2012/05/15 - 2012/05/29
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jijidarumaさん
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Romantische Strasseロマンチック街道、Schwaebische Alb Strasseシュヴェービッシュ・アルプ街道、Burgenstrasse古城街道の旅
期間:2012年05月15日(火)〜05月29日(火)15日間の旅・5月27日(日)
≪ヴィクトリア女王の長女ヴィッキー(Vickyヴィクトリア王女)が愛した古城ホテル クロンベルク城≫
ヴィクトリア三代:ヴィクトリア・ケント公妃・ヴィクトリア英国女王・ドイツ帝国の皇妃ヴィクトリアのお話はこの章で終わる。
この旅の最後に宿泊するSchlosshotel Kronberg 古城ホテル クロンベルク城(フランクフルトの近郊)は英国ヴィクトリア女王の長女ヴィクトリアが余生を過ごした城である。
丁度、この旅の古城巡り第50番目の城になった。
写真は古城ホテル クロンベルク城
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
1840年11月21日にヴィクトリア女王とアルバート公の長女(ヴィクトリア王女)として王宮であるバッキンガム宮殿で誕生した。
祖母ヴィクトリア・ケント公妃、母ヴィクトリア女王、そしてヴィクトリア王女(後のドイツ皇妃ヴィクトリア)と、同じ名前が三代続いたことになる。
女王夫妻などからはヴィッキー(Vicky)という愛称で呼ばれ、王女は豊かな才能に恵まれており、もし男性に生まれていたら偉大な君主となった可能性があったと云われている。
写真は1857年ヴィクトリア王女 -
さて、ヴィクトリア女王夫妻に最も愛された娘・長女ヴィッキー(Victoria Adelaide Mary Louiseヴィクトリア・アデレイド・メアリ・ルイーズ:1840〜1901年)は、1858年に18歳でプロイセン皇太子フリードリヒ3世(Friedrich III.Friedrich Wilhelm Nikolaus Karl:1831〜1888年)に嫁いだ。
皇太子フリードリヒ3世は、後に第8代プロイセン王・第2代ドイツ皇帝(在位:1888年3月9日〜1888年6月15日)となった。
写真はプロイセン皇太子フリードリヒ3世と皇太子妃ヴィクトリア、子供たち -
フリードリヒ3世は自由主義者で国民には「我らがフリッツ」と呼ばれて親しまれたが、父ヴィルヘルム1世と宰相ビスマルクには疎んじられ、政治的影響力を持つことはなかったと云う。
写真は1858年、プロイセン皇太子フリードリヒ3世と皇太子妃ヴィクトリア -
義父であったドイツ皇帝ヴィルヘルム1世が91歳まで長生きした事もあり、1888年、ドイツ皇帝フリードリヒ3世は1世の死後3ヶ月で急逝した。
在位わずか3ヶ月(99日)で死去したため「百日皇帝」という不名誉な渾名がある。
写真はVictoria1880年、乗馬姿のヴィッキー -
ヴィクトリアが48歳の時で、その為ヴィッキーも3ヶ月間しか皇后の座に就くことができなかったことになる。
急遽、息子のヴィルヘルム2世(ドイツ最後の皇帝;1859〜1941年)が後を継いでいる。従い、1888年の年は三人の皇帝が在位していた事になる。
皇妃ヴィクトリアはまだ50歳を過ぎたばかりだったが、流行の華やかなドレスを一切着用しなくなり、黒い質素なドレスにフリッツの小さな肖像画が下げられた金のネックレスとルビーとサファイアの指輪をつけるだけという簡素な服装を続けた。
写真はKaiserin_Victoria皇帝の死後のヴィッキー -
皇帝フリードリヒ3世の死後、皇妃ヴィクトリアの為に建てられたチューダ―様式のクロンベルク城は1889~94年に建設され、広々とした英国風庭園、バラ園が周囲を囲み、城内の家具、調度品、絵画などの芸術品も彼女の愛したものばかりが飾られた。
写真はクロンベルク城 -
黒い質素なドレスの皇妃ヴィクトリア:
