寛永寺・清水観音堂（上野公園）－2012年春

2012/04/10 - 2012/04/10

　上野公園にある寛永寺・清水観音堂は現存している堂宇の中で最も古い。当初天海大僧正によって寛永8年（1631年）摺鉢山上に建立された。この台地は古代の古墳で上野の山で一番高い（海抜17m）。観音堂は京都の清水寺を模して舞台造りとしたものである。元禄8、9年（1695、1696年）頃に林大学頭の屋敷跡地である現在の桜ヶ岡に移築された。林大学頭の屋敷は、寺地内であることから元禄3年（1690年）に湯島に移転した。
　単層入母屋造りで朱塗りの清水観音堂は重要文化財に指定されている。本尊は京都清水寺より勧請された伝恵心僧都作の千手観音で、秘仏である。しかし、毎年1回、2月の初午の日のみ御開帳される。また、客仏として安置してある聖観音立像は鎌倉期の運慶派の仏師の作といわれている。なお、裏手には「井戸はたの桜あぶなし酒の酔」の句で有名な俳人秋色（しゅうしき）にちなんだ秋色桜がある。
　やはり、春は上野の枝垂れ桜の名所でもある。上野公園の染井吉野よりは多少遅く花を咲かせるのだが、今年はそれほどの遅れもなく咲いていた。
　観音堂では開運厄除パンダ守と開運厄除干支御守を頒布している。パンダのお守は寛永寺ではなく、動物園に近い観音堂ならではであろうか。
（表紙写真は寛永寺・清水観音堂）

エリア 上野・御徒町(東京)

観音堂横の伽藍。

観音堂。

観音堂。

観音堂の渡り橋。

観音堂横の伽藍。

観音堂の紅枝垂れ桜の若木。

観音堂。

観音堂。

観音堂。

清水観音堂の秋色桜（紅枝垂れ桜）。

清水観音堂の秋色桜（紅枝垂れ桜）。

清水観音堂。

清水観音堂の秋色桜（紅枝垂れ桜）。

清水観音堂の秋色桜（紅枝垂れ桜）。

清水観音堂の秋色桜（紅枝垂れ桜）。

清水観音堂前の陽光。

幹には「ヨウコウ」の札が。

清水観音堂の伽藍。

清水観音堂の秋色桜（紅枝垂れ桜）。