三世代で行くアグリツーリズモとローマの旅　【6日目　ヴァチカン＆サンタンジェロ城】

2013/07/27 - 2013/08/03

両親と私たち娘夫婦、8才・6才の子供たちの三世代で行ったイタリア・ローマとアグリツーリズモの旅行記です

【6日目】
ヴァチカンにて、美術館→サンピエトロ寺院→サンタンジェロ城を巡りました。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

本日はヴァチカン観光の日です。
ヴァチカンは美術館も礼拝堂も、サンタンジェロ城までしっかり観たいと思っていたので、一日観光することは決めていました。

しかし6才から60代までの私たち家族。
体力も興味も違うので、初めは効率良くまわって、良かったところを後でゆっくり見られるようなガイドツアーを探していました。

「午前中の半日観光で美術館内現地解散」というツアーを見ていたのですが、、
・意外とお高い（大人一人7〜8千円、子供は千円引き程度）
・集合時間が早い（朝の7時半に街中なので子供たちは起きられるか？朝ごはんは食べられない？）
というので躊躇。

もう少しネットで調べたところ、個人のガイドさんを頼んでも6人もいるとそれほど料金は変わらないことがわかり、思い切ってお願いしてみることに。
バカンスシーズンなので、予定の合うガイドさんをみつけるのに少し苦労しましたが、とてもすばらしい方に出会えました。

朝9時、ガイドさんがホテルにお迎えに来てくれて、二台に分かれてタクシーでヴァチカンへ。

ツアーの一番のメリットはこの長蛇の列に並ばなくて済むこと。
でも個人でもインターネットでチケットは予約可能です。
私たちも、事前にガイドさんと打ち合わせた9時半指定で日本から予約してきたので並ばずに入場できました。

中に入ったら、松ぼっくりの中庭で写真撮影と一通りの説明。

こちらの美術館はヨーロッパの一般的な美術館に比べてベンチが少ないとのこと。
確かにどこもかしこも混んでいて、椅子に座ってぼんやり絵を眺める雰囲気ではなかった。
ガイドさんはベンチがあればまず母や子供たちを座らせてから説明に入ってくれるので、本当に助かりました。

ラオコーン。

ガイドさんが懇切丁寧にしてくれる説明を、「良い人なのに内緒にしなきゃいけないことを人に教えてあげちゃって、怒られて蛇にまかれちゃったんだよ、かわいそうにね。」と一文でまとめて子供たちに伝える。
知らない宗教の美術品と、難解な日本語の説明に早くも飽き始める子供たちをやる気にさせるのが大変です。

地図の間。

地図を描かせた権力者も、歩いて地図を描き続けた人も、地図そのものもすごいけど、入ったらまず天井がすごい。

システィーナ礼拝堂。

中は撮影禁止でおしゃべり禁止で立ち止まるのも禁止で。。
人人人で子供たちには何が何やらだったと思われます。

次は大聖堂のクーポラへ。

いつも大行列とのことでしたが、この日はガイドさんに「まあまあだからいける」とご判断いただき、念願叶って登れました。

全て階段だと5ユーロ、エレベーターと階段だったら7ユーロ。
当然私たちはエレベーターつきで。
（帰りは子供たちとパパは階段を駆け下りてました。）

エレベーターつきでも途中まで。
その後こんなに狭い階段をひたすら上り続けます。

300段くらい上り切ったらこの眺め。
頑張った甲斐があった〜。

しかしここも大混雑でした。
右にも左にも行かれなかったり、家族も離れ離れで永遠に降りられないんじゃないかとすら思いました。。

ガイドさんは体型もほっそり小柄でかわいらしい方でしたが、イタリア語になると急に男らしくかっこいい。
とりあえずイタリア語でがんがん突き進む彼女とだけははぐれないようにし、やっと全員で戻ることができました。

