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大正3年(1914)に開業した東京駅舎と、直ぐ横に昭和6年(1931)に竣工した東京中央郵便局舎とは、とても対照的です。大先輩の辰野金吾が設計した赤地に白の古典様式の東京駅舎に対して、中央郵便局舎は、白地に黒のモダニズム建築と行った具合です。昭和初期には、この辺りはアメリカ式の事務所建築が建ち並んで、一丁紐育(N.Y.) と呼ばれていたので、モダニズム建築が多く建っていたのでしょう。この中央郵便局舎の復元設計をトレースされた三菱地所の野村和宣氏によると、東京駅の棟の高さと、中央郵便局舎の庇が同じ高さになっていて、また、時計も同じ高さにあるということです。煉瓦タイルも、郵便局舎の白い二丁掛タイルの寸法は、東京型煉瓦のサイズと同じで、二分五厘の目地寸法も、東京駅丸の内駅舎の煉瓦タイルと一致しているそうです。こういうことを知って、観察すると、面白いと思います。この辺りに行かれましたら、是非外観をじっくりご覧になってください。<br />また、KITTE2・3Fに、JRタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」(日本郵便と東大総合研究博物館の恊働)があります。明治10年(1877)の東大開学以来の学術標本や研究資料が展示されています。当初の東大医学部の講義室が移築された部屋では、現在、様々な催しがあります。私はこの博物館で、クエン曲面、ディニ曲面などちょっと面白いものを見つけました。

JPタワー

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2015/01/07 - 2015/01/07

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belledune

belleduneさん

大正3年(1914)に開業した東京駅舎と、直ぐ横に昭和6年(1931)に竣工した東京中央郵便局舎とは、とても対照的です。大先輩の辰野金吾が設計した赤地に白の古典様式の東京駅舎に対して、中央郵便局舎は、白地に黒のモダニズム建築と行った具合です。昭和初期には、この辺りはアメリカ式の事務所建築が建ち並んで、一丁紐育(N.Y.) と呼ばれていたので、モダニズム建築が多く建っていたのでしょう。この中央郵便局舎の復元設計をトレースされた三菱地所の野村和宣氏によると、東京駅の棟の高さと、中央郵便局舎の庇が同じ高さになっていて、また、時計も同じ高さにあるということです。煉瓦タイルも、郵便局舎の白い二丁掛タイルの寸法は、東京型煉瓦のサイズと同じで、二分五厘の目地寸法も、東京駅丸の内駅舎の煉瓦タイルと一致しているそうです。こういうことを知って、観察すると、面白いと思います。この辺りに行かれましたら、是非外観をじっくりご覧になってください。
また、KITTE2・3Fに、JRタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」(日本郵便と東大総合研究博物館の恊働)があります。明治10年(1877)の東大開学以来の学術標本や研究資料が展示されています。当初の東大医学部の講義室が移築された部屋では、現在、様々な催しがあります。私はこの博物館で、クエン曲面、ディニ曲面などちょっと面白いものを見つけました。

旅行の満足度
4.5
交通手段
徒歩

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  • 東京駅前広場が完成すれば、更に素晴らしい夜景となるでしょうか。

    東京駅前広場が完成すれば、更に素晴らしい夜景となるでしょうか。

  • 東京駅舎の夜景はやはり綺麗ですね。

    東京駅舎の夜景はやはり綺麗ですね。

  • 中央郵便局の北側中央にある時計の位置が、東京駅舎のドームにある時計の位置と同じになっているそうです。ドームの時計は、もう少し左手にあるので、写っていませんが。

    中央郵便局の北側中央にある時計の位置が、東京駅舎のドームにある時計の位置と同じになっているそうです。ドームの時計は、もう少し左手にあるので、写っていませんが。

  • 当時鉄道で郵便物を運んでいたので、駅前に敷地約1万2千平方mのこの東京中央郵便局舎を建設することになりました。昭和4年着工で、昭和6年12月25日に竣工しました。鉄筋コンクリート造で、地上5階、地下1階。延べ床面積は約36500平方mでした。輸送が鉄道からトラックへと変わると、集配の機能がなくなり、老朽化と根本的な機能の改善に迫られることとなりました。

