2016/05/02 - 2016/05/02
11位(同エリア58件中)
れいろんさん
テネリフェ島の中央にそびえるテイデ山(標高3,718m)はスペインの最高峰。
今日はそのテイデ山国立公園の中にある、唯一の宿泊施設、パラドール(Parador de Las Ca?・adas del Teide )に宿泊します。
ダブルルーム1室、朝食なし。155ユーロ(税込み、WIFI無料)
この旅行記では、テイデ山国立公園への交通事情と、パラドールの様子、パラドールの庭で見ることができた「宝石の塔」と呼ばれるテイデ山固有の花の紹介をします。
必ずしも、時系列にはなっていません。ご了承願います。
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テイデ山に公共交通機関で行くには、北のプエルト・デ・ラ・クルスと、南のコースタ・アデへ(ロス・クリチャーノス経由)から、1日1往復づつ出ているバスを利用するしかありません。
バス会社はテネリフェ島を網羅するTITSA社です。→ www.titsa.com
島の北部からの348番と南部からの342番がテイデ山に上ります。
行きは
北部からの348番はプエルト・デ・ラ・クルスを(9:15発)→エル・ポルティージョ→ロープウエイ→パラドール
南部からの342番は、Costa Adejeを(9:15分発) - Los Cristianos →パラドール→ロープウエイ→エル・ポルティージョ
帰りは
348番がパラドール(16:00発)→ロープウエイ→エル・ポルティージョ→プエルト・デ・ラ・クルス
342番がエル・ポルティージョ15:40発→ロープウエイ(15:40)→パラドール→(16:00)Los Cristianos →Costa Adeje
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ラ・ラグーナからプエルト・デ・ラ・クルスまでは30〜40分ほど。
料金は4.10ユーロ。運転手さんに支払います。 -
サンタ・クルス・デ・テネリフェ発のバスはかなり混んで、ラ・ラグーナに到着したのですが、ほとんどの乗客は空港で下車し、その先はガラガラでした。
快適〜。
プエルト・デ・ラ・クルスまでの車窓からは、右に海、左に時々テイデ山がみえました。 -
プエルト・デ・ラ・クルスのバスターミナル(?)は建物やプラットホームがなく、道端に行先別の乗場ポールが立っているだけ。
なんと、5月2日(祝日扱い、しかも日曜日)ということもあるのでしょうが、テイデ山行のバスは満員でした。(自転車持参のサイクリストの団体がいました。)
なので、本来なら停車するはずの、プエルト・デ・ラ・クルス市内の各停留もとばしていきます。
その停留所にはバスを待っている人たちが、手を上げたり、大声を出したりしていましたが、運転手さんは無視です!? -
実はプエルト・デ・ラ・クルスで、6〜7人のグループを含め、10名近くが乗り切れなかったので、すぐ臨時のバスが出るような話でした。
でも、途中のバス停の人たちにその情報は伝わらないですよね。
私、ここで、待っていたら、目の前真っ暗になっちゃたよな。
やはり、可能な限り、バスは始発から、又は大きなターミナルから乗るべきですね。 -
ラ・オロタバのバスターミナル。
一応ここには停車し、待合室から出てきた男性に「このあと、もう1台来るので、それに乗って欲しい」と言っていました。
ところでGUAGUAって書いてあるでしょ?
スペイン語で赤ちゃん=BEBEの意味なんですが、中南米のいくつかの国ではBUSの意味で使う単語なんです。
(たぶん、赤ちゃんもバスもGUAGUAうるさいからです。)
国によっては、小さいバスだけをGUAGUA、大きいバスをBUS やCAMIONと言ったりもしますが、南米語でスペイン語を覚えた私にはなんとも懐かしい感じ!
カナリア諸島は中南米への航路の途中にあるので、彼の地と同じ単語が使われていて、楽しいです -
ぐんぐん登って行くと、ジャガイモ畑が広がります。
テネリフェではジャガイモをPAPAと言うのです。(スペイン本国ではPATATA。)
南米でもPAPAと言っていたので、これも懐かしい。
→南米ではPAPAは「パパ(お父さん」)と「神父さん」と「ジャガイモ」なんですよ。 -
その後、針葉樹林の森林の間を登りますが、眠ってしまって写真がありません。
(帰路でたくさん撮りましたが、あいにく雨だったので、散々な写りようでした。)
おっ、あの三角山は・・・・ -
やった、テイデ山だ!
