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奈良県奈良市高畑町246 地図 / アクセス・施設情報

観光地へアクセスもよく、料理にも舌づつみをうちました。特に、かまどごはんは美味しく、昔の思いでが蘇ってきます。

4.0 旅行時期:2023/11(約2年前)

Lily-junjun

Lily-junjunさん(男性)

奈良市のクチコミ:14件

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奈良での宿泊先は、「猿沢池」東湖畔に佇む、創業が明治元年(1868年)、今年で創業150年を迎える老舗の「さるさわ池よしだや」です。「興福寺」の拝観を終え、「興福寺」の「五十二段」の石段を降りると目の前が「さるさわ池よしだや」でした。
「さるさわ池よしだや」へのアクセスは、近鉄「奈良駅」が便利です。近鉄「奈良駅」の2番出口を出て20mほど進むと、正面に「ローソン近鉄奈良駅前店」、そして右手に「東向商店街」アケードがあります。「東向商店街」アケードを250mほど直進します。すると突き当りになり、右手に「南都銀行」があります。そこを左折して、あの高速餅つきで有名な和菓子屋「中谷堂」の前を通り120mほど進むと道が二又に分かれます。「猿沢池」沿いの道に入り、150mほど進むと突き当りに4階建ての「さるさわ池よしだや」があります。横断歩道と信号のない道路を渡りますので車に十分注意してください。
「さるさわ池よしだや」は、和の趣あふれる静かで落ち着いた館内で、平成18年(2006年)3月にリニューアルオープンしました。「さるさわ池よしだや」は、奈良公園にある「東大寺」、「興福寺」、「春日大社」をなどに徒歩20分圏内と観光の拠点としても便利です。もともとは大阪と伊勢を行き来する人たちの宿屋として利用されていたそうです。
木造りの格子の扉の正面入口を入ると、奈良のマスコットキャラクターである「せんとくん」が出迎えてくれました。フロントは、正面入口を入り右手にあり、コンパクトな造りでした。チェックインはフロントでするのかと思いきや「ロビー・ラウンジ」に案内され、ソファに掛けながらのチェックインです。席に着くと温かい、美味しい柚子茶のウエルカムドリンクが振る舞われ、歩き疲れた体と心を癒してくれ、ホッと一息をつくことができました。チェックインの手続きの後は、客室係が食事処、お風呂や館内についての説明してくれました。それが終わると鍵を受領し、自分たちでエレベーターを使い部屋に行くというシステムです。非常に合理的で、立ってチェックインするより余程楽でした。「客室」は、洋室タイプで綺麗に整理整頓され、清潔に保ってありました。まず、部屋に入って気になったのが、低層のベッドとその横に三畳くらいの畳のレスティングスペースがあるということです。ベッドに横にならなくても畳の上で大の字になれます。マンション暮らしなので、畳の上で寝るということは余りありませんからね。ここでも「さるさわ池よしだや」のこだわりがあるようで、「寝具が変わるとなかなか眠れない」、「眠りが浅くなってしまう」という宿泊客のためにマットレスは、米国高級寝具ブランド「キングスダウン」製のものを使用しているそうです。このマットレスは、通常のマットレスに比べ、寝返り回転数は約5分の1で、水に浮かんだような感覚を与え、体中の血液の循環などを妨げることがないそうです。そして、窮屈なベッドカバーでベッドを包むのではなく、シーツで包んだマットの上に羽毛布団をかけ、旅先でも普段通りの眠りを提供できるデュベスタイルを採用しています。どおりでよく眠れたわけです。
着いたのが午後4時30分頃で食事の時間が午後7時で時間があるので、お土産探しと付近を散策することにしました。家内が、雑誌で元林院町の鹿猿狐ビルにある「中川政七商店奈良本店」に可愛らしいお土産があるということで行ってみることにしました。その帰りに同じビルにある「猿田彦珈琲奈良鹿猿狐ビルディング店」でお茶をしました。食事の時間ギリギリに宿に戻りました。夕食は、趣ある「寧楽」で用意され、「秋の会席料理」でした。まず、「秋の会席料理」についている食前酒と前菜の七種盛りが出てきました。ほうれん草とエノキのごま和え、柚子風味柿松葉、絞り紫芋きんとん、鮒甘露煮、イチョウ南瓜、サーモン黄味寿司、むかご真丈の盛り合わせで味もさることながら、彩が非常にきれいで食をそそりました。さらに食欲を増すために、奈良の老舗「今西清兵衛商店」の名酒「春鹿」を注文しました。口当たりも香りもいいお酒でした。前菜の次は、鮪、鯛昆布じめ、紋甲イカの盛り合わせのお造りです。新鮮で、魚の臭みもなく、刺身嫌いの私もすんなり食べることができました。お造り次は椀物で「かぼちゃのすり流し」というものが出てきました。裏ごししたかぼちゃが茶碗蒸しのような食感で、プリンのような甘みもありました。椀物の次は蒸物で「蓮根まんじゅうそばの実あんかけ」です。あんこは入っていませんでしたが、出汁が蓮根の旨みを引き出していました。