    当時鉄道で郵便物を運んでいたので、駅前に敷地約1万2千平方mのこの東京中央郵便局舎を建設することになりました。昭和4年着工で、昭和6年12月25日に竣工しました。鉄筋コンクリート造で、地上5階、地下1階。延べ床面積は約36500平方mでした。輸送が鉄道からトラックへと変わると、集配の機能がなくなり、老朽化と根本的な機能の改善に迫られることとなりました。

  • この東京郵便局舎は、東京駅前の一等地にあり、東京駅前広場を囲む4大街区の中で、丸ビル地区、新丸ビル地区、オアゾ地区(旧国鉄本社など)は、既に再開発を終えていましたので、ここだけが残っていました。建物全体を保存することが、最も望ましいと判断されましたが、最終的に、北面、北東面共に2スパンを部分保存するという案になったそうです。耐震補強のために、1階床下までの柱頭免震が採用されました。外壁が道路境界線に面している北東部の保存躯体は、北端を中心に敷地内側に約0,9度回転移動する曳家工事を行ったそうです。<br />完成したJPタワーは、都市再生特別地区を適用し、複合施設として平成25年5月に竣工しました。旧中央郵便局舎の一部保存を含む保存棟は、郵便局、国際会議場、ミュージアム、インフォメーションセンターなどの地域貢献施設と多くの商業店舗から構成され、38階の高層棟には事務所が入っています。保存棟は、日本郵政が、そして、JPタワー全体は、三菱地所、JR東日本、日本郵政の共同事業となっています。復元の設計は、三菱地所設計が、タワー部分の基本デザインはヘルムート・ヤーンが行いました。施工は大成建設。また、KITTE の商業施設の共用部分の内装設計は、隈研吾氏が担当しました。

    この東京郵便局舎は、東京駅前の一等地にあり、東京駅前広場を囲む4大街区の中で、丸ビル地区、新丸ビル地区、オアゾ地区(旧国鉄本社など)は、既に再開発を終えていましたので、ここだけが残っていました。建物全体を保存することが、最も望ましいと判断されましたが、最終的に、北面、北東面共に2スパンを部分保存するという案になったそうです。耐震補強のために、1階床下までの柱頭免震が採用されました。外壁が道路境界線に面している北東部の保存躯体は、北端を中心に敷地内側に約0,9度回転移動する曳家工事を行ったそうです。
    完成したJPタワーは、都市再生特別地区を適用し、複合施設として平成25年5月に竣工しました。旧中央郵便局舎の一部保存を含む保存棟は、郵便局、国際会議場、ミュージアム、インフォメーションセンターなどの地域貢献施設と多くの商業店舗から構成され、38階の高層棟には事務所が入っています。保存棟は、日本郵政が、そして、JPタワー全体は、三菱地所、JR東日本、日本郵政の共同事業となっています。復元の設計は、三菱地所設計が、タワー部分の基本デザインはヘルムート・ヤーンが行いました。施工は大成建設。また、KITTE の商業施設の共用部分の内装設計は、隈研吾氏が担当しました。

  • 鉄骨鉄筋コンクリート造の梁と柱の軸組によるラーメン構造で、奥行きのある建物内部の採光を考慮して、階高を大きくし、窓を出来る限り大きく取ってあります。<br />

    鉄骨鉄筋コンクリート造の梁と柱の軸組によるラーメン構造で、奥行きのある建物内部の採光を考慮して、階高を大きくし、窓を出来る限り大きく取ってあります。

  • 建物外壁に使われた白色タイルは、平物(表面が平で、正方形か長方形のもの)が二丁掛けタイル(煉瓦の長手面と同じ寸法のタイル)で、出隅や窓台にはR状の役物(特殊な形状のもの)が使用されていました。設計者の吉田鐵郎はこのタイルを「擬石タイル」と呼んでいて、1階出入口周りや基壇に使われた白い花崗岩の真壁石に近付けたとらしいと考えられています。当初のタイルを再取り付けした箇所は、万一、タイルが剥離落下した時のことを考慮して、北棟1階のこのエントランス周りから右側までとなっています。

    建物外壁に使われた白色タイルは、平物(表面が平で、正方形か長方形のもの)が二丁掛けタイル(煉瓦の長手面と同じ寸法のタイル)で、出隅や窓台にはR状の役物(特殊な形状のもの)が使用されていました。設計者の吉田鐵郎はこのタイルを「擬石タイル」と呼んでいて、1階出入口周りや基壇に使われた白い花崗岩の真壁石に近付けたとらしいと考えられています。当初のタイルを再取り付けした箇所は、万一、タイルが剥離落下した時のことを考慮して、北棟1階のこのエントランス周りから右側までとなっています。

