2016/11/13 - 2016/11/13
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ウェンディさん
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私が本格的なステンドグラスに初めて出会ったのは、二十歳の時。
英国Oxfordの教会で目にしたステンドグラスの美しい色彩と色ガラスが語る物語の世界に圧倒されました。
以来、キリスト教国へと旅する時には地方の教会へと足を運び、教派により異なるステンドグラスの文様を眺めるのが旅の楽しみの一つとなっています。
故にステンドグラスと言えば海外!と思い込んでいましたが、意外や意外。
わざわざ海外まで遠出しなくとも、日本にもステンドグラスの美しい建物があるのです。
我が家から日帰り可能な関東圏内にもいくつかあり、11月の休日にステンドグラス巡りとして聖イグナチオ教会・東京ジャーミィ・国立科学博物館の3カ所を訪れてきました。
そして11月の国立科学博物館と言えば、2万年前の芸術作品であるラスコー洞窟壁画の特別展が始まったばかり。
暗闇の洞窟の中に描かれたラスコーの洞窟壁画は、発見当時は大昔の人類が自分たちの生活風景を描いた落書きと考えられていた壁画ですが、実際はそんなに単純なものではなく、現代にも通じる美術技巧が盛り込まれているそうです。
暗闇を恐れる猿族が初めて火という手段に気がつき獣脂燭台を作りだし、闇の中に光を持ち込んだ人類の光の歴史の始まりの場所であるラスコーの洞窟壁画。
2万年前の人類がその可能性に気づいた灯や光の力。
そんな光の軌跡を辿る旅へと出かけてきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
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-
遥か昔、未だ地球の地表半分が氷河におおわれていた頃のお話。
アフリカ大陸で生活をしていた人類の先駆けはアラビア半島、アジア、欧州へとその勢力を広げていった。
様々な種類の旧人がいた中で、人類の直接の祖先となったと考えられているのはクロマニョン人で、そのクロマニョン人も20世紀前半までは狩猟中心生活の野蛮な旧人であるとされていた。
しかし研究が進み、更にクロマニョン人たちの洞窟壁画があちこちで発見され、出土した石器などから彼らが音楽をたしなみ言葉を操り芸術的感性を持ち合わせていたのではないかと考えられるようになった。
そのような研究が行われるきっかけとなったのがフランスのラスコー洞窟で見つかった壁画で、発見された動物の壁画はその他の地域で見つかった岩絵とは一線を画す筆使いで描かれており、明らかに何らかの意思の伝達を目的として描かれた物だった。
(写真:2万年前のクロマニョン人の男女の人体模型。出土した化石骨に肉づけを行い彩色したらしいのだが、肌の色がこんなに明るかったのかは微妙だと思うけれど…) -
ラスコーの洞窟壁画が発見されたのは今から76年前の1940年。
小さな村の犬が山の穴に落ち、その犬の捜索を行った少年たちが不思議な岩絵を発見した。
彩色が美しく残る2万年前の絵画の発見は、世紀の大発見。
その洞窟の写真はセンセーショナルなニュースとなり、瞬く間に世界中を駆け巡り、世界中から100万人を超える人々がラスコーの洞窟を訪れ、その不思議な世界に酔いしれた。
(写真:76年前に少年たちが見つけた入口壁画:牝牛(オーロックス)/第2展示室のパネルより) -
2万年という長い期間、地上界と隔離され空気の動きもほとんどなかった洞窟内。
そこに一気に見学者が訪れたらどんなことが起きてしまうのか。
日本の高松塚古墳の飛鳥美人の壁画と同じことが起こるであろうことは想像に難くない。
ラスコーの洞窟壁画の公開を始めて10年後には貴重な壁画の上には得体のしれない白い結晶が出来始め、更に黒や緑色のしみ状の斑点が洞窟内を覆い始めた。
人間が洞窟内に入ることは、壁画の置かれていた環境が変わってしまう事を意味する。
大勢のヒトが狭い洞窟に押し寄せれば空間の二酸化炭素濃度が上昇し、その二酸化炭素は洞窟を形成する岩の成分の一つであるカルシウムと結合し岩の表面に白色の炭酸カルシウムの結晶を作り出す。
また、ヒトは様々なバクテリアや菌類を意図せず洞窟内へと持ち込む。
湿度のある洞窟内は、そんな奴らにとっては格好の繁殖の場所であることは明白だ。
ラスコーの貴重な洞窟壁画は、発見されてから僅か10年で損なわれてしまった。
(写真:ラスコー絵画の特徴が分かる馬の絵。馬の姿全体を塗りつぶさずに腹の部分にM字形に岩壁の色を残すことで腹が膨らむ立体感を出している) -
事態を重く見たフランス政府は、洞窟内の立ち入りを何人に限らず禁止した。
しかし、2万年前の旧人が描いたラスコーの壁画を見たい!という世界中の人々の要求は年々高くなり、フランス政府は【ラスコー2】と呼ばれるラスコー洞窟の壁画洞窟の模型作成に着手した。
【ラスコー2】の建築に要した歳月は10年以上と予想以上に長期間となったが、丁寧な測量と模写により作りだされた洞窟の完成度はかなり高いものだった。
そして21世紀。
技術の様々な進歩により更に精密で本物の洞窟壁画と変わらない模型を作り上げることのできる技術が開発され、フランス政府はより精巧なラスコー洞窟の複製を作る計画を立ち上げた。
それが今回、国立科学博物館で催されている特別展【ラスコー展】の第4展示室に設置された洞窟【ラスコー3】だ。
【ラスコー3】では三次元レーザースキャンの先端技術を取り入れ、そのコピー精度は1mm以下。
デジタルマッピング技術により洞窟内の岩壁の凹凸やその顔料の質感までが、まるで本物であるかのように再現されている。
(写真:第4展示室の洞窟壁画:泳ぐ鹿…川渡りをする鹿の頭部) -
第4展示室は小さなスペースだが、空間に5枚の洞窟の壁が配置されている。
その壁には、まるで本物の洞窟を切り取って持ってきましたと言っても過言ではないようなリアルな絵。
