ピズボエ（PIZ BOE'）山頂へ トレッキング登って・降りて,また登る,歩いて撮った全行程　 この天上への風景！

2015/07/13 - 2015/07/15

私には旅の携行必需品である「地球の歩き方」
今回の旅先ドロミーティが載っている
「ミラノ　ヴェネチアと湖水地方」
その最新（２０１５〜２０１６年度）版を
見ても『ピズボエ山』の名称も載っていませんから
そのルート情報は知る由もありません。
しかし
その頂上へのルートは山あり谷ありの
絶景続き。
山仲間の皆様へこれを残さずにはいられません。

麓の駅からゴンドラで
Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅へ
そこから歩き始めて鞍部（谷底）に在る
Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）を経由して
Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)へ登って
引き返すコースの全行程を残してみました。
コースタイムや歩行数などは
天候や季節で大きく変わるとは思いますが
あそこへ登ってみたいと思う人の
参考になればこんなに嬉しいことはありません。
かなりの枚数になってしまいましたが
山歩きが苦手な人にも楽しんでいただけたら
と思います。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食を済ませてから
セルバのホテルを出発

峠道だけではありません
山々に囲まれた小さな町
可愛い町を通り抜けて行きます。

この日のトレッキングは
マルモラーダの山頂から
眺めたセツラ山群にある
ピズボエ山頂を目指します。

☆麓のゴンドラ駅は白文字矢印のところにあります。

麓の駐車場に車を停めて
Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅へ上がります。

麓から望遠でゴンドラ駅を見た
ところここからは確かに黒い鉄塔
に見えました。

ゴンドラの中から撮ったので
窓のもやが写っていますが
下方の駐車場が見えます。
そこから一気に上がっています。

☆ゴンドラ往復料金
　１人〜１７ユーロ（2,410円程）

ゴンドラの中から撮ったので
窓のもやが写っていますが
下方の駐車場が見えます。
その奥の山がマルモラーダです。

Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅

駅の前のテラスには
大きな地図が掲げられています。

360度のパノラマ・ビューが
広がっています。

テラスの先端から
駐車場側は
岩魂が切れ落ちています。

☆左側に少し写っているのが
　テラスの鉄柵で奥の山がこれから目指す
　ピズボエです。

同じくテラスから
角度を変えて見た風景です。

カナッエイの街の
奥の遥か向こうには
オーストリア・アルプスが見えました。

360度のパノラマ・ビューが
広がっています。

それではゆるりと楽しみながら
ピズボエ山頂を目指します。

まずは、Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅から直ぐに
下り坂になります。
☆画像は、振り返ってゴンドラ山頂駅方面を
　見たところです。

少しだけルートを離れ
岩魂の下をのぞいて見ました。

ルートに戻ってきた所から
俯瞰してみると
Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅が遥か彼方になりました。

これから向かう
ポルドイ小屋へは矢印の所
谷の鞍部に在ります。

ポルドイ小屋まで下って行きます。

ここで
Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）
の位置を見ておきましょう。

☆この画像に
今日の全ルート（コース）が
収められています。

ポルドイ小屋へ下りは
こんな風な谷道の下です。

ポルドイ小屋の手前はジグザグで
降りて行きます。

Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）
には１０：０４到着
テラスで、ちょっとだけ休憩
帰りにまた寄れるので
ここは先を急ぎます。

☆ポルドイ小屋の壁絵には2,848m
　と書いてありますが、現地の小屋
　でいただいてきた写真入りのパンフレット
　には、2,829mと記載されていたところから
　この旅行記には全て2,829mと記載しました。