  • 当初のタイルの色は、温かみのある白色で、濃淡の違う物が3種類、少し青味がかった白色が1種類でした。白い花崗岩に似せるために、濃灰色の斑点があり、更に釉薬の具合で斑が見られ、太陽光で其々異なった色でした。新しいタイルは、こういう特徴を忠実に再現し、4種類のタイルがどのような量で貼られていたかを調べて、濃淡の斑が出るように、再現したそうです。気の遠くなるような作業でしょうね。80種類に及ぶ役物に関しては、全て新らしく作り、色も寸法も当初のものに可能な限り近付けたという。

    当初のタイルの色は、温かみのある白色で、濃淡の違う物が3種類、少し青味がかった白色が1種類でした。白い花崗岩に似せるために、濃灰色の斑点があり、更に釉薬の具合で斑が見られ、太陽光で其々異なった色でした。新しいタイルは、こういう特徴を忠実に再現し、4種類のタイルがどのような量で貼られていたかを調べて、濃淡の斑が出るように、再現したそうです。気の遠くなるような作業でしょうね。80種類に及ぶ役物に関しては、全て新らしく作り、色も寸法も当初のものに可能な限り近付けたという。

  • 庇に付いている金具はどんな時に使ったのでしょうか。

    庇に付いている金具はどんな時に使ったのでしょうか。

  • 旧公衆室は、外壁から18mの奥行きがあり、長さ66m空間になっています。シンンプルでモノトーンのデザインになっています。このドアは、当初の回転ドアから自動ドアに替えられています。当初、この旧公衆室は、奥行き3スパンでしたが、躯体が保存された2スパンで、奥の1スパンが新築部です。

    旧公衆室は、外壁から18mの奥行きがあり、長さ66m空間になっています。シンンプルでモノトーンのデザインになっています。このドアは、当初の回転ドアから自動ドアに替えられています。当初、この旧公衆室は、奥行き3スパンでしたが、躯体が保存された2スパンで、奥の1スパンが新築部です。

  • 天井、壁が白漆喰、腰壁と八角柱にはベルギー産の黒大理石(ベルジアンホッスル)が貼ってあります。カウンターは、天板が白花崗岩で、腰が黒大理石、カウンター上部にホワイトブロンズの格子状スクリーンが並んでいます。

    天井、壁が白漆喰、腰壁と八角柱にはベルギー産の黒大理石(ベルジアンホッスル)が貼ってあります。カウンターは、天板が白花崗岩で、腰が黒大理石、カウンター上部にホワイトブロンズの格子状スクリーンが並んでいます。

  • 床は、当初通り濃灰色のモザイクタイルになっています。

    床は、当初通り濃灰色のモザイクタイルになっています。

  • ペンダント照明は、ガラスを反射板のように使ったモダンなデザインでしたが、地震時に割れることが考えられるため、透明アクリル板に替えられました。営業部の照度は、ペンダント照明だけでは不足なため、ダウンライトを付けたそうです。

    ペンダント照明は、ガラスを反射板のように使ったモダンなデザインでしたが、地震時に割れることが考えられるため、透明アクリル板に替えられました。営業部の照度は、ペンダント照明だけでは不足なため、ダウンライトを付けたそうです。

  • 鋼製建具の枠は腐食が進んでいたため、全て新しく交換し、建具は枠や障子の形状を忠実に再現してあります。枠の材質はステンレスとし、障子はアルミ型材を用いてあります。建具の色は、南側5階に残っていた当初の建具塗装を調査した結果、やや青味を帯びた黒でした。当初は、現場で鋼材に刷毛塗りをしたそうですが、復元工事では、工場で焼付塗装した表面に刷毛塗りを重ねて、当初の風合いを出すという拘りようでした。

    鋼製建具の枠は腐食が進んでいたため、全て新しく交換し、建具は枠や障子の形状を忠実に再現してあります。枠の材質はステンレスとし、障子はアルミ型材を用いてあります。建具の色は、南側5階に残っていた当初の建具塗装を調査した結果、やや青味を帯びた黒でした。当初は、現場で鋼材に刷毛塗りをしたそうですが、復元工事では、工場で焼付塗装した表面に刷毛塗りを重ねて、当初の風合いを出すという拘りようでした。

