通り池の南側約800mの海岸付近に位置する帯岩は、今から約240年前の?明和の大津波?によって打ち上げられた津波石のひとつ...
続きを読むとして考えられているものになります。一説には世界最大の津波石と言われていることもあり、旧伊良部町の史跡指定を受けた後、現在で?下地島巨岩(帯岩)?として宮古島市の史跡となっています。
高さ30〜40mもあったとされる明和の大津波、宮古列島でも18m程の高さの津波が襲ったとされています。それだけのエネルギーを持った津波によって下地島でも多くの巨石が陸地へと打ち上げられました。しかし下地島空港建設の折、殆どのものは爆破されたものの、この帯岩は残され、佐和田の浜の巨岩とともにその津波の威力を現在に伝えています。
帯岩は中央部がややくぼんでおり、そこが人が帯を締めている姿に見えることからこの名称がついたとされており、現在では?家内安全??大漁??航海安全?等のご利益があるものとされ、民間信仰の対象とされています。
島一周道路から少し海岸方面へと進んだ場所にありますが、駐車スペースが定められておらないものの、観光客が立ち寄る下地島の観光名所のひとつとなっています。いつ頃建てられたものなのかはわかりませんが、巨石の前には朱色の鳥居があり、よく目にする神社のものと同じ印象を受けました。あくまで民間信仰の対象とされているため、大きな石に鳥居があるだけではあるものの、やはり自然の力を信仰の対象と見受けられるもの故沖縄ならではの自然崇拝の概念を感じました。
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投稿日:2016/01/10