2023/04/12 - 2023/04/12
2988位(同エリア6814件中)
夢追人さん
全日空機で仙台空港に昼前に到着して、電車に乗って仙台駅まで行き、JR仙山線に乗り換えて約1時間、山寺駅に到着したのは午後1時過ぎだった。駅のホームに立つと北側の山の崖に立石寺が見える。およそ30年ぶりである。山寺駅を出て、宝珠橋を渡り、右折して5分あまり歩いて左折、石段を登ると根本中堂である。根本中堂は、入母屋造の建物で、ブナ材の建築物では日本最古といわれ、国の重要文化財に指定されている。堂内には、慈覚大師作と伝える木造薬師如来坐像が安置され、伝教大師が比叡山延暦寺の法灯を分けたものを、織田信長の焼打によって消えた延暦寺の法灯を再建の際には逆に立石寺から分けたという、不滅の法灯が今も輝き続いている。
根本中堂の西に40mほど歩くと、日枝神社、さらに20mほど歩くと、宝物殿と芭蕉と曽良の像が迎えてくれた。山門で入山料を払い、百丈岩へと向かう石段、参道中もっとも狭い四寸道を10分ほど登ると、せみ塚がある。「奥の細道」途中、松尾芭蕉が立石寺で詠んだ「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句をしたためた短冊をこの地に埋めたという。岩の崖と巨木に囲まれ厳粛で清新な雰囲気である。
さらに参道を登り、金乗院を過ぎて左にそれると、納経堂、開山堂へと道が続いている。開山堂の横を登ると、断崖を突き出すようにお堂、五大堂が見える。大聖不動明王、東降三世明王、五大明王を祀って、立石寺を守護し、天下泰平を祈る道場である。ここからの展望は抜群だった。さらに奥の院に向かった。奥の院は、立石寺の中で最も神聖で重要な伽藍である。慈覚大師が唐や国内を巡行されたときに肌身離さず持ち歩いていたとされる釈迦牟尼仏と多宝如来の両尊が本尊として安置されている。麓から約1000段の階段はかなりしんどかったが、雑念を忘れ達成感と充実感を感じることができた。
立石寺の参拝を終えて、午後4時過ぎ仙台行の電車に1時間弱乗り、仙台駅から10数分歩てホテルに到着したのは、午後6時頃だった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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5月12日昼前、全日空機が仙台空港に到着。
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空港内を仙台空港駅まで歩く。
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仙台空港駅のホームで電車を待つ。
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JR仙山線山寺駅のホームから立石寺をのぞむ。
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山寺駅から立石寺に向かう。立谷川の橋の左手に対面石が見える。
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国指定の重要文化財の立石寺根本中堂。不滅の法灯が輝き続ける。
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松尾芭蕉の句碑と日枝神社。
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芭蕉と曽良の像。
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立石寺山門で入山料を払い、参道を百丈岩へと向かう。凝灰岩の絶壁が迫る。
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所々に石仏が並ぶ。
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「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句をしたためた短冊を埋めたせみ塚。
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五大堂からの眺め。
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仙山線山寺駅が見える。
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五大堂から見える伽藍。
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奥の院の石段を登る。
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立石寺本坊に向かって歩く。
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立石寺の案内板。
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立石寺参拝後山寺駅に向かう。
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山寺駅のホームの時刻表。仙台までは1時間に1本程度。
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山寺駅のホームに到着した仙台行の電車。
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仙山線面白山高原駅、面白山トンネルを過ぎると、奥新川駅に停まる。面白山トンネルは70年ほど前、日本で3番目に長いトンネルだった。
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