最新技術のデジタルスキャンにより作りだしたのだからそのコピー精度は疑う余地はないのだが機械が行うのは走査と位置のプロットだけ。
その先は人間の仕事だ。
何人もの考古学者や美術の専門家が【ラスコー3・プロジェクト】に参加し、ラスコーの洞窟壁画の複製をこの世に送り出した。
描き方も顔料も旧石器時代と同じものを用い、1mmの狂いもなく模写された洞窟壁画。
絶対に本物を見ることは出来ないと分かっている故に【ラスコー3】の壁画を見た時のその感動はひとしお。
上手く表現できないが、鳥肌が立つほどの感動だった。
(写真:第4展示室 背中合わせのバイソン。左側バイソンの背が赤く塗られ毛の生え代わりの時期を示している。またバイソンの足先はヒズメの形に縦に白く削られていて、当時の画家の観察眼の鋭さが分かる) -
通常の展覧会であれば、会場を1から順に数字の大きい方へ進んでいけば、その展覧会の趣旨やポイントが分かってくる仕組みになっているのだが、今回のラスコー展ではその法則が通用しない。
第4展示室の壁画は、ただ眺めるだけではラスコー洞窟の不思議や謎は見えてこない。
その次へと続く第5展示室での壁画研究の内容を読み、シアターを見て自分なりに咀嚼し、洞窟の見取り図を見て、その上でもう一度第4展示室へと戻り、壁画をじっくり眺めるとその秘密が見えてくるようになる。
だから、私も第4と第5展示室を何回も行ったり来たり。
多分10往復位はしたのではないかと思う。
ラスコーの洞窟壁画には沢山の不思議が隠されていて、シアター解説を1回聞いただけでは理解しきれない部分も多く、何回も解説を聞き、そして壁画を見に戻り、ナルホド!と納得することも多かった。
(写真:ラスコー洞窟の見取り図。最深部は地下20mで、その全長は200m) -
第4展示室に足を踏み入れると最初に迎えてくれるのが、馬と黒い牝牛が描かれた大きな洞窟壁画だ。
ラスコー洞窟の壁画は旧石器時代の壁画の中では最高傑作との異名を持つのだが、その理由がこの壁画からも見てとれる。
同時代の洞窟壁画は他の地域からも発見されてはいるが、ラスコー洞窟ほど壁画自体に芸術性はないと云われている。
ラスコー洞窟の壁画には一定のパターンがあり、そのパターンは他の洞窟壁画では見られないモノが多い。
その特徴は、描かれる動物は全て横向きで、頭は小さく腹部が大きく強調されている。
動物の脚は4本描かれているが、濃淡の顔料で彩色した後に石器や骨で作ったナイフで岩を削りアウトラインを入れることで、脚の遠近感を表している。
動物の動きもただの横向きではなく、足をあげていななく様子やギャロップをする様子など関節の曲げ方も細かに観察されている。
(写真:第4展示室 黒い牝牛。頭部や手足は小さく、豊満の象徴、子宝の象徴である腹部がデフォルメされている。) -
実際の洞窟壁画は、以前に描いた動物の上にさらに別の動物を重ね描きしてある絵も多く、1枚前の黒い牝牛の絵においても、黒い牝牛の背後に描かれた動物が何であるのか肉眼で見てとるのは難しい。
しかし、今回の特別展ではこの壁画に特別の仕掛けが施してあり、壁画の作者がどのように重ね描きをして行ったのかを視覚的に見ることができる。
その仕掛けを可能にしたのが、【ラスコー3】を製作するに当たり行ったデジタルスキャンだ。
デジタルスキャンを実施したことにより、今まで見えていなかった壁画の重ね彫りの部分までを明らかにすることが可能となった。
第4展示室の洞窟の表面を照らしだすライトが消えると、洞窟壁画の上に現れるのは、光でなぞる線刻画(写真)。
最初、この壁画には大平原を移動する馬の様子が、立ち上がる馬や後ろ足でジャンプをする馬として描かれていた。
ところが当時の画家さんは、馬の上に豊穣を示す大きな牝牛を描き、壁画に強いインパクトを持たせることを思いついたようだ。 -
更に、草原を走る馬に注目すると、現代でも利用されているある絵画手法が2万年前のクロマニョン人も思いついていたことが分かる。
その絵画手法とは、漫画だ。
写真は首を振り、いななきながら走る馬(右)と後ろ足が3本ある馬(左)だ。 -
壁画そのままでは首を振っている様子や足が3本と言われてもピンと来ないのだが、この壁画を暗闇に浮かび上がる線刻画にすると、首を上下に振る馬(右)やの3本足の馬がハッキリと分かる。
首や足を複数個描くことで壁画に動きを持たせ、見る角度によっては本当に足が動いているように、首が動いているように見えるそうだ。
この漫画チックな壁画の描き方はクロマニョン人だけではなく、その1万5千年後のエジプトの遺跡壁画でも用いられている。
どうやら、人類の漫画好きは今に始まった事ではなく2万年前からDNAに刷り込まれているらしい。
右の馬のお腹に突き刺さる↑の線刻画。
これは何を表すのだろう…と思ったのだが、この壁画の説明からは明確な答えを見つけることはできなかった。
他の壁画の説明で長槍をつがえる投槍機の説明があったので、↑は黒曜石のやじりのついた長槍を表していて、クロマニョン人に狩られ、複数の矢が刺さった瀕死の馬がいなないている様子を表しているのかもしれない。 -
ラスコーの壁画には色々な動物が描かれていてその中でも一番多く描かれたのは馬だが、その馬の様子は現在の欧州の馬とは微妙に異なり、とても短足に描かれている。
コレも腹部をデフォルメするラスコー様式の描き方なのかと思ったのだが、そうではなかった。
描かれている馬はもう絶滅してしまった原種馬で、現在モンゴルにしか生息しない蒙古馬と同じ特徴を持つそうだ。
そして、更にこの写真の壁画の馬はよく見ると、腹の中にもう一頭小さな馬が描きこまれているのが分かる。
推測だが、妊娠している馬を表しているのかもしれない。 -
子孫の繁栄を意味する妊娠や出産。
そのような場面が描きこまれていることから、ラスコーの壁画は呪術的な意味を持つとする説もある。 -
このバイソンの絵はラスコー様式が多く取り入れられた絵で、デフォルメされた腹部、短く細い脚で描かれている。
