ASEC(ANA Safetye Eucation Center)はANAが過去の事故を風化させないために創った施設で、一...
続きを読む般にも公開されています。
まずエスカレーターを上がると、ディスプレイに雫石衝突事故からの年数が表示されています。ANAの乗客の人命が失われていない年数です。
1971年7月30日に起きた雫石衝突事故は、自衛隊機とANA機が雫石上空で衝突、機体が空中分解して乗員乗客162人全員死亡した事故です。空中分解したので紙のように引きちぎられた機体、焼け焦げた客席など事故機の部品も展示されています。事故の解説ビデオで、内容がよくわかりました。この事故を機に自衛隊機の訓練空域が陸上から海上に移った、とのことですが、いや、海上にも民間機はいるでしょうと思いました。
1958年からの航空事故年表があり、乗客が亡くなった事故は雫石事故までに6件起きていました。最近の事故はタービュランスが多く、気流の揺れで転倒し骨折するなどの事故が多いそうです。着席時はやはりシートベルト着用が必須だなと思いました。
ハイジャックは10件起きていて、最後が1999年で機長が犠牲になった事件です。搭乗の際の荷物検査、靴を脱がされたり、上着を脱がされたり、正直面倒だなと思っていましたが、ハイジャック防止のためには協力しなくては、と思いました。
羽田沖墜落事故など他の事故についても展示があり、もう事故を経験した社員が在籍していない現在では、やはりこういった施設の存在意義があります。
ビデオでしか見たことがないライフベストを着る経験もあり、膨らませるのはシューターを滑る直前だということを知りました。というのは、パンパンに膨らんで足元が見えなくなり、避難の支障になるからということで、勉強になりました。
見学できるのが毎週火曜日(原則)の10~11時のみなので、申し込みは予約開始と同時に行わないと難しいです。
閉じる
投稿日:2024/03/12