荒々しい景色の中に堂々と姿をあらわしました。 -
そして、バスが停車し、サイクリストの団体が降りたのは、標高2000mのエル・ポルティージョ。
-
ビジターセンターやレストラン・カフェがあります。
国立公園内の宿泊施設は、本日泊まるパラドールとアルタビスタ小屋(山小屋)のみ。
食事ができる所も、ここエル・ポルティージョ以外には、パラドールのレストランとカフェ、ケーブルカーの下の駅のカフェしかありません。 -
ごつごつした溶岩は光が反射すると石炭のように黒光りします。
-
左の稜線に沿ってロープウェイの架線が見えます。
かなりな傾斜を長い距離登るんですね。 -
荒々しい溶岩原。
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ロープウエイの下駅でほとんどの乗客が降りて・・・
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奇岩が目立つようになってきました。
-
おっ、これはインターネットの画像で見たぞ!
-
ロケス・デ・ガルシアですね。道を挟んでパラドールです。
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到着しました。プエルト・デ・ラ・クルスから1時間45分くらい。
料金は6.20ユーロ。乗車時に行先を告げて運転手さんから購入します。
(往復切符があるのですが、往路と復路が同一日でないと購入できません。)
ところで、パラドールでは、行きも帰りも、北からのバスと南からの2台のバスが並びます。 -
日差しは強いですが、気温は低いです。
他の乗客も降りたとたん「寒いわ〜」と言っていました。 -
さて、パラドールに荷物を預けましょう。
んっ? 入り口前の、下が緑で中段から上が赤いのは・・? -
とても見たいと思っていた、テイデ山の固有種の花。エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)ではありませんか??
凄い! 早速、見ることができた!!!
庭に植えてあったって良いの。 -
植物図鑑には、花の時期は5月中旬以降だと書いてあったので、開花したエキウムに会うのは諦めていたんです。
人と比べるとその高さがわかるでしょ?
とにかくスクッと高い穂が出ているんです。 -
皆さん、エキウムと背比べして写真が撮りたいので、花の周りには順番待ちの人たちが。
なので、まず、パラドールの外観撮影。 -
駐車場と奥にスペイン最高峰のテイデ山。良い眺め。
-
人が途切れたところでエキウムとパラドールを一緒に。
スペイン語ではTAJINASTE ROJO(タヒナステ・ロッホ)と言います。
英語では「宝石の塔(Tower of Jewels)」とも呼ばれるそうです。 -
パラドール・マークを撮って・・
-
アップでもう一枚。
では、中に入りましょう。 -
こじんまりとしたレセプション。
男性客が一人、何やら手続き中なので少しまちます。 -
どこかでパラドール〜ロープウエイの間にはパラドールのシャトルバスが走っているという記事を読んだことがあったので、レセプションで聞いてみました。
やはり、そんなものはなく、あの2台の公共バスが唯一の移動手段とのこと。
公園内にはタクシーもないんです。
レンタカーで上がってこないと、身動きがとれません。 -
11時をちょっと回ったところだったのですが、お部屋の用意ができてるということで、すぐ入室することができました。
-
すごく広いです。
(狭くて良いので、もう少しお安い部屋があれば嬉しいのに。) -
窓からの眺めは残念。
ロケス・デ・ガルシアが見えるかと思ったのですが、反対側でした。
目の前の建物は国立公園のビジターセンターのようです。 -
飾られていた絵はテイデの風景。
ピンボケになっちゃいました。 -
ベッドから入口を。
どうせ見ないからいいのですが、テレビが大きくないのに遠くにありますね。 -
ミニバーもあるので、山の中でもいつでも冷たい飲み物を飲むことができます。
私は持ってきたジュースや水、果物を入れちゃいます。 -
バスルームはパラドールの標準仕様。
洗面所とバスタブが向かい合わせで、その奥にトイレがあります。
ダブルボウルに・・・ -
パラドールのロゴが入ったアメニティ。
-
バスタブにハンドシャワー。
写っていませんが、レインシャワーもついていました。 -
窓のあるトイレもパラドールっぽいです。
夜には、このオイルパンヒーターに熱が入りました。 -
傾斜している屋根が山小屋みたいですね。
-
左が廊下へのドア、正面がクローゼットで、中にはセイフィティ・ボックスがあります。
-
この階には6室しかないようです。
(右にある1室は半階高い所にあります。スイートらしく、玄関の真上で、玄関方面とロケス・デ・ガルシア〜テイデ山を臨む2方向にバルコニーとテラスがありました。)