バイソンの特徴的な背中のタテガミにはぼかし手法も使われ、更に色を入れた後にひっかき傷で毛の流れを彫り込むことにより、たてがみが風になびく様子が表現されている。 -
これを線刻画として眺めると、腹部には小さな胎児らしき姿、そしてバイソン自身が頭を低く下げた攻撃態勢に入っている姿であることも見てとれる。
-
こんな風にラスコーの洞窟壁画は見所盛りだくさんで、1時間の見学時間のつもりでいたのだが、第4と第5展示室をウロウロしている間にあっという間に2時間が経過。
結局、3時間余りを過ごしてしまった。
現代のテクノロジーの手助けで様々な新事実が明らかになりつつあるラスコー洞窟だが、実はまだ解明されていない壁画もある。
それがこの写真の壁画で、洞窟の最深部である井戸状の空間で発見された壁画だ。
ラスコーの洞窟の地下20mの場所で見つかったこの壁画には、どんな謎が隠されているのか。
謎の1つ目は、人間らしきもの(鳥人間)が描かれているという事。
写真の中央付近に手足のある人間っぽい絵があるのだが、よく見るとその頭部は嘴のある鳥の形をしていて、また手先の指も4本しか描かれていない。
更に男性を示す特徴も描かれている。
人の前に描かれたバイソンは腹から腸がはみ出した状態だが、その頭は低く下げられ、目の前にいる鳥人間に対し攻撃態勢をとっている。
壁画の彩色は黒のみで描かれ、線刻したような岩の傷も見当たらず、その絵のタッチもそれまでの洞窟壁画よりも粗っぽい雰囲気を醸し出している。
前述の壁画より旧時代の絵とも考えることもできるが、この空間からは精巧に作りこまれた石製の獣脂燭台も出土していて、時代が古いとは考えにくい。
ラスコーの洞窟壁画には、まだまだ不思議が沢山隠されていそうだ。 -
ラスコーの洞窟壁画を描いたクロマニョン人と呼ばれる人類の祖先。
彼等は大地の恵みに感謝し、暗闇の洞窟の中に光を持ち込み、大地へ感謝、子孫繁栄への願いの気持ちを壁画という形で私達に伝えている。
昔は、もっと猿人に似ていたとされていたクロマニョン人たちも、最近の研究では、こんなに現代人に近い容姿をしていた可能性が高いことが分かってきている。
ラスコー展ではクロマニョン人たちの生活様式についても興味深い展示があったが、旅行記での紹介は洞窟壁画まで。
興味のある方は、是非国立科学博物館へと足を向けて欲しい。
東京でのラスコー展の会期はあと3か月あり来年2/19迄で、その後に宮城(会期
2017/3/25-5/28)、福岡(会期2017/7/11-9/3)が予定されている。 -
さて、旅行記が考古学の話一色となってしまったが、今回の目的は洞窟壁画の謎解きだけではない。
都内で見ることのできる美しいステンドグラスを探すのがもう一つの目的だ。
そのステンドグラスの一つがあるのがラスコー展の開催場所である国立科学博物館で、実は、此処:国立科学博物館は私の大好きな場所でもある。
博物館としても好きなのだが、その中での日本館(改修前の本館)の建物は、都内での一番My Favoriteな場所かもしれない。
私が好きな景色は、日本館1階から見上げる天井の光景。
白亜のドーム型天井の四面には色鮮やかなステンドグラスがあり、光が差し込むと天井自体が輝くように明るくなる。
太陽光の明るい日中も素敵だが、夕陽がさしこむ夕暮れが一番のお勧めの時間帯。
全体の色彩がトーンダウンしてきている中で仄かに夕陽色に染まる天井の光景が一番好きだ。
この景色が大好きで、1年に1度は何かにつけ日本館へと足を踏み入れているかもしれない(建物だけでなく、展示もお勧めだが…) -
イチオシ
日本館のステンドグラスはステンドグラス作家である小川三知さんのアトリエで作られた物で、日本のステンドグラスの最高傑作とも称されている。
そして、この美しいフォルムの日本館の建物のデザインは…というと、デザイナーはいない。
当時の文部省の建築課の職員たちが頭をひねって造り出したデザインだそうだ。
基本的に建築系の勉強をしてきた役人の方たちだったのだろうが、当時のお役人のマルチタレントさには驚かされる。国立科学博物館 美術館・博物館
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ステンドグラスとは異なるのだとは思うが、小さな色ガラスを組み合わせたこんな窓も有り、建物そのものが芸術的だとしか言いようがない。
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イチオシ
国立科学博物館で有名なのは日本館中央天井のステンドグラスなのだが、実は最上階の展示室の奥にもとっても素敵なステンドグラスが隠されている。
この階は展示内容が化石やプレートテクニクスなどちょっとマニアックなので、ここまでわざわざ見に来る人は少ないのかもしれないが、展示室突き当り奥のステンドグラスは必見だ。 -
そして、このステンドグラスのホールからの下り階段の手すりや飾り窓にも法輪をモチーフにデザインされた模様があり、古い建築に興味のある方には面白い場所だと思う。
子供たちには実験設備のある地球館の方が人気だが、ゆっくりと昔の博物館的な雰囲気に浸りたいのならばお勧めは断然、日本館だ。 -
時刻は13時。
ちょっと遅くなってしまったが、ランチはガード下のスペイン・バルのバニュルスで。
いつもならばサングリアもお願いするのだが、この日はこの後にもあちこち歩く予定なので、アルコールを頼むわけにはいかない。
この日はいつものパエリアではなく、吉田豚のランチをセレクト。
休日に味わうひとりの幸せ。
昔は一人で喫茶店も入れなかったのに、今はカフェもレストランも全然平気だ。バニュルス 上野駅店 グルメ・レストラン
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上野公園は紅葉にはまだ早いが、銀杏の木々がその葉の色を黄緑から黄色へと変え始めていて、グラデーションカラーだった。
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上野の次のステンドグラスの目的地は、有名な大学のすぐ傍。
