フィリピンの温泉を巡り歩いて

2015/10/10 - 2016/01/31

フィリピンに温泉があるなんて、ご存知でしたか。

２年前フィリピンに来て、つい最近までこの国に温泉があるとは知らなかった。フィリピンは日本と同じように地震が多い国なので、温泉も多いのかもしれない。温泉好きな日本人の知人からフィリピンにはいくつも温泉があると教えられて、幾分興味を持ったが、全く行く機会がなかった。

そんな折、その知人から温泉に行かないかと誘われた。行ってみて驚いたのは温泉とは言いながら、全く熱くないことである。３カ所訪れたが、１カ所のみ熱いお湯が出て、あとはぬるいお湯が出てきただけである。

フィリピンで訪れた温泉は次の３カ所である。ご興味のある方に参考になればと思う。

① Manleleuag Spring →友人に誘われて行った温泉

② Palm Grove Hot Spring and Mountain Resort (バギオ）

③ Ahin Hot Spring ( バナウェ）

エリア ルソン島(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.0

知人の勧めで一緒にフィリピン温泉紀行に出かけてみた。正直言って、そこがどの辺なのかうまく説明が出来ない。

移動していると、桜と同じような花が咲いている木があった。もちろん、木の形が全く違うし、桜とは異なるものであるが、その可憐さには引かれた。

深い木立の中を進んでいくと、やがて温泉らしき場所が現れた。看板に”MANLELEUAG SPRING”という名前が書かれている。入口で入場料30ペソを払う。

温泉というよりプールと言った方がよいかもしれない。近所の子供たちが遊んでいて、まるで温泉というイメージからは程遠い。

家族連れで来ているのだろうか。みんなのんびりとここで一日を過ごすのであろう。

プールのわきでは絵を描いている女性がいる。何人かの人がのぞいているが、きっと上手なのであろう。

３人の子供たちが温泉につかりながら楽しんでいた。みんな来ているものは脱がず、そのままである。

お母さんが小さな子を水に慣らさせるために少しずつ子供の体を水の中に入れていった。この子はそんなに怖がる風でもなく、平気であった。

家族連れで来ていて、昼食時には持参した材料で昼食の準備をしている。皆で食べる昼食は楽しい事だろう。

次に目指した温泉はバギオ郊外にある Palm　Grove Hot Spring and Mountain Resortというところで、行くまでは全くどんなところか想像出来なかった。しかし、名前から判断するとかなり大きな施設のようだ。

ここは日本の温泉施設のようなところで、宿泊もでき、プールもあり、レストランもあったりして、家族で滞在を楽しめるようなところである。ただ、小生たちが訪れたときはあまり客はおらず、閑散としていた。

山の中腹の広大な敷地に色々な施設が点々とあり、かなり近代的な作りである。最初、もっと鄙びた温泉地というイメージを抱いていたが、全然そうではなかった。

この施設の中央にある宿泊棟で、ちょっとしたホテル並みの大きさである。

温泉に入る前に食事をした。これは注文したものではなく、店の人たちが仕事の合間に口にしていたもので、何なのか尋ねてみると、「カシヤス」と言う名前で、「食べてみて！」というので、食べてみた。添えられている薬味なものものをつけて食べるが、酸味がかなりある。

日本だと、温泉の楽しみの一つに、その土地の美味しいものを食べるということがあるが、フィリピンではどうなのだろうか。メニューを見ても、どうもこの地のローカルフードと言うようなものはなさそうである。

これは”Fish Fillet Beancurd Hot Pot”と言う料理で、まずくわなかった。

こちらは”Pork Hot Pot”で、注文したものがどちらも Hot Pot で、似たようなものになってしまった。　

レストランから２つプールが見えた。一つは水の八てあるプール、もう一つは温水プールである。残念ながらどちらのプールにも入らなかった。

こちらのプールは冷たい水が張ってあり、泳いでいる人は誰もいなかった。

こちらのプールでは泳いでいる人の姿もちらほらあった。かなりあたたかなお湯が流れていて、泳いでいる人たちは皆気持ちよさそうであった。

食事の後、温泉に入りいたい旨を伝えると、このような浴槽のあるところへ案内された。２〜３人用の小さな浴槽である。

すぐお湯を入れてくれた。かなり熱い。ここにきて、やっと本格的な温泉に入れたという気分になれた。

バナウェに棚田を見に行った折り、温泉があると言うので出掛けてみた。そんなに遠くないというので、喜々として出発した。途中で、同じようにジプニーで同じ温泉を目指しているグループの人たちがおり、どこへ行くのか聞いたところ、温泉と言う答えであった。フランス人のようであった。

そんなに遠くないというので、ジプニーで行ってみたが、まずで途中まで行き、その後ジプニ―を降りて、１時間以上も歩かなければならなかった。

しかも車は通れないようなこのような山道を歩いた。最初の話とは全然違う。

さらに棚田のある細い道をこの画像の人々と同じように歩いて行った。

棚田の中のあぜ道を何キロも歩いた。時には田んぼの中に落ちそうになりながら、必死で歩いて行った。

まだまだである。川が流れるところまで来た。あと少しだと同行者が励ましてくれた。

やっと見えてきた。川の上流の方に川の一部を堰き止めたところが在り、そこに人の姿が見えてきた。

地元の子供たちが温泉につかりながら遊んでいる。ただ、温泉と言っても日本のような暑い温泉ではなく、かすかに暖かさを感じる程度で、冷泉とでも言うようなものだろうか。何だか変な感じである。

ここはいわば露天風呂といった感じである。川の流れを堰き止めて、造られている。

先ほど出会ったフランス人のグループが少し遅れてやって来た。小生たちは２時間位いただろうか。またやっとの思いで、もと来たところへ戻った。

今回、フィリピンの温泉を３カ所訪ねて感じたことは、この国の人々にとって温泉はあまりなじみのないもののようである。暑い国なので熱い温泉に浸かるという習慣はなさそうだ。

この旅行記へのコメント （2）

• 熟年ドラゴンさん 2016/03/27 11:09:20

  温水プールみたいですよね。

  　Ｔｍｅｇａｉさんのような真面目なドラゴンではないので恥ずかしいですが、裸で入れる温泉もありますよ。
  
  　私のお気に入りの温泉宿です。
  
  　http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-10748259.html

  Weiwojingさん からの返信 2016/04/04 19:05:25

  RE: 温水プールみたいですよね。

  熟年ドラゴンさん
  
  メッセージをいただきながら、お礼の返事が遅くなりました。実は３月末から日本に一時帰国しています。何かと多忙で、遅くなりました。
  
  今回、お気に入りの温泉宿をご紹介いただきましたが、どういう訳か開くことが出来ません。フィリピンの温泉も楽しいですが、物足らないですね。
  
  また機会があれば出かけたいと考えています。色々ご紹介ください。
  
  失礼します。
  
  Tamegai