新潟県新潟市中央区三和町にある「三社神社」についての情報を発信していきます。今回、「三社神社」を訪れたのは2024年7月2...
続きを読む7日です。「三社神社」へのアクセスは、「新潟駅前ターミナル」のバス乗り場の9番のりばからバスに乗り、「宮浦中学前」で下車し「三社神社」まで徒歩2分200mほどです。バスは「宮浦中学前」停留所に停まるので下車した後、バスの進行方向と反対方向に90mほど進むと最初の角があるので右折します。そのまま道なりに100mほど進むと右手に「三社神社」があります。
最初に「三社神社」の歴史を紐解いてみると、延享3年(1746年)8月に「信濃川」によって運ばれてきた土砂の堆積で島嶼の「長岡領附寄島」が誕生しました。「安倍玄的」が中心となって開拓しました。そして、翌年の延享4年(1747年)4月26日に開拓の安全と成功を祈願して、島中に一祠を祀りました。それが「三社神社」の始まりです。当初は、「伊勢皇大神宮」を主祭神にお祀りしたことから神社名を「附寄島大神宮」、「附寄島神明宮」としました。また、開拓者であるに「安倍玄的」因み「玄的のお宮」とも呼ばれていました。その後、弘化元年(1844年)には「流作場大神宮」、「流作場神明宮」と名を変え、明治維新以後に「三社神社」と改称されたそうです。御神徳は、大河の中に新しく生まれた土地に建立された神社であることなどに因み新規事業開拓、会社、店舗などの開業、開運立身出世、家内安全、心願成就のご利益があるといわれています。
それでは、「三社神社」を参拝します。まず、大きな社号標のある入口から入ると、「狛犬」(石鳥居)の先に「一の鳥居」(石鳥居)、さらにその先に「二の鳥居」が見えます。参道が右手方向に蛇行しているので「一の鳥居」からは「拝殿」は見えません。「二の鳥居」をくぐると「拝殿」がその姿を現します。左手には、立派な神輿が展示してある「神輿庫」があり、右手には「龍の口」と書かれた「手水舎」があります。「手水舎」の先には、これまた立派な真新しい石製の由緒板があります。三柱を祀ってあるので「三社神社」と呼ばれているそうです。反対側には、よほど価値のある「さざれ石」らしく鉄柵で囲まれていいました。説明板によると、「今上天皇御即位」20年を奉祝して奉納されたものです。ちなみに、「さざれ石」とは小さい石のことです。この岩石は土の中で長い年月をかけて小さい小石が寄り付き固まって岩と化した産物です。国歌「君が代」の一節に「さざれ石の巌と成りて」とうたわれているのはこのことです。この意味は、何万年も掛けて小石が巌と成る様に、国土の永久安泰と繁栄を願って詠まれた和歌です。この「さざれ石」は宮城県登米市の山中で発掘されて奉納されました。「さざれ石」の左脇にある「添え碑」の国歌は三社神社所蔵「東郷平八郎」の揮毫によるものです。何となく大切なものだとその理由が理解できました。「拝殿」で参拝を済ませ、拝殿に向かって右手の方向に進むと「玄的の青蛙」がありました。その隣には奉納された可愛らしい蛙の置物が沢山飾られていました。説明板によると「当地流作場は延享3年(1746年)に「安倍玄的」が信濃川の島嶼を開拓して住家15軒にて玄的村を開くに始まります。元来水損地のため、文化4年(1807年)、・文化5年(1808年)3度の大洪水に襲われ壊滅的状況に至り廃村を決意しました。しかし、その惨状の中で沢山の青蛙が力強く生きている姿に村人達は発奮して自らを「玄的の青蛙」と呼び水と戦い水と和して村を再建したと言い伝えられています。今日の繁栄は先祖達「玄的の青蛙」の不屈の努力に依ってもたらされた賜物である。」と記載されていました。事前に調べていかなかったので、見逃してしまいましたが、実は、「三社神社」の境内には、小さな5匹のカエルが隠れていて、「玄的の青蛙像」と合わせると6匹となり、6カエル(むかえる)「幸せを迎える」となるそうです。今後いかれる方は是非6匹のカエルを見つけて、幸せになってください。「玄的の青蛙像」の奥には、「明治天皇聖跡碑」と「江戸時代の道標」がありました。「明治天皇聖跡碑」は、「明治天皇」が明治11年(1878年)9月19日に東海北陸御巡幸中に流作場の開祖安倍邸で小休止したそうです。それを記念して、新潟市は昭和10年(1935年)1月に安倍邸門前に「明治天皇聖跡碑」を建立しました。そして、「明治天皇聖跡碑」を平成21年(2009年)7月27日に「三社神社」境内へ移設したそうです。「江戸時代の道標」は、嘉永7年8月(1854年)に新潟奉行所で建てた道標です。平成8年(1996年)に神社御鎮座及び開村250年を記念して、斎行された流作場250年祭の後、平成10年(1998年)境内に移設しました。歴史的に価値のあるものだそうです。最後が、末社である「石宮神社」です。「石宮神社」の御祭神は、「石宮大神」です。時代の流れと共にすたれてしまったものを「三社神社」の境内の一隅を借地し、昭和54年(1979年)12月に起工式を行い、翌年5月新社殿に遷宮し、「石宮神社」としたそうです。
01_【「三社神社」の一口メモ】
⑴ 所在地…〒950-0081 新潟県新潟市中央区三和町1-1 電話:025-244-3541
⑵ 御祭神…①大日孁貴命(天照皇大御神) ②誉田別命(八幡神) ③武甕槌命(鹿島ノ神)
02_【「三社神社」へのアクセス】
⑴ 徒歩で
JR「新潟駅」万代口から徒歩15分1100mほど
⑵ バスを利用して
[新潟駅] ⇒[新潟空港・北部営業所・新潟医療福祉大学行]≪新潟バス:松浜線≫
・バス乗り場:「新潟駅前ターミナル」(9番のりば)
・4停留所目(「新潟日報メディアシップ」の次の停留所) 所要時間約14分
・9時から17時の間に1時間平均3~6便
・「宮浦中学前」で下車し「三社神社」まで徒歩2分200m
⇒バスは「宮浦中学前」停留所に停まるので下車した後、バスの進行方向と反対方向に90mほど進むと最初の角があるので右折します。そのまま道なりに100mほど進むと右手に「三社神社」があります。
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投稿日:2024/08/13