私のお部屋は中庭向きの端っこ。
反対側からロケス・デ・ガルシアが見えたのにな。 -
私の部屋のある階は日本式では2.5階。
半階分階段を下りた日本式2階にあるサロンです。
(WIFI無料ですが、部屋の中ではシグナルが弱く、途中で切れたりしました。ほかの部屋も同様らしく、このサロンでスマートホンなどをいじっているお客さんをよく見かけました。) -
サロンの窓からは駐車場とロケス・デ・ガルシア。
-
身を乗り出してもテイデ山の頂上は見えませんでした。
-
さて、あらためでエキウムです。
皆、この姿をみると写真に収めずにはいられません。
パラドールの周りで、いくつもエキウムを見ることができました。 -
アップで撮るとこんな感じ。
沢山の花の集合体です。赤い花と紫の花があるようです。
エキウム・ウィルドプレッティ(Echium wildpretii)は、テネリフェ島テイデ山の亜高山帯に生育する固有車。
高さ3メートルを超えて育ち、淡紅色の花穂の長さも1メートルを超すことがある。
その外見から、宝石の塔(Tower of Jewels)とも呼ばれる。 -
Echium wildpretii(エキウム・ウィルドプレッティ)
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : シソ目 Lamiales
科 : ムラサキ科 Boraginaceae
属 : シャゼンムラサキ属 Echium -
まず。緑の穂が立ち上がり、徐々に開花していきます。
開花しだしたばかりのエキウム。 -
1つ1つの花はとても小さいです。
-
風で頭のてっぺんが折れてしまったのでしょうか?
-
3本のエキウム。
左の白いものは昨年のもの。真ん中はどんどん開花している状態。
右は穂がのびている所です。
おじいちゃんと青年と子供かな。
関係ないですが、奥の建物はパラドールのチャペルです。
結婚式ができるらしいです。 -
ロケス・デ・ガルシアの反対側。
菜の花(アブラナ科)の仲間の黄色い花や紫の花(あとで、名前調べます)が、正に盛りです。 -
イチオシ
黄色と中に立つエキウム。
とても綺麗。 -
イチオシ
宝石の塔のニックネームは伊達じゃない。
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こちらは若い緑の3本。
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イチオシ
緑の塔も素敵です。
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何枚撮ってもあきません。
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これでも厳選して旅行記に載せているんですよ。
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とりあえずエキウム撮影に満足したので、周辺散策に出かけましょうか。
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パラドールの駐車場からのテイデ山。
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アップにしたらケーブルカーの上の駅がわかりました。
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溶岩台地の上のテイデ山。
富士山より平たいですね。 -
さて、ロケス・デ・ガルシアへ。
奇岩とテイデ山の構図で有名です。 -
駐車場も整備されていて、ビーチリゾートからの日帰りツアーは必ず立ち寄ります。
なので、気軽なかっこをした人も多いですね。
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この旅行記へのコメント (7)
-
- ムロろ~んさん 2016/07/02 19:09:51
- エキウム!
- れいろんさん
こんばんは、ムロろ〜んです。
スペインへ行かれた旅行記を拝見しました。
エキウムという不思議なものを見て、ビックリしました。
赤、緑、はっきりしている彩がまた面白く感じました。
何でこんな色どりしているのだろう?と考えてしまいます。
これ一本だけかと思えば他にも生えているようですね。
とても印象的なものでした。
そうそう、3000m以上のところに行かれたようですが、高山病は大丈夫でしたか?
私はチベットを旅行した際には必ずダイアモックスを服用していきましたが、3000mと聞くとちょっと考えてしまいます(^_^;)。
ムロろ〜ん(-人-;)
- れいろんさん からの返信 2016/07/04 20:45:08
- RE: エキウム!
- ムロろ〜んさん、こんばんは。
エキウム・ウィルドプレッティ、本当に凄いでしょ?
