2013/09/22 - 2013/09/22
1238位(同エリア4468件中)
ゆうこママさん
- ゆうこママさんTOP
- 旅行記332冊
- クチコミ23件
- Q&A回答4件
- 647,409アクセス
- フォロワー34人
オーストラリアからお越しのお客様を京都へご案内。
「京都へはまた行くチャンスがあるので、普通の観光客はあまり行かない場所へ」というリクエストにお応えしてセレクトした先は、京都の西北、高雄。
神護寺、西明寺、高山寺の三ケ寺を巡ってきた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
名古屋から新幹線で京都へ。
秋のお彼岸3連休の真っ只中とあって、京都駅は大混雑。
そんな京都駅前で最初に手に入れたのは、JRバスの「高雄フリー乗車券」800円。
京都駅〜栂ノ尾間は片道500円なので、こちらのほうがお得。
北野〜栂ノ尾間はフリーなので、竜安寺や仁和寺にもこの乗車券で行けるから、歩き倒す元気があれば、かなり使えると思う。
西日本JRバス
http://www.nishinihonjrbus.co.jp/other_bus/takao-keihoku_information.html -
JRのバス停は、京都駅のすぐ前。
バスは15分おきに出ているので、意外に便利。
私たちは、10時のバスに乗車。
Kyoto st -
高雄までは50分の予定だったが、京都市街の渋滞で、遅れ気味の運行。
結局1時間以上かかってしまった。
以前は、路線バスの旅は、時間のロスが多くて不便だと思っていたが、最近は気に入っている。
市街地では小さな神社の祭礼のお神輿をながめ、大文字の「大」の字を望み、仁和寺を過ぎて山道に入ると深い緑を楽しみ・・・。
車窓からの眺めは、楽しいものだ。
さて、この日、私たちの寺めぐりは、神護寺からスタートする予定だったのだが、おしゃべりをしていて降車予定のバス停を通過。
で、やむなく次の槇ノ尾(まきのお)バス停で下車。
本当は、山城高雄(やましろたかお)バス停で降りるつもりだったのだ。
でも、槇ノ尾下車で行くこのルートのほうが結果的に良かったかもしれない。というのも、運動不足の私は、山城高雄バス停から長く続く下り階段が苦手だから。
Saimyo-ji Temple -
槇ノ尾(まきのお)バス停から坂道を下り、歩くことほんの数分。
清滝川に架かる橋を渡り、木立の中の石段をゆるゆると登ると、あっという間に西明寺に到着。
高雄(高尾)辺りは、京都屈指の紅葉スポットとして有名で、ハイシーズンには観光客でごった返す。
が、この時期は本当に静か。
ほかの観光客は数人しかいない。
静かな京都を楽しむには、持ってこいだ。
Saimyo-ji Temple -
高雄周辺の3ケ寺は、神護寺の高雄(高尾)、西明寺の槙尾、高山寺の栂尾を合わせて三尾(さんび)とも呼ばれ、比較的近い範囲に古寺が集まっている。
清滝川の清流に近づいたり離れたりしながら緑のなかの古寺をハイキング気分で巡ることができる。
3ケ寺のなかで最も小さな寺が西明寺。小さな山門は、きりりとしたたたずまいで気品を感じる。
Saimyo-ji Temple -
境内はきれいに掃き清められている。
木々は周辺の山に溶け込むように自然に整えられ、その様子が好ましい。
Saimyo-ji Temple -
さて、今回のアイラブ仏像めぐりは、お客様優先なので、仏像ラブは少し控えめに。
でも、一応はチェック。
本堂正面には、釈迦如来立像(重要文化財)鎌倉時代の木像。運慶作と伝わる清凉寺式釈迦如来像だ。清涼寺式はタイプじゃないから、まあまあといったところ。(このバチ当りめ)
お隣には、千手観音立像(重要文化財)平安時代の木像。十一面、四十二手で優しく立派な像。
さらに、愛染明王像も(鎌倉時代後期)。
Saimyo-ji Temple -
西明寺を後にして、次は神護寺へ。
清滝川に流れに沿って5分ほど歩くと、高雄橋だ。
橋のたもとには、女人禁制の石碑。万治三年(1660年)のものらしい。かつて女性はこの橋を渡ることができなかったのだ。
今はもちろん自由。
清らかな流れを眼下に見ながら、ワクワク気分で赤い橋を渡ると、そこは神護寺へ向かう石段の入口だ。 -
が、その前に、高雄観光ホテルで少し早い昼食を。
-
おなかがいっぱいになったところで、神護寺への長い石段を登り始める。
緩い石段がどこまでも続くが、ときおり茶店があったり、川の流れや遠くの山並が見渡たせたりするので、自然に登れてしまう。 -
