2016/08/27 - 2016/08/27
4位(同エリア1747件中)
てくてくさん
第二次世界大戦の戦局が悪化し、極秘のうちに、大本営や政府機関を松代に移転するという計画が立てられ、1944年年11月11日から翌1945年8月15日の終戦の日まで建設されたもので、全工程の75%が完成しました。
なぜこの地が選ばれれたのかというと、本州の中央にあり、近くに飛行場(長野飛行場)がある。さらに固い岩盤で掘削に適し、大型爆弾にも耐えられるとのこと。地下壕が完成したら、天皇も東京からこの地に移ってもらう計画でした。
この施設を造るために、西松組や鹿島組の建設関係者、日本陸軍、付近の住民の学徒動員、勤労奉仕、そして徴用された朝鮮人労働者が動員されたとのことです。
ところでなぜ朝鮮人労働者が徴用されたかというと、対英米戦で陸海軍がそれなりの体格を有する男子を片っ端動員するから、つるはしを振るうような工事現場で働ける人材が枯渇しちゃった訳です。都会でぶらぶらしていた特権階級の大学生がいましたが、彼らも軍の幹部候補として根こそぎ学徒出陣するようになったため、残る海外の労働力に目が向けられた経緯があります。
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自宅から車ではるばる松代へ。駐車場がありますのでそこに駐車。
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歴史ある松代の街ですが、今は長野市に吸収されています。かっては六文銭で有名な真田家がこの地を城下町としました。
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さっそく駐車場から歩いて向かいます。
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ここが松代地下壕の入口。
松代象山地下壕 名所・史跡
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こちらで受付しています。
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中に入るためには、ヘルメット着用が義務付けられています。
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ここが壕の入口。2年ほど前にここに来ましたが、道に迷い到着したのが16時ちょっとすぎ。受付時間を数分過ぎて入れなかった苦い経験が・・・
ようやく地下壕に入ることが出来そうで感無量! -
入口の右手に慰霊碑。ここの建設も朝鮮人労働者を強制連行したという人がいますが、近隣の旧制中学生や国民学校の学徒動員、住民の勤労奉仕の人らは無給に対して、朝鮮半島から徴用した人には給与が支給されていたという。それに物資が乏しくなった戦時下においても、堀削労働者には白米が一日7合支給されていたとのこと。ただ、突貫工事で労働が過酷であったのは間違いなく、労働者の主力であった朝鮮人に犠牲者が多かったのは事実のようです。終戦後、朝鮮人労働者にため帰国船を用意し、ほとんどが終戦の年の秋に半島に戻ったそうです。
それにしても、朝鮮人労働者を強制連行とか騒ぐ人たちが一部いますが、なぜ無給の学徒動員や勤労奉仕に対して強制労働は何も言わないのかな? -
地下壕の案内図。
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地下壕は碁盤の目のように綺麗な形で造られていたようです。
青い線が進めるルートのようです。 -
ようやく入れるとワクワクしながら地下壕に入りました。
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削岩機やつるはしなどで掘り進めたようです。
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今の地下工事で見られるような岩肌が綺麗なところはありません。
わざわざ硬い岩盤のこの地を選択したわけで、さぞ削岩には苦労したことでしょう。 -
さらに進みます。
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ここら辺はライトがついていて明るい。
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削岩機ロッドと書かれた案内板。奥は暗くて見えません。
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上にも書かれています。暗くて分からなかったですが、右上にロットという削岩の歯みたいのが天井の岩に食い込んでいました。
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金網の向こうは横穴。
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あちらにも横穴。
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こちらにもちょっと半端な感じは否めません。
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さらに奥に進みます。
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木片?
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探したらありました。電線を通した跡らしい。
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トロッコ枕木の跡
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横に無数にある溝がそれらしい。
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測点跡
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この天井の穴がそれらしい。
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地下壕はここまで。
「地下壕内に折鶴等を捧げることはご遠慮ください」の文字が。 -
誰かが折った千羽鶴が、我々の行く手を遮る金網に括りつけられていました。
ここを見学する一部の人だけだとは思いますが、喜んで嫌がられること、困ることを進んでやりますよね。 -
有事の際の電話でしょうか。
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ここまで歩いてきました。途中につるはしを懸命に振るう労働者や、ズリを運ぶ少年などの蝋人形などがあったほうが分かりやすいと思いますが、長野オリンピックご後の財政ダメージで、長野市にそんな予算がないのか。
よそ者が無料でここを開放してもらっているのに、あーだこうだと注文をしてはいけないかな。 -
陸海軍が膨大な労働力と費用をかけてこの壕を掘りましたが、ここに移転する秘密の計画を聞いた昭和天皇は、自分だけが逃げるように松代に行かないと一蹴したそうです。
地下壕を戻ります。 -
出ました。眼鏡があっという間に曇りました。前が何も見えず、もがいてしましました。
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ヘルメットを返却します。2回くらい天井に頭を打ち付けたので、ヘルメットの効果絶大です。
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鍾乳洞と異なり面白さはないですが、歴史的な構築物を見ることができました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- ラムロールちゃんさん 2018/03/30 13:12:07
- あっ
- てくてく様、こんにちは(^o^)
またまた、私が、思わず目を引かれるような場所に行かれたのですね…
確かに、蝋人形は、居ればもっと良いと思います。
…それにしても、こういう場所のヘルメットって、本当に意味がある時があるなんて、あまり考えていませんでした。
(変な日本語ですが…)
今まではコスプレ気分で被ってましたが、次回からは真剣に被ります。
ラムロール
- てくてくさん からの返信 2018/03/30 14:29:05
- Re: あっ
- ラムロールさま
こんにちは。
ヘルメットが役に本当に立ちました。
ヘルメットが「コツン」って。なかったらきっとたんこぶでしたね。
ところで過去の旅行記見ていたら、旅行記の説明に書いてありましたね。
「ミリオタ」っていう重要な情報を。
今回もラム魚を釣れると思っていましたが、釣り針に食いつきましたね(笑)
てくてく
- ラムロールちゃんさん からの返信 2018/03/30 15:20:38
- RE: Re: あっ
- ひゃあああ
釣られてしまったぁぁぁ〜(>_<)
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