ポルドイ小屋の在る
鞍部から再度登りが始まります。
間もなく視界が開けてきます。

左の少し離れた岩魂が
サッソルンゴです。

前方にピズボエ山頂が見えてきました。
皆さん先を急ぐようでしたが

この開けた大地からの景色が
あまりに絶景なので(●´ー｀●)　
少しばかりルートを左側にそれ

岩魂が連なる谷底が見える所
まで行ってみることにしました。

左の丸みががった岩魂はサッソ・ルンゴです。

こちらも又異なる
トレッキングコースになっていて
歩いている人が
ポッンと見えます。

なんだかどこかの異星の
大地に紛れ込んだような
不思議な雰囲気が
(●´ー｀●)でした。

なんだかどこかの異星の
大地に紛れ込んだような
不思議な雰囲気が
(●´ー｀●)でした。

そろそろコースに戻ります。
来たコースを振り返ると
こんな風景が広がっています。

ゴンドラ（リフト）山頂駅
とポルドイ小屋を一望します。
中央奥に
オーストリア・アルプスを望みます。

コースに戻って前方を
見ます。

ピズボエ山頂の前には
まだ谷が横たわっていました。
(；´ｪ｀)
しかし、そんなことも目の前に
広がっている絶景を見れば
元気が湧いてきます。

まぁ　慌てず　
ここらで休憩をするのは
いいですね。

この先の谷
その向こうのコースには
雪渓が残っていました。

「この先は雪渓があるのね」
「大丈夫！大丈夫！　思っていたより
少ないジャン」
などと話しているのでしょうか。

さぁ歩きます。
もう戻ってきた人がいる。
「こんにちは！」

ファイト！

先行く人に追いついたぁ。
(￣ー￣)

また登りだね。

おぉ！
ピズボエ山頂小屋まで
５０分って道標があるっ！
（＊＾０＾＊）

雪渓帯を
これはこれで
楽しかったなぁ。

回り込んで進みます。

先ほど会った人たちと
先になったり追い越されたり
だいたい同じようなペースだね。
やっぱり雪渓は滑らないよう
足底に力が入るし
坂だったし暑くなったンだね。

雪渓が切れると
また登りだね。

雪渓を過ぎると今度は
ガレ場を下ったり登ったりしながら
コースは進みます。

今度は見晴らしの良い　
広い台地のような
ガレ場を横切って

今度は見晴らしの良い　
広い台地のような
ガレ場を横切って

ファイト！

谷の向こうには
Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅が見えました。

ひたすら歩いてきた
上り坂ルートを
振り返ると
トレッカーの姿が小さく見えます。

もう直ぐ頂上直下
１歩づつ登ってきました。

もう直ぐ頂上直下
１歩づつ登ってきました。

もう直ぐ頂上直下
１歩づつ登ってきました。

頂上直下へ入る前に
休憩するには丁度良い
見晴らしの良い平らな所
に出ました。

「お疲れさまです！」

彼らと
「お疲れさ〜ん！」と言い合って
記念写真の撮りあいをしました。

皆さん記念撮影会です。

遠くオーストリア・アルプス
そして
リフト駅からポルドイ小屋を
通ってここまで来たルートが
一望することができました。

そろそろ
頂上直下への
ルートに入ります。
この時
１０：４７でした。

ピズボエ山頂小屋を
見上げながらのコース

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)

ぐるりと巻いて
登ってゆきます。

頑張る〜ぞぉ！

トレッカーの姿が
蟻さんのように見えました。
(￣ー￣)

さぁ　この岩魂を
登れば頂上だぁヽ(￣▽￣)ﾉ　
ファイト！

トレッカーの姿が
蟻さんのように見えました。
(￣ー￣)

さぁ　この岩魂を
登れば頂上だぁヽ(￣▽￣)ﾉ　

いよいよ直下
に差し掛かります。

岩魂に鉄のロープが張ってある
鎖場です。

難所と言われる鎖場や梯子場
には
鉄のロープや梯子が固定されて
いますから
きっちりと握り足を乗せれば
持ち手や足場の確保ができますから
焦らず通ればむしろ安心感があります。