やっと神護寺の山門が見えてきた。
Jingo-ji Temple -
山腹に拡がる境内は、約20万?もあるそうだ。とにかく広い。
Jingo-ji Temple -
竜王堂の前で、ほんの少しだけ紅葉した木を見つけた。
Jingo-ji Temple -
境内に立ちはだかる石段の上には、
-
金堂が堂々たる姿を見せる。
本尊薬師如来(平安初期、国宝)を安置。
昭和の写真家、土門拳が惚れ込んだ仏像だ。
への字に固く結んだ口もと、どっしりとした下半身からは、何があっても動かないぞ、という威圧感が強烈に放たれる。
が、目は、穏やか。本当は優しい人なのだと思う。
左右には、日光・月光菩薩立像(重要文化財)と十二神将、四天王が並ぶ完璧な陣容。
Jingo-ji Temple -
毘沙門堂と五大堂(手前)
Jingo-ji Temple -
五大堂
Jingo-ji Temple -
五大堂
Jingo-ji Temple -
大師堂(重要文化財)
Jingo-ji Temple -
毘沙門堂。
現在の金堂が再建される前は、ここに本尊薬師如来がまつられていたそうだ。
Jingo-ji Temple -
神護寺を訪れたら、かわらけ投げは、お約束。
神護寺は、かわらけ投げの発祥地とのこと。
Jingo-ji Temple -
こんな素焼きのお皿を谷に投げて厄を払うらしい。
Jingo-ji Temple -
かわらけ売り場のおじさんが妙技を見せてくださったが、それは見事に遠くの谷へ。
私のは・・・トホホ。
Jingo-ji Temple -
神護寺の次に訪れたのは、高山寺。
路線バスで移動しようかとも思ったが、バス停までの長いのぼり階段が億劫で、徒歩でゆるゆると向かうことにした。
最後の数百メートルは曲がりくねった車道を歩くので、小さな子ども連れは避けたほうがよさそう。
Kozan-ji Temple -
世界文化遺産である高山寺は、鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)などの国宝、重要文化財を数多く有する寺である。
Kozan-ji Temple -
Kozan-ji Temple -
Kozan-ji Temple -
高山寺で一番好きな場所は、ここ。石水院(国宝)。
Kozan-ji Temple -
鎌倉時代初期の寝殿づくりの様式を遺す貴重な建築らしい。
蔀戸が跳ね上げられ、細い柱が外の緑の風景を区切る様子が美しい。
簡素でありながら優雅で、なんとも居心地がよい。
Kozan-ji Temple -
廂の間(ひさしのま)の善財童子像が、心を柔らかくする。
Kozan-ji Temple -
清滝川から吹いてくる風も柔らかく、私たちは、しばらく縁側で疲れた足を休ませた。
Kozan-ji Temple -
Kozan-ji Temple -
高山寺の裏参道下の栂ノ尾バス停を3時過ぎのバスに乗車し、京都駅へ、そして奈良へ。
翌日は奈良の寺院を巡るため、宿泊は奈良駅近くにしたのだ。 -
ホテルにチェックインし、荷物を置くとすぐに興福寺へ。
夕暮れの興福寺南円堂。
Kohuku-ji Temple -
興福寺五重塔
Kohuku-ji Temple -
興福寺東金堂
Kohuku-ji Temple
このあと、東向通りのトラットリア・ピアノで夕食。
http://piano.syncronicity.co.jp/
ピザがとってもおいしい。
ドルチェもおいしい。
夕食がおいしいと、1日がとってもハッピーになる。
翌日は、奈良の美仏&世界遺産めぐりだから、さらにハッピー。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (5)
-
- rokoさん 2013/10/17 21:13:45
- いいなぁ〜 京都のお寺さん
- ゆうこママさん
すご〜く久しぶりの旅記ですね(*^^)v
オーストラリアからお越しのお客様を京都へご案内とはお疲れさまでした。
でも大好きなお寺巡りだから余り疲れはなかったのでしょうね。
JRバスの「高雄フリー乗車券」800円なんてあるんですか、知らなかったわ。
神護寺の山門も雰囲気ありますね、
このほんの少しだけ紅葉した木、素敵です。
金堂の堂々たる姿 惚れ惚れ
かわらけ投げも挑戦されたのね。
高山寺で一番好きな場所は、ここ。石水院
同じく私も大好きです、善財童子さんがいるこの佇まいがなんともいえません。
夕暮れの興福寺南円堂・・・
なんとなく心に浸みこんでくる眺め
素敵!!
