2016/09/03 - 2016/09/06
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harihariさん
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「最果ての地」という響きに弱い。簡単に言えば、日本の「隅っこ」が好きなのです。
波照間に行ったときも、能登半島の尖端に行ったときも、知床や野付半島に行ったときも、「隅っこ」感を存分に味わったものです。
そして今回、ついに北の隅っこ、稚内を訪れることができました。
1日目は焦らすように、あえて隅っこには行かず、サロベツ原野で大地の広さを堪能し、最北の温泉郷で独特のお風呂に入り、2日目と3日目でノシャップ岬と宗谷岬を訪れました。
もちろん、この土地でしか味わえない美味しいものもいっぱい食べて。
日本最北の町、稚内4日間の3日目/4日目の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- AIR DO
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 近畿日本ツーリスト
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-
9月5日 早朝。
ホテルの窓から、まだ動き出す前の稚内港を見下ろして。
沖の方は、少し明かりが差しています。 -
旅の恒例、朝の散歩。
一つ隣のフェリーターミナルでは、利尻・礼文行きのフェリーが停泊中。
6時20分発の便に乗り込むために、多くの旅行客が桟橋をわたっていました。 -
北防波堤と海上保安庁の巡視船。
国境の海を守る大切な役割を担っています。 -
防波堤ドームの下には、ここで一晩の寝食をする若者達のテントが並んでいます。
数十年後に、旅する若者たちを風雨から守ることになろうとは、昭和初期の建設時には思いもしなかったでしょうね。 -
ノシャップ岬や稚内駅を案内する道路標識。
ややこしくて、初見だと絶対に迷いそう。
カーナビがある時代に生まれて良かった。 -
出発の汽笛が響いて、礼文行きのフェリーが海峡を渡っていきます。
あの船からは、離れていく稚内はどのように見えているのかな。 -
朝ごはんを食べにノシャップ岬まで。
ようやく、この旅で初めての青空が見えてきました。 -
ノシャップ岬。
昨日も来たけど、天気が違うと印象もまた変わってきます。 -
空が青いと...
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海が青い。
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朝ごはんのお店の開店時間が少し遅れそうなので、時間つぶしに海岸線を南にドライブ。
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道路の右側に、昨日は見えなかった利尻富士が霞みながらもに見えてきました。
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抜海港までくると、利尻富士がぐっと近くに見えます。
ずっと曇り続きで、今回の旅では見られないと思っていたからすごく嬉しい。 -
再び、ノシャップ岬。
青い空の下、灯台も鮮やかに。 -
ノシャップ岬には、いくつかの食堂が並んでいます。
いずれも朝早くからお店が開いているので、朝ごはんを食べに来る旅人も多いようです。 -
「樺太食堂」にしようか・・・
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「ノシャップ食堂」にしようか・・・
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悩んだあげく「みなとや食堂」にしました。
どのお店も美味しそうなので、何食でも食べられればいいのに。 -
8時30分、開店とほぼ同時に入店。
パイプ椅子に安っぽいテーブル。
最高の雰囲気。
最果ての食堂は、こうじゃなきゃ。 -
うに丼、かに飯、ほたて丼、うにラーメン、ほたてラーメン...
