2015/10/13 - 2015/10/13
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Weiwojingさん
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関宿から桑名へ移動した。ここには「六華苑」というかつての富豪の材木王・二代目諸戸清六邸の私邸があり、前々から訪ねてみたいと思っていたところである。
六華苑は明治期から昭和初期まで活躍した英国人建築家ジョサイア・コンドル( 1852〜1920 )が諸戸清六の求めに応じて建築に携わった洋館で、1911 年( 明治44 )に着工し、1913年( 大正2 )に完成した。コンドルは、「日本の近代建築の父」と言われ、鹿鳴館をはじめ、三菱一号館、岩崎久弥邸、島津家邸(現清泉女子大学本館)、綱町三井倶楽部などの建築に携わってきた。
- 旅行の満足度
- 4.5
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この建物はコンドルが設計した六華苑の洋館部分で、本館ともいうべきスペースと4階建ての塔屋から成っている。
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堂々としていて、しかも優美な建物には英国風の様式が感じられる。もちろんそれは英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計に依ること大である。
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淡い水色の外壁が大変印象深い。
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青空と白い雲を背景に聳え建つ六華苑の建物は、美しいコントラストを見せている。
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1階のテラスの部分が2階ではサンルームになっている。
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洋館の玄関部分で、左右のドアにはめ込まれたステンドグラスが美しい。
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外からの光が存分に差し込んでくる、明るい雰囲気のリビング・ルームは、家族が集まったり、ゲストを迎えたりして、にぎやかな雰囲気が今でも聞こえそうである。
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リビング・ルームに隣接した食堂も多くの客を迎えて華やかな時を演出したのであろう。
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食堂の中央に置かれている暖炉。なかなか手が込んでいる作りである。
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リビング・ルームの壁にこのような器具があり、最初女中を呼ぶ呼び鈴かと思ったら、そうではなく、これは電気のスィッチであった。どの部屋にもあり、菊の花のデザインが目を引く。
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ここは1階にあるトイレと洗面所であるが、建設された時からすでに水洗トイレの設備が備わっていた。TOTOのマークが付けられていて、TOTOはすでに大正期にこのような機器を製造していたようである。
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この階段から2階へ上がった。2階は私的なスペースで、当主の寝室や書斎がある。また女中部屋などもあり、和洋折衷のところも見られる。
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1階部部にこのような小さな部屋がある。
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2階にも上記の部屋と同じような部屋があり、訪問客が来るとここにまず通されたようである。
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玄関の屋根の部分。
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南側に面した書斎は明るく、気持ちがよいほどの部屋である。
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書斎に置かれたデスクと椅子で、清六が使っていたオリジナルである。
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どの部屋にも暖炉が造られていているが、そのデザインや造りはどれもみな異なる。
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ここは「女中部屋」で、和室仕立てになっていて、押入れや戸袋がある。
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大変日当たりのよい「サンルーム」で、
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照明器具はほとんど新しく作くり変えられているが、わずかにオリジナルのものもあると職員の方が教えてくれた。これがそのうちの一つである。
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1階に下りて、再度いくつかの部屋を見てみた。最初気が付かなかったが、階段わきに小さなテーブルがあり、その上にこのような電気スタンドが置かれている。
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これから洋館部分から和館に移るが、全然違和感を感じることなく和の空間に進むことが出来た。
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洋館と和館の境目にこのような窓とも言えそうな仕切りがあり、何の目的で作られたのか少々不思議であった。
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和館の方を見てみたい。
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部屋の欄間に施された造作が美しい。
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庭の方に出てみた。
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たまたま見学している時に結婚記念写真を撮っていたカップルがいた。
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和室の前には濡れ縁があり、ここから外を見たり、夕涼みをしたりすることができる。
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庭先に手入れの行き届いた樹木があちこちに置かれている。
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ここは洋館と和館の繫ぎ目ともいうような部分で、
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裏庭の方に茶室があり、たまたまこの日は茶会が行われて、中を見ることが出来なかった。
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玄関ポーチ。
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洋館の玄関とは別に、このような家族や使用人用の玄関がある。通常、見学者はこの玄関から出入りする。
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最後に夕暮れ時の六華苑を写真に収め、駅に向かった。
大正期の初めにコンドルによって建設された建物は、戦災や幾度の改修を潜り抜けて、今なおその美しい姿をとどめ、見るものを引きつけてやまない。時折館内では音楽界や様々なイベントがあり、そうした時に機会を見つけてもう一度来てみたいと思う。
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