それは当時のヨーロッパ宮廷一といわれた美貌のオーストリア・ハンガリー帝国の皇帝(兼国王)フランツ・ヨーゼフ1世の皇后エリザベート(「シシィ」(Sissi, Sissy, Sisi)の愛称で知られる。)が、皇太子ルドルフが男爵令嬢マリー・フォン・ヴェッツェラと謎の死を遂げた(1889年「マイヤーリンク事件」)の死後、1898年スイス・ジュネーヴ、レマン湖畔でイタリア人無政府主義者に暗殺されるまで、黒衣のままで過ごしたという事と同じだったのを思い起こした。
写真は1890年、中央にエリザベート皇妃 -
皇妃ヴィクトリアと同じく、シシィの享年は61歳であった。
写真はSisi_schloss皇妃エリザベート・Winterhalterの有名な絵画作品 -
写真は若き皇妃エリザベートとシシィを演じたロミー・シュナイダー
-
61歳の皇妃ヴィクトリアは1901年、母ヴィクトリア女王と同じ年にこの城で崩御した。
母ヴィクトリア女王とはもっとも親交があり、4,000通もの手紙をやり取りしていたと云う。
XXX
写真は1894年、Kaiserin_Friedrich_Gemaelde_von_H._von_Angeli_Schloss_Friedrichshof(クロンベルク城のかつての名前) -
シュヴェツィンゲンからマンハイムに立ち寄らずにB37・A6・5で98km先の(フランクフルト・エッシュボルン経由)クロンベルクに向かう。
半分行った所で渋滞になったが、ほぼ予定の1時間ちょっとで、Schloss Kronbergクロンベルク城に17:45到着した。
写真は庭園側から見たクロンベルク城 -
門からしばらく走ると古城ホテルの正面玄関、車寄せに着く。直ぐにポーターが近づき、鍵を預かり、リザーブされていた駐車場に車を停めてくれた。
日曜日のゴルフ客も多そうで、駐車場や道路脇もドイツの高級車で一杯だ。
ゴルフ客なのか、かつて見かけた事が無かった、ここでも時代を感じさせる韓国人グループが声高に話すのを聞いた。
写真は敷地内のゴルフ場 -
チェクインも済ませ、夕食を8時からにしてもらって、部屋で少々休憩にした。
お値段もはった5星の古城ホテルはさすがに格調高く、広い部屋と立派なベッド、家具・調度、広い浴室(浴衣やスリッパも常備)には感心した。
窓の外は森に囲まれた素晴しい環境で、実に気持ちの良い景色が見える。丁度、ホテル直営のゴルフコースが下に見え、部屋はテラスレストランの上にあるようだ。
まだ太陽は高く、陽光が暑いくらいに部屋に差し込んでくる。それもあってか、ドイツのホテルには珍しい扇風機が用意されていて、早速お世話になった。
http://www.kronberg.de/
写真は120号室(2階) -
【Schlosshotel Kronberg 古城ホテル クロンベルク城】
D- 61476 Kronberg 、Hainstrasse 25
120号室(2階) Euro205(20,896円)
Tel:+49 (0) 6173-701 01 、Fax:+49 (0) 6173-701267
http://www.schlosshotel-kronberg.de/
フランクフルトの北西にTaunusタウナスと呼ばれる丘陵地帯が続く。この辺りはフランクフルトの高級住宅街になっているので、クロンベルクの町は小さいながらも、瀟洒な店が多いと云う。その町外れに古城ホテル クロンベルク城がある。
写真は120号室(2階) -
美しいタウナスの森に位置する5星古城ホテルは全部で58室と規模も大きい。
DZ室料は早期予約割引価格だったが、Euro155+朝食代2人分Euro 50=Euro205でした。
チェックイン15時=>チェクアウト時間が12時で大変ありがたいものだった。
120号室(2階)はレセプションにも近い、古城ホテルの右手部分にあたる。ゴブラン織りの壁掛けが架かった階段でも、エレベーターでも上がれる。
森に囲まれ、直営のゴルフコースを持つ5星の古城ホテルはさすがに格調高く、広い部屋と立派なベッド、家具・調度、広い浴室には値段以上のものがある。
写真は部屋から真下に見るゴルフ場 -
≪夕食:古城ホテル クロンベルク城 シュロスレストラン・テラスで≫
20:00〜23:00 Euro188.1(19,224円)
一階に降りて、絵画や重々しい調度が並ぶ、長い廊下を歩き、グルメレストランのSchlossrestaurantシュロスレストランに向かう。ここはフレンチ料理を主とし、時代がかった素晴しい室内は皇妃ヴィクトリアと皇帝フリードリヒ3世の肖像画だろう絵画が壁にかけられ、天井も高々とし、立派な暖炉を中心にした40席のレストランである。