辿り着いたのは四ツ谷駅前で、JR四ツ谷駅の目の前の建物が目指す場所だ。 -
イチオシ
ここは今回のステンドグラス探しで私が一番気になっていた場所で、その場所の名前は聖イグナチオ教会(カトリック麹町聖イグナチオ教会)。
聖イグナチオ教会で有名なのが、1999年の建替え前の旧聖堂内陣にあった7枚のステンドグラス。聖イグナチオ教会 寺・神社・教会
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イチオシ
東京のステンドグラスの紹介では必ず出てくる聖イグナチオ教会は、ステンドグラスでは有名過ぎる程の場所だ。
このステンドグラスがあるのは主聖堂からクリプタ(地下納骨堂)へと下る階段の脇で、階段への扉が少し分かり難いかもしれない。
主聖堂の端にある小さな扉を開け、目の前にこのステンドグラスの輝きが見えた時、予想していた光景とはいえ、その色の世界に一気に引き込まれた。 -
階段をゆっくりと下り、階下から7枚のステンドグラスを眺める。
神とはなんであるか私には分からないが、美しいステンドグラスが語る聖書の物語はクリスチャンではない私でさえ、感動してしまう。 -
納骨堂へと降りると、IHSの頭文字が刻まれたステンドグラスがあった。
海外の教会でもよく目にするこの紋章は、Iesus Hominum Salvatorの頭文字で、ラテン語で「人類の救い主イエス」を表している。 -
クリプタには地下聖堂と納骨堂があり、その壁には12聖人の姿を描いたステンドグラスが嵌められていた。
ステンドグラスの近くまで見に行きたかったのだが、マリア像の前で跪きお祈りをしている方がいたので、邪魔にならない遠くから拝見した。 -
再び階段を登る。
先程、感動した7枚のステンドグラスたち。
地下聖堂で長い時間を過ごしたので太陽高度が変わったのか、先ほどよりも光が強くさしこんでいる。 -
とはいうものの、ステンドグラス越しの光の色合いは柔らかだ。
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主聖堂の端の椅子に腰をおろし、心を落ち着ける。
主聖堂内には多くの信者の方がお祈りにいらしていて、カメラのシャッター音などは許されそうもない雰囲気。
スマホの無音カメラで、そっとその天井の構造を撮影した。
主聖堂の天井は12本の柱で支えられていて、この12という数字は12人の使徒を表している。
(というと、思わずユダはどれ?なんて考えてしまうのは邪心が多い証拠かも)
蓮の花をイメージした天井ガラスを通して柔らかい光が主聖堂内に降り注ぎ、最近、色々とトゲトゲだらけだった私の心も少し癒された感じ。 -
主聖堂の楕円型の壁には12枚のステンドグラスが嵌め込まれ、それぞれが神によって創造された自然を表しているとのこと。
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基本的に特定の神様を信仰してはいない私だが、寺であれ、神社であれ、教会であれ、このような施設内の空間は心が落ち着く場所の一つだ。
-
主聖堂内には聖母像も有り、この聖母像は東洋的なアーモンド形の目の形をしている。
信者の方が退出する時に聖母の手に触れるので、その御手は色が変わっていた。 -
聖イグナチオ教会には主聖堂以外にマリア聖堂とザビエル聖堂があるのだが、この日はマリア聖堂へは入ることが出来なかった。
写真はザビエル聖堂でこの写真の部分だけを見ると、本当にキリスト教の聖堂?と疑いたくなるかもしれない。
ザビエル聖堂は日本の禅の精神を取り入れた造りとなっていて、水盤からは絶えることなく水が湧き続け、聖堂の内外に連なる池は水鏡となり水面の揺らぎが光を反射し聖堂の奥まで照らし出す設計になっている。 -
3つ目のステンドグラスがあるのは、山手線を越えた地域である代々木上原へと向かう。
この場所には、ここって日本だよね?と自分の目を疑いたくなるような異国の建築物がある。
駅から歩くこと5分…。その建築物は遠くから見ても異国風であることが良くわかった。
この建物の正体はモスク、オスマントルコ様式のモスクが、ステンドグラス巡りの最終目的地だ。 -
このイスラムモスクの名前は東京ジャーミィで、多国籍のムスリム(イスラム教徒)が礼拝を行う神聖な場所だ。
礼拝の回数は毎日5回だが、礼拝以外の時はムスリム以外の見学者もモスクの中へと入ることができる。
イスラム教のモスクでステンドグラス…ってどうして?と思う方もいるかもしれない。
実は、私も昨年に母とトルコに行くまではイスラムモスクのステンドグラスは、それほど意識してはいなかった。
しかし、イスタンブールで訪れたモスクではどこのモスクにも美しく装飾の施されたステンドグラスがあり、そのイスラム文様の美しさに目覚めた。東京ジャーミイ 寺・神社・教会
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イチオシ
東京ジャーミィのモスクはオスマントルコ仕様なので、イスタンブールのモスクとその基本構造は同じだ。
建物の中心には大きなドームがあり、その周りには力を分散させるためのは半円ドームが配置されている。
天井にはイスラム指導者の名前が書かれた円盤が描かれていて、私が分かるのは左の二つで、アッラーとムハンマドだ。 -
イスラム教は偶像崇拝を禁止している宗教。
故に、ステンドグラスに人間、動物など生命のあるものが描かれることはない。 -
これはキリスト教のステンドグラスとは大きな違いで、キリスト教では文字が読めない人にも聖書の内容を理解してもらうための、ある意味、漫画の様な形でステンドグラスは利用されてきた。
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また、イスラム教ではモスクのステンドグラスに草花のデザインを用いることはあっても、基本は幾何学的なモチーフの繰り返し模様であることが多い。
例外は、コーランのカリグラフィー。
