2017/01/07 - 2017/01/08
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ミズ旅撮る人さん
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2017年最初の旅は、雪景色に包まれた長野県の戸隠です。
明治2年に戸隠神社の宿坊として建てられた日本家屋の旅館に泊まりました。茅葺屋根に雪って、すごくいい雰囲気です。しかも、土蔵が喫茶となっていて、夜になるとすごく魅惑的。
翌朝、歩いてすぐのところにある戸隠神社の中社に初詣です。
更に奥社まで足を伸ばしました。奥社はすっかり雪の中で、しっかりした雪道用の装備が必要です。今回は、中ほどの随神門までの往復です。
全体から見ればまだまだ前半の行程ですが、懐の深い戸隠の神様は、素晴らしい雪と氷のプレゼントをくださいました。昼食はもちろん戸隠そばです。
この後、善光寺にもお参りしました。神社とお寺の初詣二重奏です。ご利益はすごかったですよ!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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諏訪湖です。この日は、空が突き抜けたような快晴で、雲の気配もなく、風もまったくなかったので、湖面が巨大な鏡になっていました。
対岸の建物が湖面にハッキリと映っています。
これから先、もっと寒くなると、一面凍ってしまうのでしょう。
「御神渡り(おみわたり)」が見られるのは1月下旬から2月中旬です。
毎年、八劔神社により御神渡りの候補が確認され、数日後に「御渡り神事」が行われます。 -
長野道に入りました。松本まで6km。長野までは71kmです。長野県は縦に長いので、松本と長野ではかなり雪の降り方が違います。
新潟から長野市辺りまでは、チェーン規制になっていても、松本は何もないということが、結構あります。 -
「田毎(たごと)の月」で有名な姨捨(おばすて)SAからの眺めです。とにかく、すっきり晴れ渡っているので、眺めは最高です。
このSAのすぐ下を通るJR篠ノ井線は、姨捨駅でスイッチバックをすることでも有名です。
スイッチバックをする場所は、山の中と思いがちですが、こんなに眺望の良い場所でも行われるんですね。
因みに、「田毎の月」ですが、SAからは肝心の棚田が見えません。姨捨駅の真下になります。 -
さて、長野市から山道を登って、戸隠です。宿は、中社のすぐそばの「旅館 横倉」です。
駐車場に車を置いていたら、猫がやって来て、この中に納まりました。猫小屋ではないのですが、ピッタリですね。 -
お宿は、こちら。駐車場は、宿の真後ろにあります。
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正面に回ります。右側の1階が食堂です。
国民宿舎 横倉旅館 宿・ホテル
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玄関の前にある土蔵を改装した喫茶室「十輪」です。中の明かりが暖かそう。
十輪 グルメ・レストラン
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「いちじくくるみのタルトセット」がおすすめ。
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「旅館 横倉」の母屋と門は、長野市指定の「歴史的風致形成建造物」で、茅葺と朱塗りの残った趣き深い建物です。
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すぐにでも、チェックインしたいところですが、時間がないので、まずはこちらへ。
横大門 グルメ・レストラン
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「手打ちそば 横大門」。宿の隣にあります。戸隠と言えば、「蕎麦」。食べ損なわないように、まずは1食。
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そば粉を練って作ったそば饅頭を揚げたもの(手前)、野沢菜の漬物、リンゴのコンポートが供されました。
なんたる失態、肝心のお蕎麦を撮り損ねました。 -
蕎麦を食べ終えて、外に出ると冴えわたる空に一番星が見えました。
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宿の外観も、風情がいや増します。
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さあ、宿に入りましょう。スキー場が近いので、とても広い玄関は、スノーブーツがいっぱいです。
受付を済ませて、宿の人の案内で2階に上がります。古い建物なので、スリッパだとちょっと怖いような急な階段を上ります。国民宿舎 横倉旅館 宿・ホテル
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今日のお宿は、和室8畳の部屋。お風呂は1階、トイレは1・2階の共同。
廊下とは、二重の引き戸になっていましたが、後になって寒さ対策なのだとわかりました。
鍵は中からは掛けられないので、一度、間違えた女性が、ガラッと開けて入って来ました。 -
翌朝の宿からの眺めです。雪は降らなかった筈ですが、増えている様な気がします。
昨夜は、戸隠の寒さを体の芯まで堪能?しました。あまりに寒すぎて、廊下に出てトイレまで行かれません。
布団から出たら、ダウンコートに突進です。その前に靴下を履かないと畳が冷たくて歩けません。 -
それでも、茅葺屋根に雪が積もっていないので、まだ最低の寒さではないのでしょう。氷柱の長さもまだまだ。
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この「十輪」の2階には、心地よい語らいスペースがあるそうな。昨夜は学生のグループで満杯だったようで、宿の中は静かでした。
十輪 グルメ・レストラン
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駐車場の前の雪だまりに、朝日が当たってキラキラ輝いています。なんだか素敵なことが待っていそう。
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宿の前の道です。突き当り右側が戸隠神社の中社です。
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電柱に赤い旗がたなびいています。「戸隠どんど焼き」。
