２０１３夏　信州高原トレッキングの旅（２）　武者小路実篤がこよなく愛した霊泉寺温泉

2013/08/29 - 2013/08/30

8月終わりにようやく夏休みを取ることができました。日程が決まるまでに、避暑もかねて長野県の美ヶ原、霧ヶ峰に行くことに決めていましたが、希望する宿は予約できませんでした。なんとか宿は確保できたものの、出発の数日前には台風と秋雨前線の影響で大荒れの天候になるとの予報。最低限の目標は百名山である美ヶ原と霧ヶ峰のピークに立つことでしたが、さてどうなることやら…

１泊目は王ヶ頭ホテルに宿泊したかったのですが、旅行の日程が確定したのが約2週間前。さすがに満室で、次善の策として美ヶ原に近い秘湯を探しました。そこで気になったのが丸子温泉郷でした。丸子温泉郷は美ヶ原の東麓にある鹿教湯、大塩、霊泉寺の３温泉の総称で、国民保養温泉地に指定されています。そのなかで、霊泉寺温泉には日本秘湯を守る会の会員宿があり、その和泉屋旅館さんにお世話になることにしました。武者小路実篤が逗留地としてこよなく愛した静かな温泉地です。

霊泉寺温泉の秘湯度：★★☆☆☆

エリア 鹿教湯温泉(長野)

• 旅行の満足度: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

一晩お世話になった和泉屋旅館さんです。この日の宿泊客はどうやら私たちだけだったようです。

和泉屋旅館は日本秘湯を守る会の会員宿です。でも、例の提灯はぶら下がっていませんでした。

楽ちんだったとはいえ、一応登山してきましたので、まずはお風呂へ。

意外と狭いお風呂でした。和泉屋旅館はからり規模の大きな旅館なので満室にでもなるとかなり厳しそうです。

露天風呂です。こちらも浴槽はこじんまりとしたものでした。

泉質はアルカリ性単純温泉です。お湯はややぬるめで、ぬるっとした感じでした。飲用が可能で、少し苦みのあるお湯でした。

お食事は地元の食材を用いた素朴なものです。

千曲川の天然鮎の塩焼きです。

ここの名物で朝鮮人参の天ぷらです。

まつたけご飯です。もちろんまだまつたけの季節ではありませんが、霊泉寺温泉ではまつたけが名物だそうです。宿の裏山はアカマツの山だそうで、秋にはまつたけが取れるそうです。秋にはまつたけ料理がお勧めです。

朝お風呂に入って朝ごはんをいただいた後、温泉街を散歩しました。

温泉街の奥へとしばらく歩いて行くと、共同浴場があり、その前に懐かしい郵便ポストがありました。

温泉街を流れる霊泉寺川の上流へ少し歩き、橋を渡って対岸の小路を歩いてぐるっと一周することにしました。

下流にある赤い欄干の橋を渡って宿に戻ります。

曹洞宗の古刹・金剛山霊泉寺。霊泉寺温泉開湯の歴史は、霊泉寺が建立された際に寺の傍から温泉が湧出したことに始まるそうです。

霊泉寺の端に大きな切り株がありました。もともとは樹齢900年の大欅で、上田市の天然記念物に指定されていましたが、2008年に突然倒壊してしまったそうです。

この日の天気予報は曇りのち雨。朝のうちは晴れていましたが、霧ヶ峰トレッキングは厳しそうです。しかし車山高原での宿泊のため霧ヶ峰に向かいました。

続く…