おまけに、2種類や3種類の組み合わせもできるみたい。
どれにしようか迷いに迷って。 -
奥さんは「うに丼」。
とにかく、うにをお腹いっぱい食べたいらしい。 -
この雲丹、今朝目の前の海で獲ってきたものを、つい今しがた殻から出したばかりの獲れたて。
昨日までは時化で漁に出られなかったらしいので、久々の漁が今朝らしい。
なんてラッキーな朝ごはん。 -
僕は、「うにとほたての2色丼」。
ほたては奥さんと半分こ。 -
大満足の朝ごはん。
誰かが稚内に行くと聞いたら、朝ごはんはノシャップ岬で食べるのをオススメすることにします。
どの店で何を食べるかは、思い切り悩めばいい。 -
朝ごはんで大満足をして、次は宗谷岬までドライブ。
その途中、少し寄りたい場所があります。 -
「大沼ハードハウス」
季節になると数千羽のハクチョウが集う、道北を代表するバードサンクチュアリ。 -
あいにく野鳥があまりいない季節なので、カイツブリが水の上に浮かんでいるのが見えたぐらい。
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4月頃なら、オオハクチョウ、コハクチョウの越冬に加えて、オジロワシやオオワシの飛来が見られるかもしれません。
遮るものの何もない大空が気持ちよくて、湖の周りをぐるりと歩いてみます。 -
ドライブに戻って、宗谷国道を東に。
宗谷湾を左に見ながら。 -
宗谷岬が見えてきました。
ところが、急に霧が降りてきて宗谷丘陵はもう真っ白で見えないぐらいです。 -
宗谷のバス停。
寂れた港町、潮の香り、鉛色の空。
これから一日ずつ空気が冷たくなっていく、そんな風景です。 -
ついに日本最北端の地、宗谷岬に到着。
ここから先に、日本はないのです。
この達成感は、どう表現できるでしょうか。 -
最北端の碑のさらに北側。
この瞬間、僕たちは日本で誰よりも北にいるのです。
2007年9月4日、僕たちは波照間の高那海岸にいました。
日本最南端の地で、日本で一番南にいました。
それからちょうど9年。
僕たちは日本で一番北側にいます。 -
この先には、43km向こうにサハリン、ロシアがあります。
-
日本最北端のバス亭と休憩所。
NHKのドキュメント番組でやっていた場所です。 -
岬の背後は宗谷丘陵がそびえています。
少し階段を登ると、眼下に最北の海が広がっています。 -
階段を登りきったところには、「大岬旧海軍望楼跡」があります。
1902(明治35)年に国境の防備として旧帝国海軍によって建造された望楼。
日露戦争時には、宗谷沖で行われたロシア軍艦「ノーウィック号」と日本海軍巡洋艦「対馬」「千歳」との戦いをここから見守っています。 -
東京まで1,108km。
利尻島礼文島まで73km。
サハリンまで43km。 -
日本最北端の灯台「宗谷岬灯台」。
日本の灯台50選にも選定。
ノシャップ岬灯台同様、国境の灯台として重要な役割を担っています。 -
今日の昼ご飯は、宗谷岬灯台の横にある「間宮堂」で。
宗谷岬では旅人によく知られたお店です。 -
間宮堂を有名にしたのは、この「ほたて塩ラーメン」。
行列こそなかったけど、店内は常に満席状態。
大げさじゃなく、最果てで食べたいラーメンとはこんな味なんです。 -
最北端の碑より少し離れると、浜に降りられる場所がありました。
-
宗谷岬の海に手をつけてみると、予想に反して温い水でした。
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車で宗谷丘陵へと入っていきます。
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天気がいい日は見晴らしの良いハイキングコースで、少しでも歩いてみようかと思っていたのですが、行けば行くほど霧が濃くなって...
実際は写真で見るよりも、もっと前が見えなくなってしまったので、これ以上進むのは断念。 -
霧の中、牛の群れはとても幻想的。
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稚内市街地まで戻って、今日の温泉は「稚内温泉港のゆ」。
ロシア人と思われる入浴客もちらほら。 -
夕食の時間まで、稚内駅をぶらぶら。
18時22分 稚内着の「特急サロベツ」が入線。
札幌から4時間近くかけて到着しました。 -
日が暮れて暗くなった中、終着駅の稚内駅が煌びやかに辺りを照らしています。
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今夜の晩ごはんは郷土料理「車屋源氏」。
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「宗谷の天然もずく」
毎年、9月の数日間限定で手摘み採取されるようで、この日解禁になったばかりの激レアな逸品。 -
「北の誉」を熱燗で。
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「イカのお造り」
甘くてお酒が進む。 -
稚内名物「蛸しゃぶ」
稚内に来たら、とりあえず絶対に食べなきゃいけない郷土の逸品。
野菜がレタスというのも珍しいですね。 -
蛸は北海道の水ダコ。
スライスされた蛸の足が10枚、これで一人前。 -
沸騰した昆布だしに5回ほどくぐらせて...
