2016/11/03 - 2016/11/04
115位(同エリア558件中)
毛利慎太朗さん
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母と行った「米沢旅行」はこれにて完結。
西屋の送迎者で米沢駅に着いた私たちは、まずタクシーで林泉寺へ向かい、本堂と墓所を見学をしました。
林泉寺は上杉家の菩提寺で、墓所には歴代藩主の夫人や家臣などが眠っておられました。
お昼は「山大前やまとや」で米沢ラーメンを頂きました。
最後に、「東光の酒蔵」を見学し、徒歩で駅へ戻ったのち、新幹線で帰路につきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まず、林泉寺の本堂から拝観しますか。
本堂にはガイドさんがおりまして、寺を中興した53世、54世住職のお話や、禅の教えである「無常」についてのお話、直江兼続ご夫妻の位牌についてのお話などを聞くことができました。
本堂から室内廊下でつながっている、位牌堂と宝物館も見学しました。
位牌堂では上杉謙信公、鷹山公をはじめとした御位牌について、宝物館では兼続侯直筆の漢詩についての解説を聞くことができます。
位牌堂及び宝物館に足を踏み入れると、54世住職が生前に録音した解説音源が流れる、面白い仕組みになっていました。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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次に林泉寺の墓所に参りますか。
”直江兼続”侯(左)とその夫人”お船の方”のお墓です。
大河ドラマ「天地人」では、兼続侯は妻夫木聡さんが、お船の方は常盤貴子さんが演じておりました。
兼続侯の戒名「達三全智居士」とは、文・武・詩の才能にすぐれているという意味です。
本が貴重だった時代に、部下に本を写させるほど、勉強熱心な方だったそうで。
もともと徳昌寺にお墓があったそうです。
しかし、1637年に林泉寺といさかいをおこして、住職らが与板(今の新潟県長岡市)に追放された為、東源寺を経て、ここ林泉寺に移されました。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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鐵(くろがね)孫左エ門泰忠のお墓です。
墓所はこのように下が格子のお墓が多いです。
中には”五輪塔”が入っているそうです。
万が一の時は、下の格子部分を横倒しにして、木の棒を通して運び、積み重ねることによって”バリケード”として活用できるようになっております。
なんと、この仕組みを考えたのは”兼続”侯であるというから、かなりの知恵者だったことがうかがえます。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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”甘糟景継”(あまかすかげつぐ)のお墓です。
お墓の解説の振り仮名には”かげつな”とありました。
大河ドラマではパパイヤ鈴木さんが演じておりました。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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鷹山公のご側室”お豊の方”のお墓です。
ご側室とはいえども、4代藩主”綱憲公”男系の孫であったので、正室といっても差し支えない方です。
鷹山公の改革を理解なさり、お住まいで養蚕や機織りを自らの手でなさりました。
お豊の方が、自ら模範を示したおかげか、武家の子女たちの副業として米沢織は広がってゆきました。
紅葉山で蚕のお世話をなさってる、皇后陛下とお姿が重なりますね。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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3代藩主上杉綱勝公のご正室、媛姫(はるひめ)のお墓です
3代将軍家光公の異母弟、保科正之公(会津藩主)のお嬢さんです。
将軍の血を引く方なので、上杉一族のなかではとびきり大きなお墓でした。
そういえば、保科公も鷹山公に負けないくらいの名君でしたね。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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仙洞院(大河では”仙桃院”)のお墓です。
謙信公の姉君にあたり、初代藩主”景勝”公の母君です。
もともとの上杉の本拠地だった春日山(新潟県上越市)にある菩提寺”林泉寺”をこの米沢に再建された方です。
なお、春日山の”林泉寺”も現存しております。
大河では高島礼子さんが演じておりました。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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景勝公のご正室”菊姫”のお墓です。
武田信玄公の五女(六女ともいわれる)です。
大河では比嘉愛未さんが演じておりました。
このお墓は他と違って、下部が格子状ではありませんね。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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菊姫の異母弟である”武田信清”のお墓です。
信玄公の七男(六男ともいわれる)で、1582年の武田家滅亡後、姉の縁を頼り、上杉家に仕えた方です。
信玄公の男子のなかで、唯一天寿を全うしました。
これにて、林泉寺の見学は終了です。春日山林泉寺 寺・神社・教会
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林泉寺の御朱印です。
お坊さんが不在でしたので、書置きを頂きました。 -
