標高1558m。
大雪山系の一部と言うには、標高が低いせいなのか、旭岳・黒岳縦走路あたりの景観と比べるとダイナミックさは...
続きを読む落ちる。
また、シーズンであるはずなのに、道すがらの高山植物の数も少なかった。
ただ、高所に上がってからの見晴らしはよく、旭岳方面の山塊はもとより、周辺の山並みがよく見渡せた。
訪れた時は、よくは晴れていたものの、遠くはかすんでいて、オホーツク海などは見えなかった。
登山口へのアクセスにバス便は無く、車でないと難しい。
士別または旭川からレンタサイクルの手もあるが、特に愛別町側の於鬼頭峠越えは難儀する。
ルートは、岩尾内湖、または愛別町から道道101号線を行き、天塩川との合流付近で、脇道にそれる。
分岐に「天塩岳道立自然公園」の看板または「天塩岳登山口」標識があるので、目印となる。
道道から登山口までは、17kmの距離とある。
なお、分岐点に来るまでも、牧場がたまにあっても、お店は一軒もない。
岩尾別湖側なら、少なくとも湖手前の朝日地区までに、また、愛別町側なら、協和温泉手前の愛別の街中で物品を調達しておく必要がある。
分岐から先は、ポンテシオダムまでの8kmが舗装道路、登山口(ヒュッテ)までの9kmがダートである。
ダートの道は、比較的、車が通っているためか、路面が慣らされている感じがする。
傾斜は緩いが、距離が半分を超すころには、自転車だと時々、休憩のために押して歩きたくなる程である。
少なくとも、下りでは、全17kmの区間において、ペダルをさほど漕ぐことはなかった。
登山口に天塩岳ヒュッテがある。
当日、朝早く車で来て登る人もいたが、ほとんどは、山小屋で夜を明かし、ある程度明るくなった朝4時過ぎには、山頂目指して出発していった。
ヒュッテは定員40人ほどの2階建ての山小屋である。
小屋の前には炊事場、男女別トイレが離れてある。
駐車スペースも広く、余裕で停められる。
日も暮れた夜8時に到着したが、山小屋内は既に寝静まっていた。
まだ、ヘッドライトで炊事をしている人も見られたが、早めの到着を心掛けたい。
小屋の1階は青色の暖簾、2階は赤色の暖簾が入口にかかっていたが、少なくとも訪れた日はあまり男女別を気にしなくてもよいようだった。
室内で虫は気にならなかったが、誰かが蚊取り線香をたいてくれたようでありがたかった。
座布団が何枚か用意されていたが、床面がゴツゴツなので、寝袋のほか、敷物があるとよい。
何本かある登山ルートのうち、ほとんどの人は、行きに前天塩コース(6.5km)を進み、帰りは新道連絡路(6.5km)を使うという感じだった。
前天塩コースは、面白いが一番大変なように思える。
ショートカットはあるものの、一度登った前天塩岳を100mほど下って、再度、天塩岳に登り直さねばならないからだ。
また、途中までは天塩川の沢沿いだが、そこから前天塩岳に取りつくと、山頂まで一挙に息つく暇のない急登が続く。
山頂も近づくハイマツ帯まで、森の中だが、振返ると木の間越しに新道コースの山稜がチラチラ見える。
1つの峰も見えるが、登山道の下の方で見えているのは実は天塩岳山頂ではない。
一方の新道コース(連絡路利用)の場合は、天塩岳山頂まで下ることもなく、傾斜も前天塩コースほど連続している訳ではない。
前天塩岳に行かない人や、体力に不安がある場合は、新道の方を使った方がよいかもしれない。
登山道はそれほどのぬかるみも無く、荒れていることもなく、途中、一部、草が寄っている箇所はあっても、ある程度、幅もあって登りやすかった。
下の方での沢の渡渉は、4、5カ所あったが、木が渡されるなど、橋がかかっていた。
新道コースの方では、円山の上の方からは天塩岳山頂はもとより、周囲の山並みもよく見えた。
登り前天塩コースで2時間30分、下り新道連絡路コースで2時間10分であった。
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投稿日:2017/10/22