-
ピリ辛胡麻だれをつけて。
名物だけあって美味しい。
蛸の食感もよくて、いくらでも食べられそうです。 -
「宗八かれいの一夜干し」
北海道ではわりとポピュラーな魚のようです。 -
蛸しゃぶのあとは、ラーメンで〆。
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もう少し食べられそうだったので、「ミニいくら丼」を追加。
これで、「ミニ」。
小さめの丼にたっぷりのいくら。
全部が美味しくて、稚内最後の晩餐は大満足でした。 -
酔い覚ましに夜の町をぶらぶら。
誰もいない商店街。 -
ホテルの部屋に戻って。
窓からの夜景も今日で見納め。
荷物をまとめて帰る準備も完了して。
あとはコーヒーでも飲みながら、窓辺で飽きるまで夜景を見るのです。
結局飽きることはありませんでしたけど。 -
9月6日 4日目、旅の最後の朝。
夜中から降り続く大雨が止みません。
窓の向こうの海も、雨粒に消されて水平線が薄っすら寂しく見えます。 -
朝食は「ひとしの店」で。
稚内での最後の朝ごはんは、初めからここに決めていました。
稚内を訪れる旅人には有名なお店です。 -
7時の開店と同時に入店。
僕たちのあとから、観光客や地元のサラリーマンも朝ごはんを食べに来ていました。 -
2人とも、かに飯を注文。
ほぐしたかに身がご飯の上にいっぱいと、かにの足が何本か。
お値段以上のかにのボリュームと、何といっても味が絶品なのです。 -
8時30分、チェックアウト。
大粒の雨が降る中、もう一度だけ稚内を観て回ります。
防波堤ドームの下ではチャリダーやライダー達が、行くのか留まるのか迷っています。
どちらにせよ、彼らには忘れられない思い出になるでしょうね。 -
利尻礼文へ行く、フェリーターミナル。
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この町には、もう一つフェリーターミナルがあります。
それは国際線、サハリン行きのフェリーターミナル。 -
当たり前ですが、国際線なので税関や出入国手続きのカウンターもあります。
ここを出れば5時間後にはロシアです。 -
予定より早くレンタカーを返して、10時過ぎに稚内空港に着きました。
僕たちが空港に着いて間もなく、大雨のための浸水や川の氾濫で空港までの道が閉鎖されたという情報が入ってきました。
心が痛みます。
フライトがあるかどうか心配していましたが、11時30分頃に僕たちの乗る飛行機が空港に到着。
ひとまずホッとしました。 -
80人に満たない乗客が、タラップから直接地面に降りてきました。
雨の中、飛行機からターミナルまでは傘を差しながら歩いています。 -
そして僕たちも搭乗。
地面から直接飛行機に乗り込むのは久しぶり。
いつもと違うので、ちょっと得した気になります。 -
11時55分、プロペラが回りって定刻どおりに飛行機が動き出します。
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大雨で車輪が激しい水しぶきを上げます。
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無事に離陸。
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1時間後、新千歳空港上空。
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新千歳空港からは、AIR DOで神戸空港まで。
翼の先にはベア・ドゥがいます。 -
14時00分、定刻より少し遅れて新千歳空港を出発。
窓からは、雲の中のベア・ドゥがはっきりと見えます。 -
そして、雲の上。
大空をバックに、ベア・ドゥ。 -
AIR DOでは、機内サービスのドリンクに北海道らしくじゃがいものポタージュがあります。
旅のお土産っぽくて、なんか嬉しい。 -
能登半島上空。
地図好きの二人だから、上空から日本を見るだけでテンション上がります。 -
16時00分、神戸空港到着。
あまりの暑さに、来ていたカーディガンを脱ぎました。
ツイッターからは、次々に稚内の水害の情報が入ってきます。
あまりの違いに、心が痛みます。
一度旅をした場所は、必ず思い出に残ります。
思い出の場所が、少しでも早く元に戻るように切に願いながら帰途に着きました。
最北端の地と大自然を歩く 日本最北の町・稚内4日間 終了。
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