さて時刻は12時過ぎ。
「山大前やまとや」で昼食とします。
待ち時間は、食券を買って5分ほどでした。
平日だからこんなもんかな。
私は”中華そば”(650円)にしました。
スープはニンニクがきいてパンチのある味。
麺は、昨日のラーメンより輪郭がはっきりして、硬さもほどいいです。
チャーシューは、かみしめるたびに強い醤油の風味が感じられるもので、最初に食べてしまわないで、しばしスープに漂わせるのがよさそう。
ともあれ、4枚入ってるのでコストパフォーマンスは高いですね。山大前 やまとや グルメ・レストラン
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母は味噌ラーメン(800円)を頼みました。
中華そばより150円高いですが、味噌とニンニクの相性がいいので、こちらもありかな。山大前 やまとや グルメ・レストラン
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満腹になったので、腹ごなしがてら「東光の酒蔵」に徒歩で向かうとしましょう。
写真は「旧米沢高等工業学校本館」です。
米沢駅舎のモデルとなった建物です。
建物内部の見学は要予約、平日限定で見学ができます。
外部の見学は山形大学工学部の守衛さんにいえば、敷地内に入れてもらえるそうですが、面倒なので道路むかいから写真を撮りました。 -
東光の酒蔵に向かう途中にあった「一宮神社」です。
祭神は大己貴神(おおなむぢのかみ)と少彦名神(すくなひこのかみ)です。
大己貴神は、因幡の白兎で知られる”大国主神(おおくにぬしのかみ)”の別名ですね。
鷹山公が藩の再建を決意した祝詞を献上したことで知られる「白子神社」が北の鎮守様と呼ばれたのに対して、こちらは南の鎮守様として街を見守ってきました。
1946(昭和21)年までの格は”郷社”でした。 -
ここはどうやらポケストップらしいですね。
神様もさぞかし驚かれていることでしょう。
「ポケモンGO」関連の注意書きは初めて見ました。 -
「東光の酒蔵」に到着です。
酒造りの道具の展示のほか、鷹山公にかかわる資料などを見学できるほか、日本酒の試飲と購入もできます。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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入場券を買って入って最初の廊下周りです。
なお、館内は今までと違って撮影可能なので口コミを書く側にとって大変ありがたいです。
梁はちょうな(かんなの元祖)削りだそうで。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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帳場周りはこんな感じです。
左に昔のレジスターや電話機があって、江戸っぽさのなかに、明治っぱさもでていますね。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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古備前焼猩々甕(こびぜんやきしょうじょうがめ)です。
1585年製造。
これで酒造りを行っておったみたいです。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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「車タンス」です。
でもインテリアとしてのってる成島焼のツボのほうが気になります。
成島焼は鷹山公の時代に、家臣の相良清左衛門が相馬焼(福島県)の技法を学び、現在の米沢市成島で創められたものです。
特徴は、黒い釉(うわぐすり)と、上からかけられたようなねずみ色っぽいの釉です。
藩の”御用窯”として盛んになり、大正以降途絶えてしまいましたが、1965年から10年かけ、長井市の和久井さんという方が復活させました。
米沢市では”鳴洲窯”という名前で水野さんという方も作られております。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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偏(へん)や旁(つくり)などに「酉」が含まれる文字の一覧です。
案外多いですね。
酒(さけ)や酢(す)、配(くばる)くらいしかわかりませんね。
「酉」自体も、「そそぐ」という意味があるんですね。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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酒ができるまでの絵図です。
酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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絵図の下にはミニチュアがあり、こちらには詳しい解説がついています。
解説を読んでみると、昔と違って米を洗ったり、蒸したり、酒を絞ったりする作業も機械が用いられ、労力もかなり減って便利になったなあと感じます。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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「らんびき」です。
焼酎を蒸留するのに使ったみたいです。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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徳利です。
左の黒っぽい2つが「成島焼」です。
右は米沢「同心焼」と言われているものです。
左2つと明らかに印象が違って白っぽいですね。
鷹山公の時代に「同心(下級武士のたぐい)」が副業で作ったからそうよばれてるのかな?
