札幌市中心部から見ると、西の方には山並みが連なっています。
近いところで、藻岩山、大倉山などですが、背後には手稲山(標高...
続きを読む1023m)、百松沢山(標高1010m)などの高い山が控えます。
感心が無いと、それらは名も無いだたの山が連続していると思うかもしれませんが、際だった峰にはしっかり名前が付いていて、空と境を接している奥の高い山並みには、南側から砥石山、百松沢山、烏帽子岳、神威岳、手稲山などのピークが実は見えています。
ただ、スキー場やテレビ塔がある手稲山や、観光地の藻岩山、大倉山と違って、砥石山は平凡な山です。
砥石山は、夏は登山が楽しめます。
3つの登山ルート(小林峠ルート5.2km、中の沢ルート5.1km、源八沢ルート)があって、そのうち源八沢ルートは2016年11月現在、崖崩れのため通行止めのようです。
小林峠ルートは、藻岩山の登山道から続いていて、藻岩山頂まで行かずに、途中の馬の背、T6分岐点から一旦、小林峠に下りて(T6―小林峠は2.9km)、そこから砥石山へと登ります。
ただ、砥石山へは、藻岩山の延長上とは考えずに、小林峠から新たな山に登り直すと思った方がよいです。
小林峠では、砥石山登山口はちょうど峠の節のところ、藻岩山方面は節から盤渓方面に100mほど下ったところにあります。
なお、小林峠(真駒内側)には路肩にわずかに駐車スペースがあって、7、8台が停められるようになっていました。
11月後半の砥石山は、木々の葉が落ちて、その隙間から周囲の視界がよくなっています。
雪は標高の高い方では全面覆われるように積もっていましたが、それでも十センチ程度で、かき分けたり、雪を漕いだりということは全くありませんでした。
むしろ、標高の低い所の南面ではほとんど溶けていて、なおかつ春先のようにぐちゃぐちゃとはなっておらず、落ち葉が積もっていました。
登山は、スノーシューを使わずとも雪対応の長靴で十分行くことができましたが、少し雪が氷り気味の急斜面では、アイゼンまたは軽アイゼンがあるとよいなと思える箇所がありました。
小林峠から、T4分岐(中の沢ルートとの分岐)まで3km。
小峰を幾つか越えるアップダウンの縦走路という印象ですが、勿論、登りの局面が多いです。
T4分岐を通過してしばらくして、登りが急になり、いよいよ山頂かと思うと、三角山との看板があります。
ちょっとがっかりすると同時に、名前を知らないと、一瞬、宮の森方面の三角山で、方向を間違えたかとドキッとします。
付近では、そろそろ遠方の景色が眺望できる箇所が出てきて、三角山山頂でも木々の間から札幌市街地方面などの眺望がききますが、これから登りの方は、迂回路を利用し、下り時にゆっくり観賞すれば良いと思います。
それからも、山頂と思っていた峰の先に更に峰が現れて、何度かがっかりしますが、尾根が大分痩せてきたところで、本当の山頂に辿り着きます。
三角山よりも遙かに高い場所にあります。
山頂からの眺望は、南側の藤野方面がよく見えましたが、落葉期だったので、東側、そして札幌市街地、手稲山、神威岳が木の間越しに見えました。
藻岩山山頂の展望台、手稲山山頂からだと、やはり山塊の端から山塊方面を眺める感じですが(その分、札幌市街地やよく見えるが)、砥石山は山塊に分け入った中程から周囲を見渡す感じでした。
小林峠入口からは上り1時間30分、下り1時間10分、藻岩山の慈恵会入口から小林峠は行き帰り共に1時間ちょっとでした。
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投稿日:2016/12/05