鎌倉にある出世稲荷として有名な佐助稲荷神社は、源頼朝が平家討伐を決意するきかっけとなった予言をしたお狐様を祀ったのがその始...
続きを読むまりだと言われています。
しかしその起源説は他にもあり、神社の中に掲示してありました。
サラッと読むと、狐の恩返し的な話で〈良いことをすれば、いずれは自分に返ってくる〉と読める話だったのですが、チョット深読みすると、これはかなりブラックな話なのではないだろうか・・・と思えてくるようなお話でもありました。
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その昔、この辺りに佐助という男がいて、ある日、佐助は犬に追いかけられている狐を助けてやった。
狐は命を助けてもらったお礼にと、佐助にある特別な薬草から作る薬の作り方を教えた。
そして、数年後に鎌倉の都に疫病が流行った(多分、ペスト的な致死の病かな)。
その時、都の人達の夢枕に立ったのが妖しの狐。
その狐は、村はずれに住む佐助と云う男の作る薬を飲めば疫病が治ると宣託した。
その後の話は、想像通り。
都の人達は佐助の元に殺到し、佐助は狐に教えてもらった薬を作り都の人に売り、大金持ちになり幸せに暮らした・・・という話だ。
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このお話は、何となく狐の恩返し的話なのですが、本当にそれだけなのでしょうか。
狐は佐助に薬の処方を教えたことで恩返しをしたわけですが、もし、都に疫病が流行らなければ狐が佐助に教えた薬の処方は役立たずとなっていたはずですよね。
狐には予知能力があり何年か先に都に蔓延する疫病の事を知っていたから、佐助にその治療薬について教えたのでしょうか。
それとも、佐助に出世させるため(お金をもうけさせるため)、本来、人間界には存在しない疫病を狐が都に持ち込んだのでしょうか。
突き詰めると闇が見えてきそうだと思いませんか?
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投稿日:2017/12/19