大雪山の北嶺、標高1300~1400m付近にある池塘が点在する高層湿原で、標高約1000mの愛山渓温泉から3.6kmの登山...
続きを読む道を登るのが最も一般的なルートです。
愛山渓温泉までは、国道39号線の愛山渓入口の分岐(標高約300m)から19kmの舗装道路が続いていますが、途中から車のすれ違いに難儀しそうな1車線のヘアピンカーブ有りの森の中の隘路となっていて、路線バスはありません(愛山渓温泉掲載のYouTube 動画より https://youtu.be/nRSqsCybC7U )
愛山渓温泉では20台ほどが停められるスペースがあり、登山口脇の屋外には簡易トイレが設置してありました。
愛山渓温泉から沼の平までの登山道は、3つありますが、イズミノ沢沿いを遡行するルートは急斜面崩落により通行止め、2020年に14年ぶりに開通した松仙園ルートは登り専用で、美しい沼の景色をより堪能できますが、6km(林道(車両進入禁止)1.4km+登山道4.6km)と、距離があります。
3.6kmの三十三曲ルートは、ポンアンタロマ川を渡ってまもなくの三十三曲分岐(登山口から1.0km)までは緩い傾斜の森の中の道、そこから三十三曲と呼ばれるつづら折れの森の中の急登を0.5kmほど登りますが、意外と足元は石がゴロゴロしていました。
台地の上に出ると次第に傾斜が緩くなり、森も浅くなってきますが、それとともに登山道に水が流れ込んでいて足元が濡れやすくなります。そうこうしているうちに永山岳・北鎮岳方面の登山道との沼の平分岐(登山口から2.4km)に到着、そこから沼の平方面に向かいますが、高原の上ということで登山道にはアップダウンがあって、下りの局面もありました。
松仙園ルートとの八島分岐を通過し、そこから0.4kmでやっと半月沼に到着、沼の平らしい池塘と湿原の風景を鑑賞できます。沼はこの先、もう一つある六ノ沼で終了。その先は、当麻乗越(トウマノッコシ)までの登りの道で、沼はありませんが、眼下に広がる沼ノ平全体を上から俯瞰できるようになります。しかし、おおよそ六ノ沼までたどり着けば、目的を果たした感じで引き返してもよいと思います。
おおよそ9月25日から30日までの間に行くと、登山口から沼ノ平までよく紅葉していて、上部の方ではクライマックスに達していると思います。2021年の感覚では、大雪山では9月中旬に標高1500m以上が紅葉、9月下旬に標高1000mから1500mが紅葉(1500m以上は落葉)という感じがしました。標高1500m以上には銀泉台(標高約1500m)、黒岳7合目(標高1520m)以上(リフトより上)、姿見の池(標高1680m)などの見どころがあり、標高1000mから1500mには黒岳ロープウェイ車中(標高670m~1300m)、旭岳ロープウェイ車中(標高1100m~1600m)、沼の平などがあります。
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投稿日:2021/09/29