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JR北海道の廃線の歴史を見るとき、忘れてはならないのが幌内線です。<br />幌内線は、1882年(明治15年)に国内3番目の鉄道として手宮駅(小樽市)から道央の幌内炭坑までを目指した路線で、6年後には終点の幾春別駅(三笠市)まで開通しました。<br />国内最初の鉄道である新橋~横浜間や、続いて開業した大阪~神戸間は、どちらかといえば物見遊山の乗客を目的としていて、その時点では経済性などは追求されていませんでした。<br />一方、幌内線は石炭を主とする貨物輸送のための路線で、富国強兵を実践するための鉄道でした。<br />終戦後まで日本の基幹エネルギーであった石炭を運び続けましたが、国鉄分割民営化が行われた1987年(昭和62年)6月19日に最後の石炭列車(表紙写真)が運行し、そして7月12日に「さよなら列車」が運行しました。<br />翌13日付で全線を廃止し、国鉄からJRに移行しての最初の廃線という記録を残しています。<br />当時の三笠駅があった場所は、現在「三笠鉄道村」になっています。

石炭列車の夢の跡~三笠鉄道村を訪ねて

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2016/10/01 - 2016/10/01

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旅行記グループ 北海道の旅

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FUKUJIRO

FUKUJIROさん

JR北海道の廃線の歴史を見るとき、忘れてはならないのが幌内線です。
幌内線は、1882年(明治15年)に国内3番目の鉄道として手宮駅(小樽市)から道央の幌内炭坑までを目指した路線で、6年後には終点の幾春別駅(三笠市)まで開通しました。
国内最初の鉄道である新橋~横浜間や、続いて開業した大阪~神戸間は、どちらかといえば物見遊山の乗客を目的としていて、その時点では経済性などは追求されていませんでした。
一方、幌内線は石炭を主とする貨物輸送のための路線で、富国強兵を実践するための鉄道でした。
終戦後まで日本の基幹エネルギーであった石炭を運び続けましたが、国鉄分割民営化が行われた1987年(昭和62年)6月19日に最後の石炭列車(表紙写真)が運行し、そして7月12日に「さよなら列車」が運行しました。
翌13日付で全線を廃止し、国鉄からJRに移行しての最初の廃線という記録を残しています。
当時の三笠駅があった場所は、現在「三笠鉄道村」になっています。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
グルメ
3.5
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス ANAグループ JRローカル 徒歩

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  • 連日の宴会続きでこの日の朝もゆっくり起床です。<br />早起きしたら留萌線に乗って、廃線が決まっている留萌~増毛を「乗り鉄」したかったのですが、起床が遅れてしまったので、これから出発すると18時の懇親会に遅刻してしまいます。<br />ということで、留萌線をあきらめて、自動車なら約40分と聞いていた三笠鉄道村へ列車とバスで向かうことにしました。<br /><br />まずは札幌駅からJRで岩見沢駅へ移動。岩見沢バスターミナルへ行き、インフォメーションのお姉さんに三笠鉄道村へ行きたいと伝えると、1分後にバスが出るというので、慌てて券売機で乗車券を購入、ギリギリ間に合いました。<br />お姉さんからは三笠市民会館で下車するように言われたので、降りたところのすぐ裏で市営バスのバス停を見つけました。<br /><br />札幌から岩見沢までが840円。岩見沢BTから市民会館まで440円です。

    連日の宴会続きでこの日の朝もゆっくり起床です。
    早起きしたら留萌線に乗って、廃線が決まっている留萌~増毛を「乗り鉄」したかったのですが、起床が遅れてしまったので、これから出発すると18時の懇親会に遅刻してしまいます。
    ということで、留萌線をあきらめて、自動車なら約40分と聞いていた三笠鉄道村へ列車とバスで向かうことにしました。

    まずは札幌駅からJRで岩見沢駅へ移動。岩見沢バスターミナルへ行き、インフォメーションのお姉さんに三笠鉄道村へ行きたいと伝えると、1分後にバスが出るというので、慌てて券売機で乗車券を購入、ギリギリ間に合いました。
    お姉さんからは三笠市民会館で下車するように言われたので、降りたところのすぐ裏で市営バスのバス停を見つけました。