お泊は奈良へ〜
ハッピーな2日間でしたね♪
- ゆうこママさん からの返信 2013/10/18 21:56:14
- RE: いいなぁ〜 京都のお寺さん
- ご無沙汰してま〜す。
>
> オーストラリアからお越しのお客様を京都へご案内とはお疲れさまでした。
> でも大好きなお寺巡りだから余り疲れはなかったのでしょうね。
⇒はい!
うれしくて、張り切って案内してしまいました。
>
> 神護寺の山門も雰囲気ありますね、
> このほんの少しだけ紅葉した木、素敵です。
> 金堂の堂々たる姿 惚れ惚れ
> かわらけ投げも挑戦されたのね。
>
⇒かわらけ投げは、大失敗でした。見事すぐ近くの茂みの中へ・・・。
> 高山寺で一番好きな場所は、ここ。石水院
> 同じく私も大好きです、善財童子さんがいるこの佇まいがなんともいえません。
⇒rokoさんもですか。うれしいです。
なんだか分かりませんが落ち着きますよね。
>
> 夕暮れの興福寺南円堂・・・
> なんとなく心に浸みこんでくる眺め
> 素敵!!
>
> お泊は奈良へ〜
> ハッピーな2日間でしたね♪
>
⇒はい、申し訳ないぐらい、幸せな2日間でありました。
-
- はなかみno王子さん 2013/10/02 06:43:51
- 神護寺
- ゆうママさま
国際親善お疲れ様です。。。
このあと奈良をご案内はさすがーーー。ありがとうございます。
神護寺はおうじも興味のある寺のひとつですが、市内から遠いのでなかなか行けずにおりました。。石段の多さもおうじにとっては素敵。。
でもほんとの興味は、平安時代、この寺で最澄が弘法大師・空海に密教の弟子入りを乞うたーーー。という史実が伝えられるからです。
空海、恐るべし。。
おうじ
- ゆうこママさん からの返信 2013/10/02 21:56:26
- RE: 神護寺
- こんばんは〜、いつもありがとうございます。
>
> 国際親善お疲れ様です。。。
> このあと奈良をご案内はさすがーーー。ありがとうございます。
⇒私がご案内できる場所といったら、寺院しかないですから。
奈良は、いいところですよ。
みなさん、必ず気に入ってくださいます。
>
> 神護寺はおうじも興味のある寺のひとつですが、市内から遠いのでなかなか行けずにおりました。。石段の多さもおうじにとっては素敵。。
> でもほんとの興味は、平安時代、この寺で最澄が弘法大師・空海に密教の弟子入りを乞うたーーー。という史実が伝えられるからです。
> 空海、恐るべし。。
⇒そうですよね。
空海は、ひときわ輝く巨星だったのですよね。
でも、空海は天才過ぎて、彼の頭脳ですべてが完成されてしまったため、高野山からは次が派生しなかったとか。
一方、最澄は、微妙な完成度だったので、比叡山から次の宗派が生まれる余地があったのだという説をどこかで読んだことがあります。
なんだかムズカシソウですが、空海もすごいし、教えを乞うた最澄もすごいと思いますデス。
奈良には、この旅行記の翌日訪れ、実はまた、昨日も行ってしまいました。
奈良は、何度訪れても、興味が果てしなく尽きない、わたしにとっての巨星です。
- はなかみno王子さん からの返信 2013/10/02 22:07:41
- RE: RE: 神護寺
- ゆうママさま
> なんだかムズカシソウですが、空海もすごいし、教えを乞うた最澄もすごいと思いますデス。
おうじ家は天台宗なので最澄さんを推すべきですが、空海さんのチャレンジ精神にぞっこん惚れてしまってますーー。どうしよーー。
> 奈良には、この旅行記の翌日訪れ、実はまた、昨日も行ってしまいました。
> 奈良は、何度訪れても、興味が果てしなく尽きない、わたしにとっての巨星です。
あらーー、昨日も。。。良かったですね。
新しくなった法華堂は行かれましたか?
最後の伊勢旧宮お参りに間に合った。。おうじ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
5
36