コーランの教え(聖句)がカリグラフィー(習字の草書体みたいな感じ)でステンドグラスに刻み込まれている。
(写真中央のステンドグラスには、黄色でコーランのカリグラフィーがデザインされている)。 -
単純な模様の組み合わせで構成されたイスラムモスクのステンドグラス。
物語性が無いからつまらない…と思う人もいるかもしれないが、単純な模様の組み合わせというのが実はモスクのステンドグラスのポイントで、建物の周囲を一周するように配置されたステンドグラスの窓からは、ステンドグラスの色を映しこんだ光がさしこみ、まるでファンタジーの様な雰囲気を作り出す。
もし、このステンドグラスがキリスト教会の様に物語を描いた物だったら、四方八方からさしこむ光の色味もぐちゃぐちゃで、ファンタジーの世界とは程遠い色合いになってしまうだろう。 -
低い詠唱の様なコーランを響くモスクの中で、ステンドグラス越しにさしこむ光が作り出さす世界。
その中に身を置くと、不思議なトランス状態に入ってしまったかのような感覚にも陥ることがある。
そういう意味では、モスクは宗教施設の建築物としてもとても考えられた作りをしているのかもしれない。 -
東京ジャーミィには二階席もあり、二階席へは女性だけしか登ることが出来ない。
また、ムスリムの女性がお祈りをする時はこの二階席からのみで、一階席で男性と共にお祈りすることはできない。 -
勿論、見学者として訪問する場合は礼拝の時間でなければ、女性が一階席をウロウロすることは可能だ。
ただし、女性が行く場合に忘れてはならないのは髪の毛を覆う大きめのスカーフと服装。
長袖、長ズボン(長いスカート)が基本で、モスクへと入る時には髪の毛を布で覆い隠さなくてはならない。
昨年訪れたイスタンブールのモスクで、日本人女性の旅行者がパーカーのフードを頭にかぶりスカーフの代わりとしている姿を目撃したが、それはルール違反だと思う。
見えなければ良いのではなく、郷に入ったら郷に従うことが大事。
宗教施設へと入場するならば、そのルールはキチンと守らなければならない。
例えそれが日本であっても、海外であっても。 -
ステンドグラスを巡る旅行記はここでお終い。
でも、実はこの時、もう一か所訪れた場所があるのでちょっとだけオマケ写真を入れさせてほしい。
そこはステンドグラスとも考古学とも全く関係のない場所で、私が未だ足を踏み入れたことのない初体験の場所:ネコカフェで、大塚にある東京キャットガーディアンにお邪魔してきた。
東京キャットガーディアンの室内にはこの春と夏に生まれた子猫たちが沢山いて、室内はもう運動会状態だったので、私も床に座りこみ暫くはネコとじゃれあって楽しんだ。
そして、仔猫を体に密着するように、私の心臓の鼓動を猫が感じられるように抱き上げた。
心臓の規則的な拍動に安心したのか仔猫は喉をゴロゴロとならし、あっというまに夢の世界へ。
そんな様子を見つけた他の猫も膝の上へと登ってきて、私の膝は二匹の仔猫で満杯状態でとっても幸せなひと時だった。
東京キャットガーディアンに居る仔猫たちの無邪気に遊ぶ姿は、多分あちこちのネコカフェの仔猫たちと大差はないのだと思うが、ただ、一つだけ異なるところがある。
それは、この子たちの救出があと数日、否、数時間遅ければ、この様に私の膝で喉を鳴らしながら眠るなどという事はできなかったかもしれないという点。
東京キャットガーディアンはネコカフェの括りには入るが、その実態は猫のシェルターで、里親との橋渡しをしている施設だ。
その運営の一環として、ネコに触れたいヒトも受け入れてくれている。
ネコにとって人と触れ合う事は愛情交換になる。
だから、里親にはなれない人でもネコと遊んでくれる人ならば大歓迎だという事だ。
施設への入場料等の決まりはなく、寄付という形で募金箱へと入れる。
どんな理由があって前の飼い主に放棄されたにせよ、殺されて良い理由などないだろう。
ネコブームと言われる昨今だが、こんな猫たちもいることを覚えていてほしくて、旅行記の最後に入れさせてもらった。
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この旅行記へのコメント (14)
-
- morino296さん 2017/01/25 19:37:30
- 有難うございました
- ウエンディさん
突然、失礼します。
ラスコー展、私も12月下旬に行ってきましたが、
ウエンディさんの旅行記を先に見て置けば良かったと思いました。
これだけ詳細なコメントを書かれるのは大変でしょうが、
ラスコー展に行かれていない方にも、よく分かると思います。
また、科学博物館のステンドグラスも知りませんでした。
次回、行った時は、是非見学したいと思っています。
聖イグナチオ教会のステンドグラスも素晴らしいですね。
先日、新宿御苑まで出掛けたので、寄り道して見学してきました。
ご紹介いただき有難うございました。
morino296
- ウェンディさん からの返信 2017/01/29 01:23:43
- RE: 有難うございました
- morino296さん こんばんは。
科博のラスコー展、なかなか良かったですね。
フランスのラスコーまで行けば、精巧に作られたラスコー2(今はもうラスコ−3も一般公開が始まったのかしら)を見ることが出来ますが、やはりなかなかフランスまでは足が伸びないモノ。
そんな貴重なものを日本に居ながらにして見学できる機会はそんなにないですし、懇切丁寧な日本語での解説付きというのは、やはり理解が進むのでありがたいです。
私は、ラスコー展の図録も買ってきて、家に帰ってからもしばらくはその余韻に浸っていました。
2016年は近場を色々と歩きまわり、身近なところを愉しもう♪を主題に旅をしていましたが、調べだすと都内だけでも興味があるところは沢山で、行きたいところのすべては制覇できず。
江戸時代の遺跡なども調べ始めると面白く、興味が尽きません。
そして、4-Traでその興味の先を調べていくと毎度出会うのが、morino296さんの旅行記。
いつも参考にさせていただいています。