毎年1月の第3土曜日に開催されます。2017年は21日です。
場所は戸隠スキー場中社ゲレンデ。19:20~21:00。 -
戸隠神社の中社です。
縁起によると、849年頃、奥社が開かれ、1058年頃には宝光社が、1098年頃には中社が建てられたそうです。
現在、「戸隠神社信仰遺跡」として、昭和54年に長野県の史跡に指定されています。 -
戸隠の三本杉。これらはそれぞれ72m間隔の正三角形に配置されています。
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最初の階段を上ったところに、この三つ又の杉がありますが、これで3本ではありません。
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普通は正面の階段を上るのですが、雪のため通行禁止になっています。
参拝するには左の女坂を上らなくてはなりません。 -
戸隠神社の中社本殿です。
戸隠神社中社 寺・神社・教会
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雪に囲まれて寒そう。
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戸隠神社に供えられている不思議な形の飾り物。
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寒いので、本殿は中が見える戸で仕切られています。参拝する時は、少し開けてお参りします。
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「戸隠神社」の看板(?)
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本殿にある古いお守りやお札を納める箱の案内です。「神様がケンカするということはありません」の文句が気に入りました。
そもそも日本には八百万(やおよろず)もの神様がいるのです。いちいち喧嘩などしてられません。 -
本殿の前にあるご神木です。とても高いので、先端まで収まりません。
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中社の社務所です。雪囲いがしてあります。
雪のある期間中は、奥社の社務所は閉鎖しているので、お守りなどは、ここで買うことになります。 -
戸隠神社の5つの御社の案内図です。中社より下に、「宝光社」、そのすぐ上に「火之御子社」、上に「奥社」と並んで「九頭龍社」があります。
この後、「奥社」へ向かいます。左のポスターの杉並木が待っています。 -
中社の真ん前に「手打ちそば うずら家」があります。まだ開店前なので、今度来たら寄ってみたいです。
うずら家 グルメ・レストラン
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中社の隣にある「徳善院蕎麦 宿坊極意」。ここも宿坊なんですね。
徳善院蕎麦 極意 グルメ・レストラン
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マンホールのふた
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戸隠の冬景色は、雪だけではなく、山全体が季節を作り出しています。
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戸隠神社の奥社への道は、厳しい雪道です。
途中にある「鏡池」は、風光明媚なことで有名ですが、雪が積もると道が閉鎖されて行かれなくなります。
2014年秋に訪れた鏡池の様子をアップしています。
「戸隠高原にある最高の紅葉スポット「鏡池」。その名の通り、紅葉が水面に写ります。」をご参照ください。 -
奥社の手前にある森林植物園。今はどこも雪の下です。
奥社の駐車場に入り口があるのですが、そちらの駐車場は冬季閉鎖中でした。
駐車可能なのは、奥社と反対側にある20台程度が停まれる駐車場です。
まだ時間が早かったので、すんなり停まれましたが、お昼頃には満車になっていて、空き待ちの車がいました。 -
奥社への入り口は、道路からは少し下ります。
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ソリがあったら、便利かも(バチ当たり!)。
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鳥居の手前には、小川が流れています。これがまた、雪景色でいい風情なので、素通りできないのです。
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さあ、奥社の入り口です。ここから神域に入ります。
鳥居一つが建っているだけなのに、身が引き締まるのは日本人だからでしょうか。 -
鳥居の前にある、鳥小屋のような形のお賽銭箱。左下が回収箱で、覗いて見るとちゃんとお賽銭が入っていました。
こういう所が、日本のいいところなんですね。
(外国だったら、自動販売機ですら壊されて持って行かれてしまう) -
鳥居をくぐると、目の前には真っすぐな白い道が続きます。
ただ、雪道が真っすぐに伸びているだけ。
何か、通常とは違う場所に来た感じが、じわじわと心を浸していきます。 -
参道の両側には、水路があります。普段なら、ああ、綺麗な水が流れているねで済んでしまうのですが、今日は違います。
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雪と水と氷が、素晴らしい自然の造形を作っているのです。
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戸隠山から流れ下ってくる水が、氷点下の寒さによって、少しずつ凍って行きます。
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水だけなら、とろっとした飴のような塊になるようですが、雪があるので、鋭い棘のある結晶が幾重にも重なって行きます。
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雪がほとんどない部分でも、氷が複雑に絡まって固まっているのがわかります。
ふだん、バケツに張った平面的な氷くらいしか見ないので、この複雑な氷が、とても生き生きとしていて、魅力的に見えます。 -
うわ~!こ・これは!雪の結晶が、まるで宇宙空間のようです。
水面に雪の結晶が散らばって、なんて綺麗なんでしょう。
これは、はるばる初詣にやって来た参拝客への、戸隠の神様からの贈り物です。