エキウムは、いくつか種類があるのですが、このエキウム・ウィルドプレッティはテイデ山の固有種なんです。
緑の穂が出て、赤い花が開花するんですが、小さな花がびっしり咲くので、真っ赤な塔が立っているように見えます。
ハイキングコースを歩いたら、自然の状態のものを沢山見ることができました。
宿泊した場所は2,000mを少し超えたところなので、私の場合、高山病の症状は出ないです。
私は3,000mでも大丈夫。3,500mをこえると心配かなぁ。
高知順応は人それぞれですから。
ご心配ありがとうね。
れいろん
-
- ジョ-ジ・ジョン・ポ-ルさん 2016/06/29 22:56:50
- 旅行記、読みましたよ〜。
- れいろんさん
こんばんは。
ウチの地域は、今日も激しい雨で、さすがに洗濯物の乾きも遅くなりました。
しかも「部屋干し」だから、少し臭うんですよ・・・ま、梅雨独特と言えば
それまでなんですけど^^;)
旅行記、読みましたよ〜。
いつも丁寧かつ詳しい表現は、とても読みやすく楽しませてもらっています。
今の日本は「梅雨独特」の天気ですが、テネリフェ島はウチが思ってた通り、
「火山島独特」の風景ですね(笑)
固有種エキウム・ウィルドプレッティには、ビックリ!!
背高ノッポてトコもビックリです。
匂いやトゲて有るんですか?
かなり背が高いですが、胴回りも太いんですか?
ホテルの部屋も、これまた綺麗ですね☆
特に、よく使いこまれていた床は、光沢と歴史を感じましたよ。
『何枚、撮っても飽きない』
ホント、その通りですよね。写真の選定が難しくなるのは分かるけど。
イイ絶景に出会うと、パシャパシャ撮ってしまいます。^^;)
次回は山登り・・・かな?
また素敵な旅行記、UPしたら読ませて貰いますヨ^^
ジョージ・ジョン・ポール
- れいろんさん からの返信 2016/06/30 20:15:08
- RE: 旅行記、読みましたよ〜。
- ジョージ・ジョン・ポールさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
エキウム、本当に凄いでしょ?
3mにもなるのっぽなんですが、1つ1つの花は小さくて可愛いです。
トゲはないですよ。トゲのように見えたものがあるとしたら、葉っぱです。
匂いも感じなかったです。
穂の外側に花がつくので、中は空洞状になるんですね。
なので、花の中で花蜂などがぶんぶん飛んでいる音が聞こえました。
ホテルは私的には奮発していますが、公園内の宿泊は他にないのでやむを得ません。
ロケーションは最高ですが、部屋からの眺めは残念でした。
次はハイキング編です。
結局、テイデ山には登れなかったのですが、大満足のハイキングになりましたよ。
花・花・花と奇岩でした。
れいろん
-
- SAKURAさん 2016/06/25 08:11:56
- つづき
- タブレットの調子が悪くて途中で送信になってしまいました
続きです
SAKURAのスペイン旅行記もいよいよ最終章です!
旅行記がこんなに時間を要すのも初めてです!
それだけスペインは見るところが豊富なんですね。
れいろんさんや夏さんの様に10回超えは無理にしてもまた
行きたいと思います。
島までは無理にしてもです(^O^)
ではまた・・・
SAKURA
-
- SAKURAさん 2016/06/25 08:04:27
- Echium wildpretii 凄い植物ですね!
- れいろんさん
お早うございます。久しぶりのSAKURAです。
ティデ山にも行かれたんですね〜!(゚O゚)!
スペイン旅行記中にグラナダに向かう途中で雪山を見て
スペインの最高峰は?と調べてスペインで1番高い山が
島にあることを知りました。
富士山に近い高さがあるんですね!
Echium wildpretiiの高さも凄いです
花もたくさん咲いてて綺麗ですね!(*^-^*)
れいろんさんのスペイン旅行はまだ続きますか?
SAKURAは
- れいろんさん からの返信 2016/06/26 21:30:14
- RE: Echium wildpretii 凄い植物ですね!
- SAKURAさん、こんばんは。
テイデ国立公園(世界遺産)の花はとても綺麗でした。
良い季節に行く事ができたと思っています。
特にエキウムが開花状態で見られたので、大満足です。
スペインはまだまだ興味のある街や自然がありますが、必ず旅行先にと決めているわけでもありません。
限られた期間でスムーズに旅程をこなさなければならない今は、どうしてもインフラが整っている欧州になりがちですが。
近い、東南アジアも良いですが、蒸し暑いのが苦手なので・・・。
GW旅行記はもう少し続きます。
れいろん
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