蒸物の次は焼物です。焼物は「秋刀魚の柚香杉板焼」です。焼いた秋刀魚を杉の皮で包みこんだもので、値段が高かったのでたべることができず、今年初めての秋刀魚でした。焼物の次は、揚物の「海老のカダイフ揚げ」です。ちなみに、「カダイフ」は小麦粉で作られた「天使の髪」と呼ばれるとても細い麺です。中東や地中海地域ではデザートとして使われます。これを揚げ物の衣に使うと、サクサクとした食感が楽しめるということです。確かに、サクサクとしていて海老との相性も抜群でした。次は、酢物で「合鴨と林檎のサラダ」でした。合鴨に林檎を添えるとどのような味になるのかとおそるおそる食べましたが、意外や意外、林檎の甘みと酸味で合鴨の肉本来の旨みを引き出していました。次の御飯は「きのこの釜めし」で、固形燃料を使い目の前で調理します。時間が経つにつれ、蓋がゴトゴト音をたて、蒸気を吹き出していました。固形燃料が消えると出来上がりです。アツアツホクホクの釜めしです。海老芋もみじ、三ツ葉の入ったお吸い物と香物で出された奈良漬金山寺味噌と一緒に食べるとまだ一段と美味しく食べられました。最後が「栗のプリンといちじくのコンポート」でした。新鮮な食材を使ってあったので、非常に美味しく頂くこともできましたし、味もあさることながら、何でこんなに沢山出てくるのと言うくらい量もあり申し分ありませんでした。まさに「余は満腹じゃ」の心境です。
お腹が満腹になったところで「東大寺」の「二月堂」の夜間ライトアップに向かいます。夜になるとさすがに寒くなってきましたが、「二月堂」に着くころには体が温まりました。奈良公園の中を抜けるとそこには、月の光を反射した鹿の目が至る所にあり、無数の星の輝きを見ている感じでした。所々に街路灯が灯りを灯していますが、暗闇の中を歩いているような感じです。また、鹿の鳴き声も暗闇の中では不気味に聞こえました。「二月堂」には、昼間の喧騒が嘘のようにほとんど観光客はいませんでした。行く途中に何組かとすれちがいましたが、私たちを含め2,3組だけでした。ライトアップされた「二月堂」を下から眺めるやはり幻想的な世界が広がっていました。釣灯籠のわずかな光が「二月堂」をくっきり引き立たせています。「二月堂」の急な階段を上り、舞台から見た奈良の町は昼間とは全く違う顔を見せていました。百万ドルの夜景まではいきませんが古の都の輝きを垣間見た気分です。特に、街の光が遠くの山を際立たせていたのが印象的でした。「二月堂」を後にして宿に戻ったときには、午後10時近くなっていました。今日の旅の疲れをとり、明日への鋭気を養うためお風呂に入りに行きます。大浴場を利用できる時間は、15時~23時、翌朝6時30分~9時となっています。お風呂は1階にあります。ロビー・ラウンジを抜け、風情ある中庭のある石畳みの渡り廊下の先にあります。石畳みの渡り廊下の先には暖簾がかかっていて、男性浴場は「あおがき」、女性浴場は「かぎろひ」と描かれていました。お風呂に行く際には、部屋に備え付けのバスタオルとフェイスタオルを持って行きます。お風呂は少々熱めで、庭を眺めながめているとスッカリ今日の旅の疲れがとれました。これで十分な睡眠がとれそうです。大浴場だけでなく、無料で入ることのできる貸切風呂の「塔の湯」もあります。結構混んでいて、利用することはありませんでしたが、貸切風呂の湯船の中から見える景色は空と五重塔だけだそうです。
翌朝は少し早起きして、一人で早朝の清々しい空気の中、「猿沢池」周辺や「興福寺」境内へのウォーキングに出かけました。途中、「興福寺」の手前の「三条通り」は、日中は交通量が結構ありましたが、早朝は車がほとんど通行していないので、鹿の大群が我が物顔で「三条通り」を占拠していました。かわいらしいので思わずシャッターを切ってしまいました。ホテルに戻ると楽しみにしていた昔ながらのかまどで炊いたおこげが香ばしいホクホクの「かまどごはん」が食べられる朝食です。朝食会場は、夕食と同じ趣ある「寧楽」でした。朝食には、焼魚、ロースハム、ひじきの煮物、温玉、お味噌汁、お漬物の盛り合わせとかまど炊きごはんかほうじ茶粥がチョイスでした。やはり「かまどごはん」は、お米が純白で、ほのかな甘い香りと香ばしいおこげの香りが漂っていました。思わず普段はあまり量を食べない私もお代りしてしまいました。「寧楽」へ来る途中に実際に大きなかまどが3個あり、宿の従業員の方が配膳する姿も目にすることができます。そして、「さるさわ池よしだや」の良いところは、ゆっくり朝食を取った後に、「ロビー・ラウンジ」でコーヒーの無料サービスがあることです。「ロビー・ラウンジ」は、木の温もりが感じられる椅子やテーブルが配置されゆっくりと食後のコーヒーを味わうことができました。また、奈良の書物や中央に大きな液晶テレビがあり奈良の魅力が詰まったDVDも鑑賞することができます。また、趣ある中庭も眺めることができるのでのんびりと過ごすことができます。これで、今日の奈良の旅も充実したものになるはずです。それでは、「さるさわ池よしだや」を後に、本日の最初の目的である「唐招提寺」を目指します。