奥社本殿まで行っていないのに、有り難いことです。 -
こんなにもトゲトゲしているものと、ホコホコ・ふわふわしているものとが、重なり合って、一つの景色を形作っている。
戸隠は、自然をとても人間に近づけてくれる場所です。 -
氷の上に雪が乗ると凍って、このようになるのでしょう。
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こんなに氷が張り出しているのに、その下では、やはり水が流れているんです。
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う~ん、このホコホコ、持って帰りたい。
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脇道に引っかかってばかりいるので、ちっとも先に進みません。
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うわ~、また見つけてしまいました。神様の贈り物。
今度は、土手から染み出した霜柱が雪崩を起こしています。 -
どうしたら、こんな光景になるんでしょう。自然の力に感動すること、ひとしきりです。
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雪がもっと深かったら、埋もれてしまって見ることは出来なかったでしょう。
この朝の自然条件が形成した、素晴らしい造形です。
戸隠神社の奥社は、今日1/8から扉を閉めて冬ごもりなさいます。
行く事は出来ますが、しばらくの間はお隠れになるので、最後のプレゼントかもしれません。 -
やがては、周り全部がこういう風景になるのでしょう。
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奥社本殿まで、まだ1,400mもあります。
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相変わらず、長い参道です。ちょっと真面目に、歩いて行きましょう。
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左右の木が突然、杉に変わりました。奥に建物がちょこっと見えます。
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清々しいほど、すっくと立ち並んでいます。まるで、仏の脇侍(わきじ)のようです。
控えている姿は、正にここからは入り口ではなく、奥社の始まりなんだぞと無言で教えているようです。 -
杉は、外皮の衣を、巻き付けるように纏(まと)っているんですね。
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赤い門が見えて来ました。
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神社ですから、狛犬がいます。
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むっ、目が合ってしまった。
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今回の表紙は、彼に飾ってもらいました。
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「随神門」
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戸隠散策コースの目標として立てられている石碑ですが、左脇に、拓本用の版が設置されています(丸い部分)。
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お正月に飾りが新調されたのでしょう。
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ここから先も、尚ずっと杉並木は続きます。ここが奥社の一番の名所だと思います。
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いったい、どうやったらここまで高くなるのか、想像もつかない高さの杉並木です。
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実際に自分でここを歩いて見ないと、この高さは分かりません。
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これが戸隠神社奥社のすごさです。本殿などの人工物ではなく、敷地全体が神様の領域を感じさせます。
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人間がまるで、映画のセットの中を歩いているみたいです。
こういう場所に来ると、卑小な存在の人間は、ただ首(こうべ)を垂れるしかないのです。 -
さて、ここで引き返します。ここから先の様子は、以前、秋に訪れた時の旅行記をアップしています。
「紅葉の戸隠神社・奥社および中社参拝」よろしかったらご参照ください。 -
鳥居まで戻って来ました。これで戸隠とはお別れなので、この店で最後の戸隠そばを食べることにします。
戸隠奥社前食堂 なおすけ グルメ・レストラン
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まだ他に客はいなかったようで、特等席を陣取ります。
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「奥社前なおすけ」。ここからは、鳥居が良く見えます。
この後から入って来た客も、中の座席も空いているのですが、全員、ここに並んで座りました。 -
お蕎麦は、しっかりとしたコシがあって、美味しかったです。右端の漬物は、山くらげの漬物で、自家製です。
滅多に漬物は食べないのですが、この触感と味がとても良かったので、買って帰りました。
レジ前の陳列棚には置いておらず、店員に言うと、戸棚から出してくれます。テーブルで案内しているのだから、出して置けば売れるのにねえ。1袋500円です。 -
たぬきそば。
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拓本を取るのもたいへん
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戸隠最後の写真は、雪雲の中に透けて見える太陽です。
さて、この後、善光寺に行くのですが、それはまた次回にて。
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