老人会ツアーで24人で来た。私は昨年も来ているのだが、今回はまた宝物館にも入れたので感激した。留魂録を読み直していたので、...
続きを読む本物の留魂録は、こんなに小さな紙に書いていたのだと再認識した。1859年10月27日に伝馬町で獄死するのだが、その2日前に書き始めて、翌日書き終えている。
せっかく松下村塾を見に来られた方は、ぜひ、宝物館「至誠館」にも入っていただきたいものだ。入場料は500円で、高い。もっと安くしてほしい。もう一つ歴史館という展示もあるが、あそこはあまりにも啓蒙的すぎるので、やはり、松陰先生の本物の字や書を宝物館のほうで見てほしいと思う。
松陰関係の書物は多いが、ここで本物の留魂録を見たら、古川薫訳「吉田松陰留魂録」(徳間書店)などの現代語訳で解説付きで読むといいだろう。松陰先生の凄さの一端がわかるだろう。なぜ、こんな狭い塾で一年ちょっと教えただけであれだけの影響力を持つのかを少しは理解できるように思う。
安政の大獄で、こういう人物をまとめて処分した歴史的出来事が、その後、幕末から維新に向かうエネルギーを倍加していくことになる。松陰先生がここで教えただけでは、維新へのエネルギーにはならなかったのではないか。
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投稿日:2017/11/23