見駅~旭岳~間宮岳~荒井岳~松田岳~北海岳~黒岳石室~黒岳~黒岳リフト7合目
裾合平・中岳温泉ルート(約12km):姿見駅~旭岳~間宮岳~(中岳分岐)~中岳温泉~裾合平~姿見駅
などなど、いろいろなルートがあります。
標高、景色、自分の体力などを勘案してルートを選ぶとよいと思います。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.0
景観:
4.5
人混みの少なさ:
3.0
バリアフリー:
1.0

クチコミ投稿日:2014/09/16

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