公園のエリア内を江戸時代末期に開かれた官道、礼文華山道が通っています。
急峻な山地が噴火湾へと落ち込む難所で、蝦夷地の三...
続きを読む大難所に数えられていたそうです。
北海道の開拓間もない明治初めにはイギリスの女性旅行家、イザベラ・バードが訪れた道です。
そんな山道が現在も残っています。
場所は、礼文の駅方面から森林公園内のキャンプ場へ行く途中、室蘭本線を越えた先で林道のような道が続いています。
舗装はされていませんが、森の中を行く比較的緩やかな道で、車も通ることができ、轍の跡もついています。
ただし、先の方では雑草が生い茂るようになります。
後年、林道として開発されているのでしょうが、傾斜が緩やかな道です。
しかし、地形に沿って道は曲がりくねり、ふと見下ろすと先ほど通った道が眼下に見えます。
緩やかな分、ひたすら同じような箇所で高さを稼いでいるのです。
やっとの思いで尾根まで出ると、旧道が残されていました。
約150年前、イザベラ・バードが通った正にその道かと思うと感慨深いものがあります。
ただし、旧道ははっきり言って登山道なので、進むには靴などそれなりの装備が必要です。
峠に近づいたところまで来ると、クマザサなどの雑草がものすごく、残念ながらその先まで進むことはできませんでした。
帰りもひたすら曲がりくねる道です。
途中にキャンプ場まで下りるショートカットがありましたが、雑草でとても進むことができそうにありませんでした。
峠の反対側まで進むことができず、消化不良気味な心持ちでしたが、旧道を行けたことは成果でした。
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投稿日:2015/10/13