ヘルシンキ2016/どこに行くかは現地で考える旅・その30

2016/07/17 - 2016/07/20

80日に及ぶ今回の旅行も最終盤、バルト三国を北上しヘルシンキに入りました。

7月17日：フェリーでタリンからヘルシンキへ移動。到着後市内観光、デザイン博物館他。
7月18日：ヘルシンキ市内観光。スオメンリンナ、テンペリアウキオ教会他。
7月19日：ヘルシンキ市内観光。セウラサーリ野外博物館、ウスペンスキー教会他。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月17日、朝8時の船でヘルシンキへ。タリンとヘルシンキを結ぶ航路は3社の船が結んでいるようです。僕が乗船したのはバイキングライン。値段は20ユーロ(2,408円)。もともと3社のなかではリーズナブルですが、同じ会社でも午後の便だと40ユーロを超えているので、朝一便に乗船ました。それにしても、運賃にこんなに差があるとは驚きです。

ヘルシンキではユースホステルに泊まりました。夏の時期は大学の学生寮を宿泊施設として開放しているそうです。この棟にフロントがあります。僕の部屋は別棟。部屋ではワイファイが使えないのでいちいちこの棟まで移動してロビーに行かなければならないのは不便。ですが、宿泊費の高いヘルシンキで3泊87ユーロ(10，414円)は助かります。
広めの2人部屋で窓が大きく明るい。冷蔵庫もあって便利。シャワールームには夏なのにうっすら暖房が入っていて、洗濯物が乾いてよかったです。

デザイン博物館(Designmuseo)。
北欧はデザイン先進国で各国にデザイン博物館がありますね。

そしてなぜかどの博物館でも椅子の展示に重きが置かれている。

こちらではこの椅子がイチ押しでした。おもちゃのようですが大人が座るサイズです。

ヘルシンキ大聖堂(Tuomiokirkko)。階段の上に建てられていて目立つ存在です。ギリシャ神殿と正教会の建物をあわせたような外観です。

大聖堂の正面階段の上から見下ろすとこんな感じ。四角い広場を取り囲むようにバスがズラリと停車しています。少なくとも10台の観光バスが停車中。それだけ観光客が多いということなのでしょう。

中身はとてもシンプルな聖堂です。

続いてテンペリアウキオ教会(temppeliaukion Kirkko)。
裏手にまわってみると石垣の上にドーム状の屋根がかかっていて、円盤のようでした。

内部は現代風のつくり。2階席から見ると思わずため息がでる美しさ。

室内から空が見える教会。素敵です。

ウスペンスキー教会(Uspenskin Katedraali)。
正教会系のきれいな建物です。

ポーランドやバルト三国でよく見かけた正教会系の聖堂は、大きなイコンが特徴。

教会めぐりはさらに続きます。
カンピ教会(Kampin Kappeli)。
繁華街の一角に船みたいな不思議な建物。木製の明るい茶色。これが有名なカンピ教会。

天井から漏れた日光が柔らかいです。

とてもシンプルで静か。いっさいの装飾が排除されています。ここは礼拝堂という扱いで収容人数も少ないです。
小さな空間だけにひとりひとりの行動が目につきます。たとえば、一眼レフで写真を撮るとシャッター音が大きく響きます。その瞬間、自分が出した音に驚き遠慮がちになる人もいれば、他人の事はお構いなしにバシャバシャと写真を撮りまくる人もいる。人間の品性が現れるみたいでした。

トラム博物館(Ratikkamuseo)。古い時代のトラムや切符、制服などの展示。童心にかえります。トラムの行き先表示版が回転式なのがなんとも味がある。

昔の車両は固い木の椅子で、取り付け位置も対面だったりする。明治時代の文明開化の絵で見た車両を思い出しました。

つり革が綱でした。

シベリウス公園(Sibeliuksenpuisto)。
中国人を乗せた観光バスがひっきりなしにやってきて、皆さんこのモニュメントの前で写真を撮ってすぐバスへと戻っていきます。ほかの国の観光客はいないのに、なぜこれほどまでに中国人？。ドラマのロケ地かなにかなのでしょうか。

スオメンリンナ(suomenlinnna)はヘルシンキ観光の定番コース。このフェリーで15分、島にわたります。
平日だというのに混んでます。地元の人も多く、自転車を持ち込んでいる人がたくさんでした。

ヘルシンキの正面に広がるバルト海に浮かぶこの島は、ヘルシンキを防衛するには都合のいい位置にあったために要塞が築かれました。堅牢な石垣が残っていました。星型要塞です。

数多くの大砲が展示されています。触ることができて、砲弾を詰める部分や砲身の向きを変える仕組みとかがよくわかります。野外にあるのに保存状態もいいです。

海岸でパンをかじっていたらかもめが寄ってきました。警戒しながらも距離をつめてきます。人馴れしているのですね。物欲しそうな態度をみせても餌はあげないからね。左足で右足を踏んづけるて痛くないのでしょうか。

かつてのドックも残されていました。あまり大きな船係留できなさそうですが、隻数はこなせたと思われます。

スオメンリンナは緑が豊富だし博物館や教会もあり、色々な楽しみ方ができる場所。とくに、ピクニック気分で訪ねると楽しい所です。

セウラサーリ野外博物館(Seurasaaren Ulkomuseo)は緑多き島の中に伝統家屋が点在する博物館。散策には適した、博物館というよりも公園といった場所。

りすが人懐っこくて、僕のズボンにしがみついて上ってきました。餌でももらえるとでも思ったのだろうか。

可愛い。

内海はとても凪いで静か。

ここは僕らが思い浮かべるいかにもフィンランドって雰囲気の島です。これが市街地から市バスにちょっと乗れば行けちゃうんだから、自然と近い暮らしがされているって証拠ですね。

ヘルシンキにはグッドデザインの建物がたくさん。街歩きが楽しいです。

これは人が歩く高架橋を下から撮ったもの。橋の裏側までデザインされている。

ヨーロッパ各地のスーパーでよく購入したのがヨーグルト。ベリー系の定番の味以外にもチョコレートや桃など様々なフレーバーがあって楽しみ。容器に描かれたイラストを見て味を想像するのが楽しみでした。
フィンランドで買ったのはこの香草のイラストが入ったもの。どんな香りのハーブかと楽しみにしていたのですが…。ただのプレーンヨーグルトでした。0.85ユーロ(102円)。

フィンランドでフォー。作っていたのはベトナム人ではなく中国人でした。8ユーロ(963円)。