高低差が出ていませんが

カメラを下に向けると
こんな感じです。

登ってくる人と
降りてゆく人が
少しだけ幅のある所をみっけ
交互通行します。

あのロープまで登りきった
先は

頂上まで一気の岩場が
続きます。

ごろりとした大きな岩から
小さな石ころのような岩が
ゴロゴロしていて
歩きにくいことこの上ありません。

前を登る３人のパーティー
後で分かったのですが
小学生の僕とお爺さまとママの３人で
のアタック！です。

何しろ僕の足がかからない大きな岩が
続きとうとう足が上がらなくなり
半べそをかいてしまいました。

ママが心配気に見守うちに
お爺さまが
優しく手を添えて
撃を飛ばします。

僕の腰には太めのロープが
きちんと巻いてあり
お爺さまと結ばれています。
もちろん！
トレッキングシューズを装備して
只今山男見習い中です。

無事ヽ(￣▽￣)ﾉ　難所
クリアー！

さぁ　もう一息！
ここでは
両手両足を使って
最後の踏ん張りです！

ファィト！

「お疲れさまです！」
と皆さんで声かけ合って

もう直ぐ
あそこだぁ　手が届きそう
山頂小屋が目の前に！

頂上直下の登りに
だいたい１時間かかって
ピズボエ山頂　到着は
１１：５０でした。

「お疲れさま！　やったねぇ！」
(●´ー｀●)　

背景の雪山は
マルモラーダです。

「お疲れさま！　やったねぇ！」
(●´ー｀●)　

やや広い頂上で
お互いにカメラを交換し撮影会
こちらのカメラでの撮影もOKもらえて
ヽ(￣▽￣)ﾉ

「お疲れさま！　やったねぇ！」
(●´ー｀●)　

やや広い頂上で
お互いにカメラを交換し撮影会
こちらのカメラでの撮影もOKもらえて
ヽ(￣▽￣)ﾉ

ヤァ！
お疲れさまでしたぁ！
ヽ(￣▽￣)ﾉ

360度の大パノラマを
ゆっくりとヽ(´ー｀)ﾉ

360度の大パノラマを
ゆっくりとヽ(´ー｀)ﾉ

360度の大パノラマを
ゆっくりとヽ(´ー｀)ﾉ

ここまでのコースも
各方面から伸びています。

快晴の
ピズボエ山頂

快晴の
ピズボエ山頂

ピズボエ山頂小屋
はレストランも併設されています。

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)

ポルドイ小屋から少し登った所から
ほぼ同じペースで一緒になった
彼ら！

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)
テラスから
ドロミーティで唯一氷河が残るという
マルモラーダ（3,342m）が
目の前にで〜んとそびえています。

絶景のテラス席で隣に
なった３人のパーティー
（ご両親と息子さん）は
ボローニャから来た人たち。
この人たちとも雪渓あたりから
抜きつ抜かれつしの顔見知り
になっていてどちらからともなく
「どこから来たの？」と
声が上がり

彼は英語を話すので
なんとかコミニュケーションがとれ
話が弾みました。びっくりしたのは
日本人だとわかると彼は
ザックの上に乗せてあった
ペーパーバックスを手に取り
『村上春樹の「海辺のカフカ」イタリア語版だよ。』
「ここに持ってくるくらい好きなのだね」と言うと
「もちろんさ。これは初版本で繰り返し読んでいるのだよ」と
自称“村上主義者”
（村上春樹が自分のファンにこう呼んでくれと）
の１人のあの街からもこの偶然にヽ(￣▽￣)ﾉ　

話に夢中になっていたこともあり
とりあえずと思って注文した
大きなアップルパイと
ミネラルウォーターで
ランチを済ませてしまいました。
☆１人〜１０ユーロ（１,４２０円）

ホテルの朝食をゆっくりした時間に
お腹いっぱい食べてしまったのと
ザックには毎日持ち帰りの非常食が
たっぷり入っていたので
この後、ポルドイ小屋で飲み物を
とって食べることにしました。

い〜い出会いでした。
楽しかったです。

快晴の
ピズボエ山頂

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)
の北側には万年雪をいただいた
オーストリア・アルプスが

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)
への北側ルート方面

奥にサッソ・ルンゴが見えます。

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)
への北側ルート方面

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)
への北側ルート方面

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)
への北側ルート方面

この風景を
心にも刻んで

遥か彼方にオーストリア・アルプスが

あぁ山ってい〜いなぁ
としみじみ！

Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋）
をそろそろ出発
ポルドイ小屋経由で
Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅へ戻ります。

