香川津二孝子の碑

　東萩駅の近く、松本川のほとりにこの碑は建っていました。かつての親孝行息子の碑との事で、この碑を見るまでは、この親孝行息子...  続きを読むの話は知りませんでした。観光客は他にはいなかったのですが、駅の近くなので、この近くに来た際は、訪れる事をお勧めします。
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投稿日:2023/03/05

東萩駅から松本川の東河畔を少し上ったところに、香川津二孝子（かがわづ・にこうし）関連の石碑が３つ建っています。これは、昔、...  続きを読む香川津（かがわづ）に暮らしていた２人の孝行息子を顕彰するものです。石碑その１は「香川津二孝子絶命之処」というもので、１９３８年（昭和１３年）に２人が亡くなったこの場所に建立されたものです。石碑その２は「紀二孝子事」というもので、１０代藩主毛利斉煕がこの話を聞いて、顕彰碑の建立を命じ、１８１６年（文化１３年）に香川津の寺に建立されたものです。この碑は、１９１４年（大正３年）に百年忌を営むのに際し、より萩市内に近い新川に移されましたが、その経緯を記した石碑その３の「移孝子碑記」を傍に建立します。そして、１９６４年（昭和３９年）に至って、石碑その２とその３もこの地に移されたとのことです。なお、石碑群の左端に森寛斎さん（明治期の日本画家）の誕生地碑もありました。   閉じる

投稿日:2021/09/01

ここは、親孝行の２人の息子が力尽きた場所とのことです。今は訪れる人も少ないのか、３つの石碑が静かに建っていました。１８１５...  続きを読む年（文化１２年）の冬のこと、香川津に住む義兄弟は、妹を産んだ後の肥立ちが悪く、病んでいた母の治癒を願掛けすることにしました。お参りはご利益のあると言われていた金毘羅社（今の円政寺）とし、断食をして海で数回沐浴をした後、裸足で長い距離（片道およそ３ｋｍはあったと思われます）を歩いて詣でました。満願となる７日目となった１２月１１日の夜は、雪やあられが降り、風も激しく吹き荒れた荒天だったそうです。既に７日間の断食で体力もなく、金毘羅社を詣でた後、２人ともこの地で力尽きて亡くなってしまいました。兄弟は、長男・権蔵２２歳、三男・利吉１６歳です。なお、後日談を記したものが見付かりません。ご利益があったと信じたいですねぇ。   閉じる

投稿日:2021/07/06

東萩駅の近くの川側にあります。香川津（かがわづ）二孝子（にこうし）と読むそうで、香川津は当時の地名、二孝子は二人の親孝行な...  続きを読む子どものことを意味しているそうです。兄弟が母親の病気がよくなくなるよう、百日参りをしていたものの、亡くなってしまったというお話があるそうで、その話にちなんだ碑でした。古びた石碑ではありますが、このようなお話がこの地方にあることを知り、勉強になりました。  閉じる

投稿日:2020/09/20

萩観光で宿泊した萩ロイヤルインテリジェントホテルに荷物を預けて、松陰神社へ向けて松本川沿いを歩いているときに見つけました。...  続きを読む道の反対側に石碑があったので、道を渡って見に行くと、香川津二孝子の碑でした。二孝子に関して知りませんでしたが、母親の病気治癒祈願のためにお寺へお参りに行った帰りに絶命した親孝行の兄弟なのだそうです。この石碑と出会わなければ、二孝子の話を知ることもなかったでしょう。  閉じる

投稿日:2018/07/08

200年前の美談として萩に伝わる香川津二孝子の物語は今は知っている人も少なくなりました。
しかし、今年2015年は香川津...  続きを読む二孝子が亡くなってから200年に当たるということで萩城下町マラソンで当時の彼らに扮した高校生が走るなど当時を振り返る動きがありました。
更に、今まで建立されていた石碑に加えて200年祭の文字が刻まれた石碑が命日の12月11日の翌日に除幕されました。
江戸時代に風雪をついて母親のために３０町（３・３キロ）離れた金毘羅社（現在の円政寺境内）まで、病気治癒を願って祈願し、帰路の松本川の川岸で倒れて絶命した二人の若者の忠孝は時代が変わった現在でも私達の心を動かすものがあります。  閉じる

投稿日:2015/12/25