01_【一口メモ】
⑴ 所在地…〒630-8301 奈良県奈良市高畑町246  電話…0742-23-2225
⑵ 営業時間…10:00~21:00(最終チェックイン:21:00)
⑶ 部屋設備・アメニティーグッズ
ボディソープ、シャンプー、リンス、シャワーキャップ、ハミガキセット、コットン、カミソリ、
ヘアブラシ、ドライヤー、バスタオル、ハンドタオル、フェイスタオル、スリッパ、日本茶セット、
コーヒーセット、テレビ(無料)、衛星放送、冷暖房、冷蔵庫(中身空)、電気ポット、電気スタンド、
金庫、洗面台、洗浄便座付トイレ、洋式トイレ、ハンガー
02_【アクセス】
⑴ JR「奈良駅」西口から徒歩20分1300m
⑵ 近鉄「奈良駅」2番出口から徒歩8分600m

クチコミ投稿日:2023/12/11

  • 《さるさわ池よしだや》外観…昼間撮影したよしだや

    《さるさわ池よしだや》外観…昼間撮影したよしだや

  • 《さるさわ池よしだや》館内…フロント付近

    《さるさわ池よしだや》館内…フロント付近

  • 《さるさわ池よしだや》館内…ロビー・ラウンジ

    《さるさわ池よしだや》館内…ロビー・ラウンジ

  • 《さるさわ池よしだや》館内…貸切風呂「塔の湯」

    《さるさわ池よしだや》館内…貸切風呂「塔の湯」

  • 《さるさわ池よしだや》館内…湯屋へ通じる渡り廊下

    《さるさわ池よしだや》館内…湯屋へ通じる渡り廊下

  • 《さるさわ池よしだや》寧楽にて夕食…日本酒「春鹿」

    《さるさわ池よしだや》寧楽にて夕食…日本酒「春鹿」

  • 《さるさわ池よしだや》寧楽にて夕食…揚物:海老のカダイフ揚げ

    《さるさわ池よしだや》寧楽にて夕食…揚物:海老のカダイフ揚げ

  • 《さるさわ池よしだや》寧楽にて朝食

    《さるさわ池よしだや》寧楽にて朝食

  • 《さるさわ池よしだや》昔ながらのかまどで炊いた、おこげが香ば

    《さるさわ池よしだや》昔ながらのかまどで炊いた、おこげが香ば

  • 《さるさわ池よしだや》外観…夜間撮影したよしだや

    《さるさわ池よしだや》外観…夜間撮影したよしだや

  • 利用目的:観光
  • 同行者:家族旅行
  • 1名1泊予算:30,000円未満
  • 部屋タイプ:和風モダントリプル
アクセス
4.0
近鉄「奈良駅」2番出口から徒歩8分600mの距離のところにあります。奈良公園の観光スポットへはベストな立地条件です。
コストパフォーマンス
4.0
料理、部屋、雰囲気、接客は、どれをとっても満足のいくものでした。その点を考慮するとコストパーフォーマンスは抜群です。
客室
4.0
清潔で、綺麗に保たれていました。ローベッドを備えた和風モダンなデザインの洋室には、畳の敷いてあるスペースもあり、ゆっくりくつろげました。
接客対応
4.0
フロント、食堂など従業員の教育がしっかりできているように思われました。要点をつかんだホテル全体の説明も非常に丁寧でした。
風呂
3.5
部屋にはお風呂はついていませんでした。浴場は少し狭いと感じましたが、少し熱めの湯でゆっくり疲れをとることができました。貸切風呂です。
食事・ドリンク
4.5
地産地消の食材、奈良の名酒も取り揃えてあり、料理にも工夫がされて美味しく頂けました。かまど炊きごはんは本当に美味しかった。

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