また、旅行記に遊びにいかせてくださいね。
ウェンディ
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- fujickeyさん 2016/11/28 13:52:10
- 東京で世界を旅する♪
- ウェンディさん、こんにちは。
東京で・・・こんなに素敵なステンドグラスに出会えるとは知りませんでした。
私もヨーロッパを旅するようになってからステンドグラスの美しさを知りました。
でも、ステンドグラス=教会だろうし
キリスト教がメインの国に比べれば日本ではメインというわけでもなく
信者でなければ入れない場所のように思っていて
ステンドグラスを見ることはできないんだろうと諦めていました。
実際はそんなこともなかったようですね。
東京ジャーミィも興味あります。
数年前にツアーでトルコに行きましたが直行便もあるし個人でも行けそうかな
と思っていた矢先にテロ騒ぎがあり、いまだに落ち着きませんね。。
日本にあるモスクだから安全、といったことはないのかもしれませんが
(今や標的は世界中に向けられているのだろうし・・・)
トルコに行くよりは近いので訪れてみたいと思います。
最後のネコカフェ。
個人的にはイヌ派なのですがペットショップで買うのではなく、
保護犬を引取って飼うということを考えていました。
保護団体のHPなどものぞいてみるとかわいい子がたくさんいるんですよ〜
ただ、引き取る側にもいろいろと条件があるようなので・・・
(屋外で飼うのはダメとか)悩んでいる今日この頃です。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2016/11/29 07:27:50
- RE: 東京で世界を旅する♪
- fujickeyさん こんにちは。
お江戸はさすが、東の京と称されるだけのことはあり、興味深い場所やモノが沢山あります。
昔は、休日の東京は人ごみだらけで嫌いだったのですが、全ての場所にウジャウジャとヒトが居る訳ではなく静かに休日を愉しめる場所もそこそこあるし、古くからの歴史のある場所や何やらいわくつきの地名も沢山。
最近は、次は何をテーマにお出かけしようかな…。と調べものにも熱が入っています。
今回は目的がステンドグラスでしたが、鳩山邸や旧古河庭園(庭ではなくお屋敷)の和風なステンドグラスや小笠原伯爵邸も行先の候補に挙がっていました。
1日にあれやこれや見ても飽和してしまうのでまた次回のお楽しみとしましたが、ステンドグラス巡りだけでもまだまだ楽しめそうです。
犬やネコの保護シェルターから譲り受ける場合、審査はかなり厳しいようですね。
一度は様々な理由で人間不信になりかけた彼らですので、二度とそのようなことが彼らに降りかからない様に譲り渡す方も慎重になるのかもしれません。
飼い猫ネコや飼い犬、地域猫に対する去勢手術の実施の有無については色々な意見があると思いますが、仮に自分の家の動物が新しい命を宿してしまったりその親となるようなことがあった場合、その命を自分が守れるだけの気持ちや経済的余裕があるのかどうか、そこまで考えて動物を飼い始める必要があると思います。
正論だけではどこかで行き詰ってしまうペット論、難しいですね。
ウェンディ
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- のんき茂野さん 2016/11/21 15:21:40
- こんにちは〜
- 今日の播磨は薄曇なれど
過ごしやすい天気でございます
華のお江戸は日本の首都らしく
新しさと古き良き文化遺産が数多く残り
日本の古今東西を知ることができますね〜
何時までも大切に残して欲しいもの・・・
またこの旅の最終章に
我が猫族の隠れし実情をとりあげてくださり
播磨ねこ宮殿総員より御礼申し上げます。
関東の初雪情報が舞い散る知らせ
御自愛の上お過ごしください。
お礼画像
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/src/46/40/52/src_46405279.jpg?1479708959
遠き西国播州より のんき茂野
- ウェンディさん からの返信 2016/11/22 21:48:03
- RE: こんにちは〜
- のんき茂野さん こんばんは。
今朝ほどは、地震でご心配をおかけしました。
ウェンディ一家の棲む地域は揺れは強かったものの、大丈夫でした。
今回は、週末にステンドグラスをターゲットに東京都を巡ってみました。
キリスト教の教会やイスラム教のモスクなど、それぞれの目的は違いますが、ステンドグラスからさしこむ柔らかな光の下に居ると心が穏やかになっていく感じがしました。
今年は秋の初めから体調も思わしくなくそんな自分にイライラすることもありましたが、ステンドグラスのお蔭でそんな棘が少し丸くなったかもしれません。
ネコカフェは以前から興味はあったものの、営業としてネコを見世物にしているという点、そして、ネコカフェにいるのは元気な猫だけ(年おいてボケはじめたり、歯が抜け始めた猫たちは一体どこにいるのでしょうか)という点が気になり、足を向けることはありませんでした。
今回お邪魔した施設は、ネコが人間と触れあい楽しい時間を過ごすことが猫のためになる…という考え方を持つ里親探しの施設で、私自身のヒーリングが半分、ネコたちの遊び相手が半分の気持ちで行きましたが、ほぼ90%、私が癒されてしまいました。
仔猫たちの体温を感じ、洋服の下の皮膚に届く様なみみずばれの傷を何本も作られましたが、無条件で安心して膝の上で眠ってくれる仔猫は本当にかわいかったです。
と同時に、彼らの命がもしかしたら既に失われていたかもしれない事実に憤りを覚えました。
失われて良い命なんてないのに…ですよね。
ウェンディ
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- こあひるさん 2016/11/20 13:14:49
- 見ごたえありそうですね!