  • ここまで細かく観察しながら、見る人は少ないでしょう。

    ここまで細かく観察しながら、見る人は少ないでしょう。

  • 吉田鐵郎は、「逓信協会雑誌」で、次のように言っています。「現代建築の様式は、個々の建築の機能、材料、構造等から必然的に生じる建築形態を最も経済的に、最も簡潔に表現することによって定まる。本庁舎においても、鉄筋コンクリート構造法を利用して窓面積を出来るだけ大きくし、無意味な表面装飾を廃し、純白の壁面と純黒の枠を持った大窓との対照によって、明快にして清楚な現代建築美を求めることに苦心した。正面は周囲の諸建築と広場との調和上、自ら多少の記念性を帯び、背面はセットバック、避難階段、発着台、ガラージの大庇、煙突等の必然的な建築要素によって、現代的な構成美を現出して居る。室内意匠に於いても亦、外観と同様に形態と色調の単一を計った。もっとも主要な窓口事務所及び公衆室では、白色の壁を背景にして、黒色大理石の八角柱が並び、その柱列の間を長さ60mの銀色カウンター、スクリーンが走って居る。」完成した1年半後に来日したブルーノ・タウトが絶賛したのも頷けます。

    吉田鐵郎は、「逓信協会雑誌」で、次のように言っています。「現代建築の様式は、個々の建築の機能、材料、構造等から必然的に生じる建築形態を最も経済的に、最も簡潔に表現することによって定まる。本庁舎においても、鉄筋コンクリート構造法を利用して窓面積を出来るだけ大きくし、無意味な表面装飾を廃し、純白の壁面と純黒の枠を持った大窓との対照によって、明快にして清楚な現代建築美を求めることに苦心した。正面は周囲の諸建築と広場との調和上、自ら多少の記念性を帯び、背面はセットバック、避難階段、発着台、ガラージの大庇、煙突等の必然的な建築要素によって、現代的な構成美を現出して居る。室内意匠に於いても亦、外観と同様に形態と色調の単一を計った。もっとも主要な窓口事務所及び公衆室では、白色の壁を背景にして、黒色大理石の八角柱が並び、その柱列の間を長さ60mの銀色カウンター、スクリーンが走って居る。」完成した1年半後に来日したブルーノ・タウトが絶賛したのも頷けます。

  • 北西角の1階基壇には、定礎石が嵌め込まれていて、その下には定礎箱が仕込まれています。当時、建設に携わった人達の名前が彫られた銘板などが納められているそうです。

    北西角の1階基壇には、定礎石が嵌め込まれていて、その下には定礎箱が仕込まれています。当時、建設に携わった人達の名前が彫られた銘板などが納められているそうです。

  • 西側面

    西側面

  • 少しセットバックしてJPタワーがあります。こちら側のエントランスはオフィス専用です。

    少しセットバックしてJPタワーがあります。こちら側のエントランスはオフィス専用です。

  • 東京駅舎に面した北東側ヘ行ってみます。

    東京駅舎に面した北東側ヘ行ってみます。

  • 赤く印を付けたところには、外壁エキスパンションジョイントが取り付けられています。タイル壁、庇、窓建具、窓台などが複雑に付く場所です。北側保存躯体と北東保存躯体が、其々別の免震上に乗っているため、どうしても赤色の箇所の外壁にエキスパンションジョイントを取り付ける必要があったのです。タイルやガラスの部分でも、金属板にしなければならないので、金属のパネルを組み合わせて、外壁や窓周りの凹凸に合わせるよう工夫されました。ガラスのところにはステンレス板を使い、タイルのところには、タイルの絵を描いてあります。外壁の統一を重視し、この箇所だけに限定して行ったそうです。KITTE の正面入り口横の庇部分の一番右側のガラス面をよく見ると分かると思います。

    赤く印を付けたところには、外壁エキスパンションジョイントが取り付けられています。タイル壁、庇、窓建具、窓台などが複雑に付く場所です。北側保存躯体と北東保存躯体が、其々別の免震上に乗っているため、どうしても赤色の箇所の外壁にエキスパンションジョイントを取り付ける必要があったのです。タイルやガラスの部分でも、金属板にしなければならないので、金属のパネルを組み合わせて、外壁や窓周りの凹凸に合わせるよう工夫されました。ガラスのところにはステンレス板を使い、タイルのところには、タイルの絵を描いてあります。外壁の統一を重視し、この箇所だけに限定して行ったそうです。KITTE の正面入り口横の庇部分の一番右側のガラス面をよく見ると分かると思います。