    札幌から岩見沢までが840円。岩見沢BTから市民会館まで440円です。

  • これが三笠鉄道村へ向かう市営バスの時刻表です。<br />この日は土曜日、全部で8本です。<br />11時44分に乗ります。<br />

    これが三笠鉄道村へ向かう市営バスの時刻表です。
    この日は土曜日、全部で8本です。
    11時44分に乗ります。

  • 市民会館から岩見沢バスターミナルへ向かう時刻表です。<br />2時間に1本です。15時9分に乗る予定を立てました。

    市民会館から岩見沢バスターミナルへ向かう時刻表です。
    2時間に1本です。15時9分に乗る予定を立てました。

  • 市民バスは料金前払い。200円です。

    市民バスは料金前払い。200円です。

  • 乗客は私だけです。<br />市民税を納めていないのに、一人で乗って申し訳ありません。

    乗客は私だけです。
    市民税を納めていないのに、一人で乗って申し訳ありません。

  • ホテルを出てからおよそ3時間、ようやく到着しました。<br />免許のある方はレンタカーを使った方が良いですよ。

    ホテルを出てからおよそ3時間、ようやく到着しました。
    免許のある方はレンタカーを使った方が良いですよ。

  • とりあえず、帰りの時刻を確認します。<br />14時41分に乗れば、市民会館で15時9分に乗り継ぎできそうです。

    とりあえず、帰りの時刻を確認します。
    14時41分に乗れば、市民会館で15時9分に乗り継ぎできそうです。

  • 駐車場は広いです。もちろん、無料です。<br />たぶん、バスを利用する人はほとんどいないでしょう。

    駐車場は広いです。もちろん、無料です。
    たぶん、バスを利用する人はほとんどいないでしょう。

  • 「鉄道発祥の地」のモニュメントです。

    「鉄道発祥の地」のモニュメントです。

  • SLが黒い煙を吐いています。

    SLが黒い煙を吐いています。

  • 近づくと、乗客の視線が私に来ます。<br />案内係の人が「乗りますか?」と聞くので、「はい」と応えて急ぎます。<br />乗車賃は300円。<br />私を待っていてくれました。

    近づくと、乗客の視線が私に来ます。
    案内係の人が「乗りますか?」と聞くので、「はい」と応えて急ぎます。
    乗車賃は300円。
    私を待っていてくれました。

  • 乗車体験は片道3分ぐらい。出発場所に戻っているところです。

    乗車体験は片道3分ぐらい。出発場所に戻っているところです。

  • S-304号機関車。

    S-304号機関車。

  • 燃料はコークスのようです。

    燃料はコークスのようです。

  • S-304号機関車。

    S-304号機関車。

  • 慌てて飛び乗ったのは、正午発の始発列車でした。

    慌てて飛び乗ったのは、正午発の始発列車でした。

  • 鉄道記念館に入ります。<br />入館料は530円。

    鉄道記念館に入ります。
    入館料は530円。

  • 頂いたパンフレットです。

    頂いたパンフレットです。

  • 皆さんはホームページをチェックしてからお出かけください。

    皆さんはホームページをチェックしてからお出かけください。

  • 地質調査を行ったベンジャミン・スミス・ライマン。<br />ここから幌内炭田の採掘が始まります。

    地質調査を行ったベンジャミン・スミス・ライマン。
    ここから幌内炭田の採掘が始まります。

  • 幌内鉄道の建設を指導したジョセフ・U・クロフォード。<br />水運で石炭を運ぶ案が有力の中で、鉄道の有利さを説得しました。

    幌内鉄道の建設を指導したジョセフ・U・クロフォード。
    水運で石炭を運ぶ案が有力の中で、鉄道の有利さを説得しました。

  • 橋梁工事のジオラマ。

    橋梁工事のジオラマ。

  • 展示室。

    展示室。

  • 昔、教科書に載っていた弁慶号の写真がありました。

    昔、教科書に載っていた弁慶号の写真がありました。

  • 弁慶号の説明。

    弁慶号の説明。

  • 往時の鉄道路線はこんな感じのようです。

    往時の鉄道路線はこんな感じのようです。

  • 2階は巨大ジオラマとビデオコーナー、休憩コーナーです。<br />昭和62年6月19日。<br />最後の石炭列車。スクリーンを写したので、画像は不鮮明です。