「ふじの井」と書いてあります。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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「貧乏徳利(びんぼうどっくり)」です。
樽酒を買えなかった庶民が、量り売りの酒を買うために用いたからそう呼ばれたみたいです。
(樽酒は4斗、つまり72リットルも入るので”庶民”はあまり買わないと思うが....)酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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酒造りの最後、酒を絞るための道具「ふね」です。
昔は、この左に重しの石をつるして、てこの原理で2日もかけて絞ったらしいです。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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麹をつくるための室(むろ)です。
入り口は意外にもレンガづくり!
日本酒という”和”の展示物の中にあって、”洋”を感じさせる展示物ですね。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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日本酒造りに使われる主な米「山田錦」です。
左は玄米、右は精米の割合が90%です。
90%だと、普段我々が食べている白飯がこんな感じです。
これでも十分白いですが、酒造りにはまだたりません。
玄米の外側には脂肪、たんぱく質、あくが多く、精米しないとそれらが微生物の餌となって、過度の発酵をまねき、酒に好ましくない風味が出てしまいます。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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精米の割合が70%の山田錦です。
酒造りには最低でもこれくらいの精米が必要です。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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精米の割合が35%の山田錦です。
さっきの半分!
精米の割合が50%以下が”大吟醸”とよばれます。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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大神(おおみわ)神社です。
奈良県桜井市にある大神神社からご神体を分けていただいた神社です。
ご神体の三輪明神(大物主神、大己貴神、少彦名神)は、酒造りの神様として著名ですね。
建物のなかに神社があるのは珍しい光景ですね。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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東光の社員さんが「この前掛けは汚れてこうなったんではなくて、柿渋で染めてるので抗菌作用があります。」と団体さんに説明していたんで、撮ってみました。
使いこなしたからこそのいい味が出てますね。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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米沢の郷土玩具「相良人形」です。
成島焼をはじめた”相良清左衛門”が絵の腕もうまかったので、余技にと創めたのがこの”相良人形”だそうで。
紅花の朱色と、三角の目が特徴です。
現在も8代目が「猫に蛸」など著名な作品を作っておられます。酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館
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15時すぎに米沢駅に着きました。
帰りの新幹線までだいぶ時間があります。
駅前にある「新杵屋本社工場直売店」で名物駅弁「牛肉どまん中」でも買いましょうか。新杵屋 本社工場直売店 グルメ・レストラン
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米沢16:23発のつばさ148号で一旦福島へ。
福島へは、17:00着です。米沢駅 駅
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福島17:17発のやまびこ57号で一ノ関へ帰宅します。
盛岡まで行くやまびこなので、駅弁をゆっくり食べることができますね。
一ノ関へは18:10着です。福島駅 駅
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「牛肉どまん中みそ」です。
醤油味がベーシックですが、しお味、カレー味、三味牛肉どまん中(醤油、みそ、しお)があります。
昨日のすき焼き同様、みそも牛肉と大変相性よし!
ピリ辛な風味で、ビールと白飯が進みます。
駅弁はご飯が硬くならないよう醤油や酢で味がされておるものが多いので、それに食べ飽きておる諸兄にもおすすめな味です。
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