  • 夜に来た時、撮ったものですが、一番右側の列が金属板にいるのが、分かります。タイル部分は、金属板の上からタイルを描いてあるそうです。

    夜に来た時、撮ったものですが、一番右側の列が金属板にいるのが、分かります。タイル部分は、金属板の上からタイルを描いてあるそうです。

  • この入口右側が、金属板が入った部分です。

    この入口右側が、金属板が入った部分です。

  • 歴史継承の方針に基づいた「復元的整備」とは、「既に失われたものを価値ある状態に復すること」を言うのですが、今回の復元では、「内外装において、当初を忠実に復元しつつ、安全性などを確保する観点から、材料や製法、工法において最低限の変更を行った新補材で整備することを示している」という。

    歴史継承の方針に基づいた「復元的整備」とは、「既に失われたものを価値ある状態に復すること」を言うのですが、今回の復元では、「内外装において、当初を忠実に復元しつつ、安全性などを確保する観点から、材料や製法、工法において最低限の変更を行った新補材で整備することを示している」という。

  • 夜のKITTE エントランス辺り

    夜のKITTE エントランス辺り

  • 晴れた日は、この大きな窓ガラスに東京駅舎が映り込んで、綺麗ですね。

    晴れた日は、この大きな窓ガラスに東京駅舎が映り込んで、綺麗ですね。

  • 調色によって、当初の目地を復元してあります。

    調色によって、当初の目地を復元してあります。

  • 竣工時、郵便局舎の南側(裏側)だけは、3階建でしたが、昭和36年(1961)に4階建に増築され、中2階も設置させられました。復元工事前に、耐震補強で、中庭の外壁に鉄骨トラスが付けられていました。

    竣工時、郵便局舎の南側(裏側)だけは、3階建でしたが、昭和36年(1961)に4階建に増築され、中2階も設置させられました。復元工事前に、耐震補強で、中庭の外壁に鉄骨トラスが付けられていました。

  • 見事に復元された南側外壁面。

    見事に復元された南側外壁面。

  • 保存棟と新築棟の繫ぎ目部分

    保存棟と新築棟の繫ぎ目部分

  • 当初、外部に取り付けられた避難階段は、錆による腐食が進んでいたため、新材で復元しましたが、当初の避難階段は勾配がきつく、踊り場もなく、現行法規には適合しないため、避難階段として使用しないで、外装の一部として復元したそうです。下から上へと形の異なる窓が面白いですね。

    当初、外部に取り付けられた避難階段は、錆による腐食が進んでいたため、新材で復元しましたが、当初の避難階段は勾配がきつく、踊り場もなく、現行法規には適合しないため、避難階段として使用しないで、外装の一部として復元したそうです。下から上へと形の異なる窓が面白いですね。

  • KITTE 内部はアトリウムになっていて、直角2等辺三角形をしており、左側に見えている側が保存棟、右側に見えているところが新棟に相当します。このアトリウムを囲んでショップ、レストランがあります。

    KITTE 内部はアトリウムになっていて、直角2等辺三角形をしており、左側に見えている側が保存棟、右側に見えているところが新棟に相当します。このアトリウムを囲んでショップ、レストランがあります。

  • 当初の保存躯体の軸組が見られるアトリウム

    当初の保存躯体の軸組が見られるアトリウム

  • 見上げると2等辺三角形の直角部分のガラス天井。この天井には、シースルー太陽電池モジュールが採用されています。

    見上げると2等辺三角形の直角部分のガラス天井。この天井には、シースルー太陽電池モジュールが採用されています。

  • 南側へ通り抜けられるようにエントランスがあります。

    南側へ通り抜けられるようにエントランスがあります。

  • 5階の屋上庭園は上がります。

    5階の屋上庭園は上がります。

  • 直ぐ目の前に東京駅舎のドームがあります。

    直ぐ目の前に東京駅舎のドームがあります。

  • 工事中の駅前広場

    工事中の駅前広場

  • 屋上の煙突は、当初鉄筋コンクリート造でしたが、耐震性の点から撤去されて、筒状のスチール製が建っていました。復元に際して、当初の姿に戻すことに徹し、鉄筋造にし、鉄骨で組んだ架構にタイルを打ち込んだGRCパネルで覆うという仕様になったそうです。写真のようにパネルを菱形に製作してパネル間目地をタイル目地に合わせることで、パネル間目地を目立たなくできたそうです。近くで、この煙突のタイル目地を見ると、「良い仕事してますね」と見入ってしまいますよ。