駐在していた頃、ここで接待の食事をしたことがある。当時と雰囲気は変っていないようだ。
写真はシュロスレストラン -
写真は見事なゴブランの壁掛けがあるシュロスレストラン
-
午後8時と言っても、まだまだ明るく、これもドイツ的な好み、配慮なのでしょうか?館内のシュロスレストランではなく、ゴルフコースに面し、日除けで覆われたテラスレストランに予約席は設けられていた。広いテラスは40席以上ありそうで、今夕のお客さんは皆こちらに招じられて座っていた。
Gault Millau14点。全独ランク720位は5星にしては評価が低く思われる。2010年参考評価だが、以降は評価されていない。ホテルはこの種の調査に協力していないようだ。
写真は明るいテラスレストラン -
食事は3品のシュパーゲル料理を注文。
シェフのご挨拶;お客も多かった所為で、2品が出た。
①冷製のジャガイモスープ、フランスパントーストに千切りハム載せ。 -
シェフのご挨拶;
②ジャガイモのピューレに角煮(牛の脂身)載せ、シャーム仕立て。ブラウンソース。 -
スープ;
シュパーゲル(白アスパラガス)のクリームスープにシュパーゲルの細片入り。 -
メイン;
家内は8本のシュパーゲルにジャガイモ3個、オランダソースかけ。 -
メイン;
8本のシュパーゲルにジャガイモ3個、オランダソースかけ。
私はそれに加えて仔牛のメダリオン2個を載せています。 -
さて、このSchlosshotel Kronberg古城ホテル クロンベルク城の所有するワイン醸造所がドイツ有数のワイン産地・Rheingau‐Johannisbergラインガウ・ヨハニスベルクにある。名前は“Prinz von Hessenヘッセンの王子”という。
是非、このワインを賞味したいと思っていた。
飲み物;アペリティーフはホテルお薦めのPRINZ VON HESSENのゼクト(シャンパン)。
ワインはPRINZ VON HESSEN in Johannisberg im Rheingau Riesling 2009・2009年リースリング;ヘッセンの王子 ヨハニスベルク・ラインガウ ・辛口の白1本。(Euro64)
ドイツ最後の夕食で味わったワイン1本は味も気に入って、つい酒の酔いもあって、1本追加で買って帰った。泊ったホテル所有の醸造所のものだけに記念の意味もあったが・・・。それにお水、食後にコーヒー。
写真はお土産に購入した2009年リースリング;ヘッセンの王子 -
もう真っ暗になり、テラスレストランは少々肌寒くなってきた。
-
デザート;ラバーバーのアイス、イチゴ添えなど。
この旅、最後のシュパーゲル料理はスムースに料理が出てこなかったが、クリームスープからして実に美味しく、十分満足した。
3時間に及んだ長い夕食は終わり、漸く、23時15分に部屋に戻った。 -
グルメレストランはシュロスレストランと称し、フレンチ料理を主としている。時代がかった素晴しい室内は皇妃ヴィクトリアと皇帝フリードリヒ3世の肖像画だろう絵画が壁にかけられ、天井も高々とし、立派な暖炉を中心にした40席のレストランである。暖かな季節のなると、ゴルフコースに面して、日除けで覆われた広いテラスレストランがオープンする。
シュロスレストランと隣り合わせの間には、Roter Salon 赤のサロン(客間)と称するレストランがある。かつて皇妃ヴィクトリアが蒐集した芸術品などを収納・展示していた場所であったようです。それ以前は社交のサロンとしても使われたのでしょう。105?と広めの部屋で、素晴しいベルギー製のゴブラン織りの壁掛けや、見事な大きな暖炉がある。
宿泊客の通常の夕食にはシュロスレストランが使われますが、赤のサロンは祝宴用(正式な晩餐会などに)に使用され、これ以外にも緑のサロン、青のサロンといったものもある。
写真は城内の廊下 -
ホテル前に18ホール(パー68)のゴルフ場もある。
写真は翌日の朝食 -
城館は“Das kaiserliche Schloss皇帝の城”に相応しく、1954年にオープンした古城ホテルのロビー、廊下、レストラン、客室に、現在も皇妃ヴィクトリアの愛したものが見事に残されている。
最大のロイヤルスイート114号は皇帝ヴィルヘルム2世が滞在したことで知られる。