- ウェンディさん、こんにちは。
ラスコー展、ちょっと気になっていたのですが、この旅行記を拝見して、ぐっと行きたい気分が盛り上がってきました。
東京に12月と1月に行くので・・・その時に何をどこに?と検討中ですが、東京は色々見たい美術展もやっていて・・・絞り込むのがとっても難しい!行ったり来たり・・・と、けっこう時間をかけてじっくり見るべき展覧会のようですね。写真OKなんですね〜。
聖イグナチオ教会には、日本離れした美しい堂々としたステンドグラスがあるのですね〜ぇ。そして・・・前から気にはなっていた東京ジャーミィ・・・やっぱりいいですね!これだけのモスクを日本で見ることはなかなかできないでしょう・・・まだ実際にイスラム諸国に足を踏み入れたことがなく、踏み入れることにちょっと躊躇してしまう最近なので・・・少しでもモスクの厳かさや美しさ・・・味わいに行ってみようと改めて思いました。
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2016/11/21 19:28:14
- RE: 見ごたえありそうですね!
- こあひるさん こんばんは。
急にぐっと冬らしく寒い気候になりましたね。
11月に始まったばかりのラスコー展ですが、いつも科博の特別展と比べると若干空いているように感じました。
いつもの特別展(最近ではアノマロカリスとか恐竜展)だと休日は朝8時半の開門前に行ってもかなりの方が並んでいるのですが、今回は並んでいたのは20人もいなかったような感じで、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
かといって展示内容がショボイ訳ではなく、ラスコーの洞窟壁画が見つかった当初の様子から最新の技術による模型作成まで丁寧に説明してあり、興味のある方ならば何時間でも楽しめてしまう展示でした。
展示説明は少し難しめで、きちんと細部まで理解するには小学年低学年の子供では難しい感じだったので、そんなところが家族連れの出足を鈍らせているのかもしれません。
写真は基本撮影可能ですが、映像資料やガラスケースに入った展示物、クロマニョン人についての展示(第6展示室)は撮影禁止となっていました。動画は勿論、不可です。
ラスコー展の展示は日本国内では、宮城と福岡が巡業する予定なので、こあひるさんは宮城(2017/3/25−5/28)の開催時でも良いかもしれませんね。
今回はキリスト教徒イスラム教の二つのステンドグラスを見てきましたが、それぞれに趣があって良かったです。
聖イグナチオ教会も東京ジャーミィもお勧めですので、近くに行く際には是非寄ってみてくださいね。
東京ジャーミィは毎日、自由に見学できますが金曜日はイスラムの休日で特別礼拝があるので見学できる時間が短くなってしまいますので、若干、時間に注意が必要です。
ウェンディ
- こあひるさん からの返信 2016/11/21 19:49:47
- RE: RE: 見ごたえありそうですね!
- ウェンディさん、こんばんは。
ラスコー展、宮城に巡回するのですね〜〜!情報ありがとうございます!
上野でもそんなに混雑はないようですが、少ない日数の滞在の1日がかりになっちゃいそうだし・・・こちらで見れば、東京のようになんでもかんでも激混みするようなことはなく、おそらくゆっくり見れるので・・・。
こあひる
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- らびたんさん 2016/11/19 18:34:53
- ラスコー
- ウェンディさん、こんにちは^^
2001年にラスコー壁画を訪れました。
当時、英・仏・伊・独の4か国語で順番にツアーが行われており、
時間の都合で仏語のツアーになったのですが、あまり理解できずに終わってしまいました。
今思えばラスコー2だったのでしょう。
往路ともにヒッチハイクで訪れた場所で、大変印象に残っています。
それから代々木の東京ジャーミィにも行かれたんですね!
