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 逗子市小坪4に鎮座する天照大神社は小坪神明宮と呼ばれ、室町時代初期にはあった古社である。黄梅院蔵康安弐年(1362年)の文書に「小坪神明神畑壱枚と見ゆ」とある。また、新編相模国風土記稿(天保12年(1841年)成立)には「神明宮 村の鎮守なり、仏乗院持下同じ」とある。祭神は天照大御神である。元旦に歳旦祭、9月15日に例大祭が行われる。<br /> 明治6年(1973年)に村社に列格され、明治41年(1908年)には氏子が400軒余りあったというからこの当時も小坪村の鎮守であったのであろう。<br /> 関東大震災(大正12年(1923年))により明治5年(1972年)に建立した社殿が倒壊したために、昭和11年(1936年)12月に現在の社殿が建立されている。<br /> 古東海道であった小路に面しで社号標石と庚申塔が建ち、傾斜がきつい長い石段が続く。この参道途中から左の山道にそれると小坪漁港が見渡せ、素晴らしい景観を味わえる。山頂に社殿が建ち、境内にはケータイのアンテナ塔が設置されている。境内の裏手は披露山庭園住宅の北側の端あたりである。地図で見ると、この境内の下に国道134号線がトンネルで通っており、北東側には小坪小学校がある。小柴にある熊野神社(横浜市金沢区柴町)の石段よりも急で長い石段であり、上るのに往生したが、途中、左の山道にそれ、小坪漁港や逗子マチーナの景観を楽しんだ後に山頂に辿り着いたが、山頂の台地に住宅地が広がっていて驚いた。しかし、この石段を上って披露山庭園住宅や小坪小学校に行く人は誰もいないだろう。<br />(表紙写真は天照大神社拝殿)

天照大神社(逗子市小坪4)

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2013/12/01 - 2013/12/01

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 逗子市小坪4に鎮座する天照大神社は小坪神明宮と呼ばれ、室町時代初期にはあった古社である。黄梅院蔵康安弐年(1362年)の文書に「小坪神明神畑壱枚と見ゆ」とある。また、新編相模国風土記稿(天保12年(1841年)成立)には「神明宮 村の鎮守なり、仏乗院持下同じ」とある。祭神は天照大御神である。元旦に歳旦祭、9月15日に例大祭が行われる。
 明治6年(1973年)に村社に列格され、明治41年(1908年)には氏子が400軒余りあったというからこの当時も小坪村の鎮守であったのであろう。
 関東大震災(大正12年(1923年))により明治5年(1972年)に建立した社殿が倒壊したために、昭和11年(1936年)12月に現在の社殿が建立されている。
 古東海道であった小路に面しで社号標石と庚申塔が建ち、傾斜がきつい長い石段が続く。この参道途中から左の山道にそれると小坪漁港が見渡せ、素晴らしい景観を味わえる。山頂に社殿が建ち、境内にはケータイのアンテナ塔が設置されている。境内の裏手は披露山庭園住宅の北側の端あたりである。地図で見ると、この境内の下に国道134号線がトンネルで通っており、北東側には小坪小学校がある。小柴にある熊野神社(横浜市金沢区柴町)の石段よりも急で長い石段であり、上るのに往生したが、途中、左の山道にそれ、小坪漁港や逗子マチーナの景観を楽しんだ後に山頂に辿り着いたが、山頂の台地に住宅地が広がっていて驚いた。しかし、この石段を上って披露山庭園住宅や小坪小学校に行く人は誰もいないだろう。
(表紙写真は天照大神社拝殿)