写真は翌朝のテラスレストラン -
尚、この古城ホテルと同様に、ヘッセン家財団が所有するワイン醸造所、5星ホテル、古城・陶磁器コレクション博物館があるとのことだ。以下に別記した。
<Weingut Prinz von Hessen Johannisberg im Rheingauヘッセンの王子ワイン醸造所>
D-65366 Geisenheim-Johannisberg 、Grund 1
http://www.prinz-von-hessen.de/index.htm
“ヘッセンの王子”ワイン醸造所はMoritz von Hessenモリッツ・ヘッセン方伯とDonatusドナトゥス王子が経営していた。1950年にはドイツ有数のワイン産地・Rheingau‐Johannisbergラインガウ・ヨハニスベルク地区でも大きい、数ヘクタールの規模に成長していた。その後、ヨハニスベルク丘陵の南東に位置する“ヘッセンの王子”ワイン醸造所は1957年にヘッセン家財団により買収されました。
“ヘッセンの王子”ワイン醸造所のマークはヘッセン方伯と王子の家紋が使用され、Heinrich der Loeweハインリヒ獅子公(ザクセン公; 1129〜1195年)自身の紋章のライオンに、赤と白の縞模様をしたものです。
獅子公はライオンの像を作成、その像はBraunschweigブラウンシュヴァイクのBurg Dankwarderodeダンクヴァルデローデ城の庭に建立された。
写真はラインガウ・ヨハニスベルク地区の“ヘッセンの王子”の葡萄畑 -
<Grandhotel Hessischer Hofグランドホテル ヘッシッシャー ホフ>
D-60325 Frankfurt am Main 、Friedrich-Ebert-Anlage 40
1952年にオープンしたヘッセン州のPrinzen von Hessenファミリー財団が所有する、フランクフルト唯一のプライベート高級ホテルです。メッセに近い。全117室。(尚、現在は„Preferred Hotels & Resorts“グループに属している。)
http://www.hessischer-hof.de/
写真はグランドホテル ヘッシッシャー ホフ -
<Schloss Fasanerieファザネリー城>
D-36124 Eichenzell 、Fasanerie
Fuldaフルダの南6km のEichenzellアイヒェルツェルにあるSchloss Fasanerieファザネリー城は柿右衛門などヘッセン方伯の陶磁器コレクション(1800の数)で有名である。
ここには駐在中に一度コレクションを見に行った事があり、昨年の旅でもMeiningenマイニンゲンに泊った翌日に、ファザネリー城を訪ねる予定を入れていたのだが、時間も無くフランクフルト空港に直行してしまった。
18世紀、バロック様式の城はヘッセン州で最も美しいと云われ、かつてフルダ領主・司教の夏の宮殿・狩猟館であった。皇帝の階段、博物館(1972年開設)の家具・絵画・陶磁器・ゴブランの壁掛けなどが見られる。
2010年から改装中で、本来の真っ白な外壁に生まれ変わることであろう。
見学;10〜17、30分毎、1時間のガイド付き見学のみ。
http://www.schloss-fasanerie.de/
写真はファザネリー城の俯瞰 -
写真はBadHomburgバート・ホンブルクの公園に立つ皇妃ヴィクトリアの胸像
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写真はSchlosshotel Kronberg :ホテルの入り口
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写真はチューダ―様式のクロンベルク城・木組みの家とライラック
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写真は秋のクロンベルク城・俯瞰
口コミ20140424:5星の古城ホテル クロンベルク城はさすがに格調高い
http://4travel.jp/os_hotel_tips_each-11113405.html
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