    2階は巨大ジオラマとビデオコーナー、休憩コーナーです。
    昭和62年6月19日。
    最後の石炭列車。スクリーンを写したので、画像は不鮮明です。

  • 昭和62年7月12日。<br />幌内線、最後の列車。<br />そのときの記録映像をNPO科学映像館のホームページで見ることができます。<br />「さらば栄光の幌内線―その104年の光と影―(改訂版)」41分29秒。<br />http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/5358/<br />

    昭和62年7月12日。
    幌内線、最後の列車。
    そのときの記録映像をNPO科学映像館のホームページで見ることができます。
    「さらば栄光の幌内線―その104年の光と影―(改訂版)」41分29秒。
    http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/5358/

  • 昔の食堂車「ポロナイ号」を使用している食堂。

    昔の食堂車「ポロナイ号」を使用している食堂。

  • 辛味噌ラーメンを食べました。<br />北海道らしく(?)羊味のスープでした。

    辛味噌ラーメンを食べました。
    北海道らしく(?)羊味のスープでした。

  • 蒸気機関車も展示してあります。<br />早くも14時半。バス停へ移動します。

    蒸気機関車も展示してあります。
    早くも14時半。バス停へ移動します。

  • 今は誰も住んでいない炭坑住宅。

    今は誰も住んでいない炭坑住宅。

  • 三笠市民会館に戻りました。<br />向かい側の公園にあった記念碑。<br />ここが「北海盆唄」の発祥地だそうです。

    三笠市民会館に戻りました。
    向かい側の公園にあった記念碑。
    ここが「北海盆唄」の発祥地だそうです。

  • ご婦人が踊りの練習をしていました。<br />

    ご婦人が踊りの練習をしていました。

  • 公園に立つ男性像。子羊を抱いています。

    公園に立つ男性像。子羊を抱いています。

  • 岩見沢駅に戻ってきました。<br />駅につながる「岩見沢市交流プラザ」、2007年に竣工、2009年にグッドデザイン賞を受賞した建物です。<br />バスターミナル側からの写真です。

    岩見沢駅に戻ってきました。
    駅につながる「岩見沢市交流プラザ」、2007年に竣工、2009年にグッドデザイン賞を受賞した建物です。
    バスターミナル側からの写真です。

  • 「岩見沢市交流プラザ」には、北海道各地から集められたレールが使われています。

    「岩見沢市交流プラザ」には、北海道各地から集められたレールが使われています。

  • これは1907年製のレール。

    これは1907年製のレール。

  • こちらは2601年製のレール。<br />話題を呼んだ「未来のレール」です。

    こちらは2601年製のレール。
    話題を呼んだ「未来のレール」です。

  • レールマニアには堪らないと思います。

    レールマニアには堪らないと思います。

  • 岩見沢市交流プラザ。

    岩見沢市交流プラザ。

  • 中島公園駅に戻ってきました。<br />翌朝はここからバスで新千歳空港に向かう予定だったのですが・・・

    中島公園駅に戻ってきました。
    翌朝はここからバスで新千歳空港に向かう予定だったのですが・・・

  • 日曜日の朝、中島公園の周辺は「札幌マラソン」のため交通規制されていました。<br />バスも走りません・・・

    日曜日の朝、中島公園の周辺は「札幌マラソン」のため交通規制されていました。
    バスも走りません・・・

  • 新千歳空港に到着後、昼食。<br />この牛さんがお迎えしている「竈」でハンバーグランチを食べました。札幌滞在中はほとんど海鮮系の食事だったので、ことさら美味しく頂きました。<br />最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    新千歳空港に到着後、昼食。
    この牛さんがお迎えしている「竈」でハンバーグランチを食べました。札幌滞在中はほとんど海鮮系の食事だったので、ことさら美味しく頂きました。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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