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  • 「天照大神社」の社号標石。

    「天照大神社」の社号標石。

  • 庚申塔(天保3年(1832年)銘)。

    庚申塔(天保3年(1832年)銘)。

  • 石積。

    石積。

  • 石段。100数10段あるという急で長い石段だ。中央に手摺が付いているが、途中の一部は破損してなくなっている。

    石段。100数10段あるという急で長い石段だ。中央に手摺が付いているが、途中の一部は破損してなくなっている。

  • 石段横の看板。消えかかって読めない。

    石段横の看板。消えかかって読めない。

  • 長い石段の上に社殿が見える。

    長い石段の上に社殿が見える。

  • 途中、左の山道にそれると小坪漁港や逗子マリーナを眼下に望むことができる。横裏手に見える塔がある建物。

    途中、左の山道にそれると小坪漁港や逗子マリーナを眼下に望むことができる。横裏手に見える塔がある建物。

  • 「保存樹林指定標識」。山の中腹も社叢ということだろう。

    「保存樹林指定標識」。山の中腹も社叢ということだろう。

  • 長い石段の上の鳥居と社殿。

    長い石段の上の鳥居と社殿。

  • 鳥居と拝殿。

    鳥居と拝殿。

  • 鰹木が上がった天照大神社拝殿。

    鰹木が上がった天照大神社拝殿。

  • 「天照大神社」。<br />由緒にあるのは、−相模国風土記に「神明宮、村の鎮守なり。」、黄梅院蔵康安弐年(1362年)の文書に「小坪神明神畑壱枚と見ゆ」とある‥−の間違いであろう。<br />北条氏の実質的な菩提寺であった円覚寺が室町時代になって檀那が足利氏に替わる。そして塔頭黄梅院が足利氏のバックアップにより、文和3年(1354年)に弟子の方外宏遠を開山として創設される。黄梅院は第15世夢窓疎石(観応2年(1351年)に示寂)の塔所である。その創設当初の文書に「小坪神明社」が出てくるのは小坪が鎌倉中であったからであろう。

    「天照大神社」。
    由緒にあるのは、−相模国風土記に「神明宮、村の鎮守なり。」、黄梅院蔵康安弐年(1362年)の文書に「小坪神明神畑壱枚と見ゆ」とある‥−の間違いであろう。
    北条氏の実質的な菩提寺であった円覚寺が室町時代になって檀那が足利氏に替わる。そして塔頭黄梅院が足利氏のバックアップにより、文和3年(1354年)に弟子の方外宏遠を開山として創設される。黄梅院は第15世夢窓疎石(観応2年(1351年)に示寂)の塔所である。その創設当初の文書に「小坪神明社」が出てくるのは小坪が鎌倉中であったからであろう。

  • 天照大神社拝殿。

    天照大神社拝殿。

  • 天照大神社拝殿。

    天照大神社拝殿。

  • 天照大神社拝殿。

    天照大神社拝殿。

  • 境内石段前の鳥居。

    境内石段前の鳥居。

  • 境内の絵馬掛け。

    境内の絵馬掛け。

  • 「新築記念 天照大神社」碑(昭和41年(1966年)銘)。

    「新築記念 天照大神社」碑(昭和41年(1966年)銘)。

  • 石祠。

    石祠。

  • 本殿左の石垣。

    本殿左の石垣。

  • 天水鉢。

    天水鉢。

  • 天水鉢。

    天水鉢。

  • 天照大神社本殿。

    天照大神社本殿。

  • 天照大神社本殿。

    天照大神社本殿。

  • 天照大神社本殿。

    天照大神社本殿。

  • 「敬神生活の綱領」。

    「敬神生活の綱領」。

  • 天照大神社本殿。

    天照大神社本殿。

  • 天照大神社本殿。棟持柱がある。

    天照大神社本殿。棟持柱がある。

  • 天照大神社本殿。棟持柱がある。

    天照大神社本殿。棟持柱がある。

  • 天照大神社本殿。

    天照大神社本殿。

  • 境内左手にあるアンテナ塔。

    境内左手にあるアンテナ塔。

  • アンテナ塔。

    アンテナ塔。

  • アンテナ塔。

    アンテナ塔。

  • アンテナ塔。

    アンテナ塔。

  • 境内右の裏参道の鳥居。

    境内右の裏参道の鳥居。

  • 境内右の裏参道の鳥居。

    境内右の裏参道の鳥居。

  • 境内右の裏参道の鳥居。披露山庭園住宅に面して建つ。

    境内右の裏参道の鳥居。披露山庭園住宅に面して建つ。

  • 天照大神社が鎮座する鎮守の森。

    天照大神社が鎮座する鎮守の森。

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