岩場からガレ場を
降りて行きます。

おやぁ
こんな所で昼寝？
でも気持ちよさそうだぁ。

降りていきます。

おやぁ
ビキニ？
赤いTシャツの彼と
２人でミラノからだって(￣ー￣)

雪渓を通りぬけ

Passo Pordoi へ１：４５かぁ。

左上方向にポッンと
ゴンドラ山頂駅が見えて
きました。

奥にサッソ・ルンゴが見えます。

おやぁ
赤ちやん背をった
パパの後ろでママがスマホ撮影(￣ー￣)

ケルンが見えてきました。
もう直ぐポルドイ小屋だね。
ヽ(￣▽￣)ﾉ　　　

またポルドイ小屋まで戻ります。
行くへにオーストリア・アルプスが

岩の台地を右に見て

岩の台地を右に見て

Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）
１３：５２に到着！

テラスからの眺めも
これまた
い〜いのです。

岩魂の間から
マルモラーダが

帰路は
Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)から
323m下って
Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）
そこから121m登って
Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅に向かいます。

Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）
から直ぐ登りになります。

結構急な登りになります。

「ここまで戻ってきたよ」
「あそこまでよ　もう少しよ」
と会話が聞こえそう。

おやぁ
ワンちゃんだぁ。
９時間４５分一緒に歩いた
ガイドさんのこと思いだしました。

下山途中たどたどしい日本語で
「こんにちわ」と声をかけられ
ビックリ！
「わたしは・日本に行きたいので
日本語勉強しています。少し・で・す・が
日本語話せます。私の日本語通じて・い・ま・す
か？」「もちろん分かりますよ。」
「ドロミテも美しい所ですが日本も綺麗な所
が沢山ありますよ。是非いらしてください」
等と話していたら一眼女子のお母さまが
「あなた達を写させてね」と言われ撮影会に。
あっ、側の男子は兄貴？ボーイフレンド？
聞くの忘れてしまい（笑）ました。

来る時は降りでしたから
比較的楽でしたが
さぁ最後の登りまたいっちやぁおう
ファイト！

Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅到着は
１４：００頃でした。

ここでピンを買いました。

山の名前と標高が書いてある
ものを探しました。

これもいいなぁ

駅テラスからもう一度
マルモラーダを眺め
駐車場に戻ります。

降りのゴンドラは空いていました。

ゴンドラで降りてきたのは
セツラ山群の麓にある駐車場。

Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅から
麓の駐車場に戻ってきたのは
１４：１８分　
休憩時間も入れておよそ４時間３０分
のトレッキング。
山あり谷ありバラエティに富んだ
良いコースでした。

☆この日の歩行数は
　16,796歩でした。

ポルドイ峠 散歩・街歩き

Rifugio MARIA（2,950m）
ゴンドラ山頂駅から鞍部（谷底）に在る
Rifugio Forcella Pordoi
（ポルドイ小屋・2,829m）を経由して
Rifugio CAPANNA FASSA
(カパンナ　ファッサ小屋・3,152m)へ登って
引き返すコース。

『あぁ〜　あそこから　あそこまで
行って往復してきたのだぁ。』
と、達成感が全身に溢れてくるようで
とても幸せな気持ちになりました。

また峠道を帰ります。
夏の日は長く
まだまだ楽しむ時間があります。

こんな風景を眺めながらの
ドライブも最高です。

サイクリストもかっこいい！
気持ちよさそう！

見ていると元気がもらえそうです。

気持ちのいい道は続いています。

さぁ　帰ろう！
セルバの街へ・・・・

この旅行記へのコメント （1）

• ラテさん 2016/07/16 21:38:44

  すごい絶景＆厳しそうな登山道

  こんにちは！
  
  ポジターノランへ書き込みありがとうございました。
  旅行記の表紙写真見ただけでもすごく好みな山の写真がずら〜っと！時間がある時にゆっくり拝見しますね！
  ランもハイクも好きで、今度はスイスにハイキングに行ってきます。王道ですけどね〜。
  
  ラテ