去年、ウェンディさんからメッセージをいただいたことも記憶に新しく、
訪問されたとのこと本当に嬉しく思います。
この時期は暑すぎず寒すぎず、ちょうどよい時期ですね☆
実は来年GWに乗り継ぎでイスタンブールにちょいと立ち寄ります。
駐在員の友達と食事して終わるかもしれませんが、
会えなければ観光になるのでまたあのあたりを歩いてみたいと考えています。
最後に、ペットはペットショップでなくこういったところから迎える選択肢がもっと増えてほしいですよね。
私もたまたま友達がそういった活動をしているので知っただけですが、無責任に繁殖させて放置するだけの人間がまだまだ多いことを残念に思っています。
ネットを駆使できる若い力で変えていけるといいのですが。
それでは^^
らびたん
- ウェンディさん からの返信 2016/11/20 18:12:19
- RE: ラスコー
- らびたんさん こんばんは。
今日は肌寒かった昨日とは一転し、11月と思えないような日差しの温かさで気持ちの良い休日でしたね。
こんなにお天気が良いと、体調回復途中の私でもアウトドアへと出かけたくなるもの。
お山へとトレーニングに行ってきました。
先週に訪れた上野のラスコー展ですが、私もラスコーの洞窟としてフランスで展示されているものがラスコー2と呼ばれるという事はこの日まで知りませんでした。
てっきり、痛んでしまった本物を修復してその表面を酸素を遮断したガラスなどで覆っているのかと思っていましたが、展示してあるモノは複写だったのですね。
今回のラスコー展の映像資料では発見場所の洞窟の様子なども有りましたが、模写洞窟とはいえ、最初に犬を追って洞窟の中へと入り壁画を発見した少年たちと同じ感動を現地で味わえるなんてなかなか体験できることではなく、それを20代初めの頃(ですよね?)に経験できたらびたんさんは、ラッキーだと思います。
今回の展示では、進化したマッピング技術で1mm以下の精度でほぼ本物と同じ模写を作り上げたラスコー3の展示もあり、非常に興味深かったです。
東京ジャーミィは予想通り、美しいモスクでした。
トルコの名建築家シナンさんがデザインした鉛筆型の尖塔と主ドームを中心とするドーム天井が並ぶモスクは、日本に居ながらトルコの雰囲気を感じられる場所ですね。
1階の売店にはトルコのお菓子も売っていて、ホントに異空間な場所でした。
現在、宗教の対立による争いや宗教を隠れ蓑とした戦争が起きていて、ムスリムの方たちも必要以上の誤解を受けている部分もあると思います。
旧約聖書まで戻ればイスラム教もユダヤ教もキリスト教も同じルーツを持つことがハッキリしているのに…。
世界中ではいつまでこんなことが続くのでしょうね。
今度はイスタンブール経由でどこへ旅を計画されているのでしょうか。
らびたんさんと娘さんとの母娘旅行記が読める日が来るのを楽しみにしています。
ウェンディ
- らびたんさん からの返信 2016/11/20 22:36:32
- RE: RE: ラスコー
- ウェンディさん、こんばんは^^
今日のようなお天気は関東近郊の山を歩くのに適したよい日でしたね。
はい、ラスコーを訪れたのは21歳のときでした。
今にして思えば無茶苦茶で無鉄砲な旅をしており、
雨の中たどり着いたラスコーはよき思い出です。
若いころは吸収力も高いし、感性も鋭いですからね。
最初に案内された壁画が一番有名なもので、
犬を追いかけた子供たちが偶然発見した、と冒頭に説明を受けました。
気温が低く、寒かったこととは別のゾクゾク感がありましたよ。
世界史の資料集にそっと載っているだけで、もちろん日本人観光客などゼロでしたが、
今は東京でもこうして本物のような展示を見ることができ、素晴らしいことだと思います。
あっ、上野のあとに寄るのは私も好きで、
何度かそのコースをたどっています(^^)v
GWは細かい点が決まっていないのですが、ベネチア往復のTKを予約しています。
前回のTKは妊娠3か月で絶賛つわり中だったため機内食など全然記憶にないんですよね。。
イスタンブールで数時間ありましたが、気持ち悪くて空港で横になっていましたし。
今回はイタリア語をある程度覚えてベネチアを楽しむことは当然ですが、
イスタンブールにもTKにもとても期待しています。
なお、次の土日で初の子連れ旅行に出かける予定ですが、
こういった時期ですので体調の急変があればキャンセルになります。
でなくても中耳炎で週2〜3回の通院がある以上はなかなか長期での旅行はできませんね。
早くて3歳、遅いと10歳まで病院・・の見込みです。
もし無事に出発できれば旅行記UPしますね〜(^_-)-☆
らびたん
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- ぐるぐる7さん 2016/11/19 07:21:15
- 勉強になりました。
- ウェンディさん
おはようございます。
ラスコー洞窟絵画、素晴らしいですよね、本物を見たいと以前から思っていましたが、なかなか行くことができなくて今に至っています。
東京に展覧会が来ているとは羨ましいです。札幌にも来てくれないかしら。
ステンドグラスも素敵ですね、信仰心がなくても圧倒させます。
最後の猫カフェのコメントを読んで、心にズキンときました。
私自身、ボランティアさんから2匹の猫を貰い受けて、日々癒されているので、今の猫ブームに少々戸惑いも感じています。最期まで世話をする責任を持って飼ってほしいと思います。
次回の旅行記も楽しみにしています。
メープルandショコラより
- ウェンディさん からの返信 2016/11/19 09:37:46
- RE: 勉強になりました。
- ぐるぐる7さん こんにちは。
お家で猫と一緒に生活をしていらっしゃるのですね。
私も実家暮らしの頃はネコがいつも傍らにいた生活でしたが、今は娘のアレルギーも有り、動物との暮らしは残念ながらできません。
今回の旅行記では、タイトルとも旅行記内容とも全く関係のない猫の保護施設の事を最後に紹介させてもらいました。
保護施設の猫ちゃんたちは人懐っこく、とてもかわいかったのですが、その仔猫の数に驚きました。
この施設に救出されなければ救われなかった命、それがこんなに沢山あったなんて…。
私の膝が感じるトクトクとした小さな鼓動。この鼓動が人間の身勝手により失われていたかと思うと、怒りすら感じてしまいました。
一般的にネコカフェと言えば、血統書付の猫ちゃんたちでいっぱいですが、グループ経営のネコカフェのそんな猫たちが年老いた時、どんな運命が彼らを待ち受けているのでしょうか。
ネコが可愛いからネコカフェへ♪と気軽に考えている人達が、もう少し深く現状を考えてくれたらいいな…そんな風に思います。
さて、旅行記の一つ目のトピックのラスコーの洞窟壁画ですが、あんなに精度よく再現されている物とは私も知らずに、もう感激の嵐でした。
スペインのアルタミラの洞窟やラスコー洞窟は私も行ってみたい場所でしたが、どちらも現地の洞窟内には特別な許可を持つ研究者以外の立ち入りは不可能のようですね。
国立科学博物館には今度は、アルタミラの特別展をやってくれないかな〜と密かに期待もしています。
ラスコー展は、今後、宮城、福岡と国内を廻り、また他の国へと行くみたいです。
きっと日本中の子供たちに(オトナにも)考古学に対する素敵な夢をもたらしてくれるのではないかなと思っています。
ウェンディ
P.S. メープルとショコラは一緒に暮らしている猫ちゃんのお名前でしょうか。
ぐるぐる7さんの旅行記(メープルandショコラさんの旅行記)の北国情報も楽しみにしています。
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