    屋上の煙突は、当初鉄筋コンクリート造でしたが、耐震性の点から撤去されて、筒状のスチール製が建っていました。復元に際して、当初の姿に戻すことに徹し、鉄筋造にし、鉄骨で組んだ架構にタイルを打ち込んだGRCパネルで覆うという仕様になったそうです。写真のようにパネルを菱形に製作してパネル間目地をタイル目地に合わせることで、パネル間目地を目立たなくできたそうです。近くで、この煙突のタイル目地を見ると、「良い仕事してますね」と見入ってしまいますよ。

  • 綺麗な菱形ですね。

    綺麗な菱形ですね。

  • こんなにじっと煙突を見ている人はいませんでした。

    こんなにじっと煙突を見ている人はいませんでした。

  • 煙突下の出っ張りは、内部の階段踊り場部分です。後で見に行きます。

    煙突下の出っ張りは、内部の階段踊り場部分です。後で見に行きます。

  • 4階の店舗エリアから見た旧躯体

    4階の店舗エリアから見た旧躯体

  • 4階にある旧局長室は、ちょうど北棟と北東棟が鈍角に曲がったところにあります。部屋も曲面になっています。

    4階にある旧局長室は、ちょうど北棟と北東棟が鈍角に曲がったところにあります。部屋も曲面になっています。

  • 天井を見ると、扇型に広がっているのが分かります。

    天井を見ると、扇型に広がっているのが分かります。

  • 天井は、柱型を表した漆喰仕上げ、壁は木の羽目板です。

    天井は、柱型を表した漆喰仕上げ、壁は木の羽目板です。

  • 床は、当初、フローリングに絨毯が敷かれていたそうです。照明は、1階と同じようにガラス板を使ったシンプルなデザインの照明でしたが、現在はガラス板の代わりに透明アクリル板を使ってあります。

    床は、当初、フローリングに絨毯が敷かれていたそうです。照明は、1階と同じようにガラス板を使ったシンプルなデザインの照明でしたが、現在はガラス板の代わりに透明アクリル板を使ってあります。

  • 室内に独立して立つ2本の八角柱は、旧躯体と共に取り外し、再度据え付けたもので、構造上柱としての役目は果たしていません。

    室内に独立して立つ2本の八角柱は、旧躯体と共に取り外し、再度据え付けたもので、構造上柱としての役目は果たしていません。

  • 窓が135度コーナー辺りがカーブしているのが分かりますね。

    窓が135度コーナー辺りがカーブしているのが分かりますね。

  • 新しい躯体として室内に現れた部分は、グレーに塗られて、当初の旧躯体でないことを表したそうです。ちょうど奥に見えている柱部分がそうです。

    新しい躯体として室内に現れた部分は、グレーに塗られて、当初の旧躯体でないことを表したそうです。ちょうど奥に見えている柱部分がそうです。

  • 目の前に東京駅舎のドームが見えます。

    目の前に東京駅舎のドームが見えます。

  • 壁仕上げの羽目板も一旦取り外して、新しい躯体の上に取り付けられました。

    壁仕上げの羽目板も一旦取り外して、新しい躯体の上に取り付けられました。

  • この局長室には、建設時の写真が展示してありました。

    この局長室には、建設時の写真が展示してありました。

  • 4階の旧l躯体側にある店舗前の通路

    4階の旧l躯体側にある店舗前の通路

  • 5階のレストランで食事をしてから階段で下りてみます。

    5階のレストランで食事をしてから階段で下りてみます。

  • 4階の階段踊り場です。先程、6階の屋上で見た突き出た部分に当たります。この踊り場に使われている黄土色の正方形タイルは、旧局舎のエントランスホールや階段室の壁に宇tか割れていたものを採取して、」再利用しています。

    4階の階段踊り場です。先程、6階の屋上で見た突き出た部分に当たります。この踊り場に使われている黄土色の正方形タイルは、旧局舎のエントランスホールや階段室の壁に宇tか割れていたものを採取して、」再利用しています。

  • 外の旧避難階段ですが、現在は単なる外装として当初の形で復元してあります。

    外の旧避難階段ですが、現在は単なる外装として当初の形で復元してあります。

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