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<br />2011年3月11日(金)<br /><br />ぐっすり寝て、目が覚めたのはモーニングコール5分前の5時25分だった。<br /><br />窓からの景色が楽しみで、カーテンを開けてみたのだが、まだ重慶の朝は明け切れていなかった。<br /><br />本日は重慶の港から「長江一号」に乗り、9泊10日で上海への川下りの旅が始まる。<br /><br /><br />港までバス。<br /><br />車窓から見ると、坂やカーブの多い街だ。<br /><br />この街の都市公共鉄道は三線出来ているが、その内二線がカーブと坂に強いゴムタイヤ・モノレールである。<br /><br />日本のODAで、私の友人たちが設計した。<br /><br /><br />港を見下ろす展望台で、バスを降りる。<br /><br />「あぁ、これが音に聞く長江なのだ!」<br /><br />自ずから胸のときめきを感じる。<br /><br /><br />階段をずっと下って行き、河岸から浮橋を辿りながら浮き桟橋に係留されている船に至る。<br /><br />そのかなりの道のりを、親切な中国の男が腕を組んでくれる。<br /><br />スタートはやや無理強いのように感じたが、私の歩調を速めるために必要と考えなおし、腕を預ける。<br /><br /><br />最初のうちは抵抗を感じたが、歩くにしたがって呼吸が合い、次第にチームワークが生まれる。<br /><br />途中土産物売りがたくさんいるが、一番面白そうなのが、連凧だった。<br /><br />二十〜三十つないだのが、楽しそうに空を舞っている。<br /><br />売り子のおばさんに10元わたしたら、三袋くれた。<br /><br />一袋に、ひし形で、一辺が約十センチ角の凧が三つ入っている。<br /><br /><br />「長江壱号」が繋がれているポンツーンでは、赤金二匹の獅子が、銅鑼と太鼓で踊っている。<br /><br />船の出発祝いだろうか。<br /><br />それを聞きながら、ウキウキした気持になり、ポンツーンに足を掛けたところで、腕を組んでくれていた男はそっと放してくれる。<br /><br /><br />私は心から謝辞を述べて、とは言っても「シェー、シェー」しか知らないが、10元を渡すと、男は嬉しそうに拝みながら受け取った。<br /><br />ここまで、中国との出会いは、期待を大きく超える、素晴らしいものだった。<br /><br /><br />写真は「ソフィさんの旅行記」http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。<br /><br />「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。<br /><br /><br />(2011.3.30 片瀬貴文)<br />

長江春酣【011】長江下りの船「長江壱号」に乗船する

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2011/03/11 - 2011/03/11

165位(同エリア232件中)

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ソフィ

ソフィさん


2011年3月11日(金)

ぐっすり寝て、目が覚めたのはモーニングコール5分前の5時25分だった。

窓からの景色が楽しみで、カーテンを開けてみたのだが、まだ重慶の朝は明け切れていなかった。

本日は重慶の港から「長江一号」に乗り、9泊10日で上海への川下りの旅が始まる。


港までバス。

車窓から見ると、坂やカーブの多い街だ。

この街の都市公共鉄道は三線出来ているが、その内二線がカーブと坂に強いゴムタイヤ・モノレールである。

日本のODAで、私の友人たちが設計した。


港を見下ろす展望台で、バスを降りる。

「あぁ、これが音に聞く長江なのだ!」

自ずから胸のときめきを感じる。


階段をずっと下って行き、河岸から浮橋を辿りながら浮き桟橋に係留されている船に至る。

そのかなりの道のりを、親切な中国の男が腕を組んでくれる。

スタートはやや無理強いのように感じたが、私の歩調を速めるために必要と考えなおし、腕を預ける。


最初のうちは抵抗を感じたが、歩くにしたがって呼吸が合い、次第にチームワークが生まれる。

途中土産物売りがたくさんいるが、一番面白そうなのが、連凧だった。

二十〜三十つないだのが、楽しそうに空を舞っている。

売り子のおばさんに10元わたしたら、三袋くれた。

一袋に、ひし形で、一辺が約十センチ角の凧が三つ入っている。


「長江壱号」が繋がれているポンツーンでは、赤金二匹の獅子が、銅鑼と太鼓で踊っている。

船の出発祝いだろうか。

それを聞きながら、ウキウキした気持になり、ポンツーンに足を掛けたところで、腕を組んでくれていた男はそっと放してくれる。


私は心から謝辞を述べて、とは言っても「シェー、シェー」しか知らないが、10元を渡すと、男は嬉しそうに拝みながら受け取った。

ここまで、中国との出会いは、期待を大きく超える、素晴らしいものだった。


写真は「ソフィさんの旅行記」http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。

「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。


(2011.3.30 片瀬貴文)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.0

PR

  • ホテルん朝食は<br />通常のパン系のもの以外に<br />粥や麺など<br />変化に富んでいる

    ホテルん朝食は
    通常のパン系のもの以外に
    粥や麺など
    変化に富んでいる

  • ホテルの朝食で注文した<br />ラーメン

    ホテルの朝食で注文した
    ラーメン

  • ホテル23階の自室から眺めた<br />重慶の街

    ホテル23階の自室から眺めた
    重慶の街

  • ホテルは快適

    ホテルは快適

  • ホテル一階ロビーを飾る<br />白ユリの花

    ホテル一階ロビーを飾る
    白ユリの花

  • 長江川岸のヘアピン道の先に<br />「長江壱号」が見えて来る

    長江川岸のヘアピン道の先に
    「長江壱号」が見えて来る

  • 「長江壱号」<br />遠望

    「長江壱号」
    遠望

  • 乗船の道にいる<br />地元の人たち

    乗船の道にいる
    地元の人たち

  • 観光客に地図を売る<br />おじさん

    観光客に地図を売る
    おじさん

  • 船までの不安定な道を<br />私の腕をとって案内してくれた<br />おじさん

    船までの不安定な道を
    私の腕をとって案内してくれた
    おじさん

  • 連凧売りの<br />おばさん

    連凧売りの
    おばさん

  • 船の浮き桟橋では<br />獅子舞で送ってくれる<br />重慶市からは<br />身長20センチ余りの<br />パンダの縫いぐるみが<br />観光客を歓迎して全員に贈られた<br />四川省はパンダの故郷だったことを思い出す

    船の浮き桟橋では
    獅子舞で送ってくれる
    重慶市からは
    身長20センチ余りの
    パンダの縫いぐるみが
    観光客を歓迎して全員に贈られた
    四川省はパンダの故郷だったことを思い出す

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