お次はサンピエトロ寺院。
ガイドさんに従い、並ばずに入れるルートであっさり入場。

ところが入った途端に息子が「おしっこ‥」と言い出す。
サンピエトロ寺院は一度出ると大行列に並びなおさなくてはならないらしく、かなり慌てました。
ガイドさんはいろいろ考えてはくれたけれど、最後は「ちょっとだけ忘れられるかな？」と息子に確認して、猛スピードで解説〜。

私ももっと聞きたいし、見たかったけれど、息子のトイレが気になり、あまりここの記憶がありません。。

ミケランジェロのピエタ。
以前に精神障害のある方が破損してしまったため、修復後はガラス越しになってしまったとのこと。

こちらも大人気で特に子供は見るのが大変でしたが、娘はえらく感動していました。
キリスト教のことは話したことはないのですが、純粋に彫刻の美しさにびっくりした模様。

その後のお買い物もピエタグッズを選んでおり、これをお友達に配るのはどうかな〜と家用にしました。。

サンピエトロ寺院を出たら息子はすぐにトイレに直行。
間に合ってよかった。

次は私のリクエストでバチカンより絵葉書を出します。

中の郵便局で絵葉書を選び、子供たちがメッセージを書いて、法皇様の切手を貼って、子供たちのもう一人のおばあちゃんと自分たちへ投函。
‥と終わったところで、私が住所を日本語で書いて「ＪＡＰＡＮ」と書き忘れたことに気づく！
（最後に赤ペンで書こうとしてうっかり。）

ガイドさんから郵便局の係の人に確認してもらったところ、たぶん届かないと言われ、また葉書の購入からやり直し。。

後日おばあちゃんの家には、二週間後に「ＪＡＰＡＮ」と書いてあるものが到着、そのまた4日後に書いてないものも届いたそうです！
うちには書いてあるものしか届かなかったので、担当の人によるのですね。。

（追記）
JAPANを書き忘れたもう一通、投函から１ヶ月後に無事届きました！かなりキレイな状態でしたがどこをさ迷ってたのでしょう！？

午後2時過ぎ、ヴァチカンを出ます。
はぐれた、トイレだ、葉書にJAPANを書き忘れた‥、いろんなアクシデントで想像以上に時間がかかってしまいました。
やはり融通の効く個人ツアーで本当に良かった。

14時半をまわり、おなかペコペコです。
ヴァチカン周辺のお食事処はどこも高いと聞いていましたが、本当でした。
可もなく不可もないレストランでしたが、ランチで全員で100ユーロ越えにはびっくり。
観光地なのでしょうがないですね。。

午後はサンタンジェロ城へ

最初はハドリアヌス帝のお墓だったそうで、以前の形の模型が展示されていました。

上から一望。

午前中のクーポラはそれはそれは混んでおり、家族とはぐれてしまったりしましたが、こちらは空いていてゆっくりと展望を楽しめました。

要塞を楽しむ子供たち。

空いていればいるで走り回ってしまうので、探すのに大変です。

夕方4時。これにてヴァチカン見学終了。本当に一日がかりでした。
この後ガイドさんにタクシー乗り場で6人乗りのタクシーをみつけてもらい、お別れしました。

今回、現地発ツアーではなく個人のガイドさんをお願いしてみて
・他の人との待ち合わせがないので朝の集合が楽。
・郵便局やサンタンジェロ城まで、いろいろリクエストに応えてもらえる。
・体力/気力に合わせたガイドをしてもらえ、ハプニングにも対応してもらえる。
等、幅広い年代の私たち団体は本当によかったと思います。

デメリットと言えば、
・ガイドとチケットの手配が別なので事前準備が手間。
・ネット上の交渉で本当に信頼できるのか、現地で本人に会えるまで不安。
ということでしょうか。
でも私たちは割と良いものに時間と手間は惜しまない方ですし、ネット上の口約束も結局金銭のやり取りも現地でなのでそれほど弊害はないかなと思います。

結果、私たちは良い方に案内してもらえて、充実の一日を過ごせてラッキーでした。
（というくらい気軽に考えていたのがよかったのかも。）