2010/08/25 - 2010/08/25
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まみさん
「ガラスの仮面」のファンでした。
コミックを買ってセリフを覚えるほど読み込みました。
何度読んでも飽きずに、わくわくしました。
あまりに感化されたため、中学生のときに演劇部に入ったくらいです。
そのときこのコミックはまさしくバイブルでした。
演劇指導は、先輩たちの言葉よりも「ガラスの仮面」が参考になりました。
知ったかぶりの私の演劇批評も「ガラスの仮面」からのパクリにすぎませんでした。
アニメもみました。
再放送かレンタルで2バージョン。
北島マヤ役の声優が、「起動戦士ガンダムのZガンダム」のレコア・ロンド役でなじみなった勝生真沙子さんのときと、「ヒカルの碁」の塔谷アキラ役でなじみなった小林沙苗さんのときのものです。
(最近の代表作でなくて失礼!)
ここ数年、観劇が趣味に加わり、だいたい1週間に1回の割合で予定を入れるようになりました。
8月最終週は特に予定がなくてぽっかりあいていたので、何かないかなぁとチケットぴあやe+のサイトで公演情報をチェックしてみたら、おもしろいのを見つけました。
それが、音楽劇「ガラスの仮面〜二人のヘレン」です。
私は知らなかったのですが、どうやら2008年の公演の続編らしいです。
「ガラスの仮面」を人間が演じたものを舞台で見るのは初めてです。
観劇が趣味といっても、演劇はほとんど見ません。
音楽劇とは、いわばミュージカルでしょう。
でなければ、私がいくら「ガラスの仮面」が好きといっても、食指は動かされなかったと思います。
会場はJR埼京線・与野本町駅が最寄りの、彩の国さいたま芸術劇場。
ごくたまにコンテンポラリーを見に行ったことがある劇場です。
観劇趣味にハマりはじめた頃はいろんなジャンルを試してみたので、昔は何度か行きましたが、私の趣味はクラッシックのミーハー傾向なので、最近、コンテンポラリーはほとんど見なくなりました。
なので、この劇場は、ずいぶん久しぶりです。
劇場まで、与野本町駅から徒歩で10分ほど歩きます。
駅前から劇場にかけて高層ビルがなくて、空が広く感じられます。私にとって等身大の安心できる地方都市です。
駅前のバラ園はちょこっと花があったけれど、今の時期は残念ながらピーク過ぎ。
でなければ、開園時間が19時でちょっと余裕があったから、写真を撮ったのに。
でも、でかでかと「ガラスの仮面」の看板を掲げた会場が目に入ったとき。
おもむろに、私の上に写真の神さまが降りてきました。
また会場の写真を撮って、1つのフォートラベル旅行記にしてみてはどうじゃろか……と。
写真の神さまは私をたきつけるだけたきつけた後、さっさとお帰りになってしまいました。
神さまの気まぐれはいつものことだから仕方がありません@
カメラを構えたときには、もう神さまはいなくなってしまっていて、神さまの恩恵は受けられませんでしたが、撮りたい気持ちは消えることはありませんでした。
「ガラスの仮面〜二人のヘレン」特設公式サイト
http://www.saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2010/glass/index.html
「ガラスの仮面〜二人のヘレン」公式ブログ
http://ameblo.jp/glass-2010/
彩の国さいたま芸術劇場公式サイト
http://www.saf.or.jp/arthall/index.html
<これまでの劇場シリーズの旅行記(観劇感想付き)>
東京宝塚劇場(有楽町)
2006年3月:宝塚「ベルサイユのバラ<アントワネットとフェルゼン編>」
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その1)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10059201/
2006年4月:宝塚「ベルサイユのバラ<オスカルとアンドレ編>」
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その2)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062015/
東京文化会館(上野)
2006年5月:ボリショイ・バレエ団「バヤデール」
「何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/
新国立劇場(初台)
2007年3月:新国立劇場オペラ「さまよえるオランダ人」
「今宵は初台の新国立劇場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10130385/
新橋演舞場(東銀座)
2007年3月:ミュージカル「阿国」
「今宵は東銀座の新橋演舞場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10131883/
国立劇場・小劇場(半蔵門)
2007年5月:文楽「絵本太閤記」
「国立劇場で文楽を見たよ@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10150477/
帝国劇場(有楽町)
2007年12月:東宝ミュージカル「モーツアルト」
「帝国劇場でミュージカルを見よう」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206152/
東京国際フォーラム(有楽町)
2007年12月:国立モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」(ブルメイステル版)
「国際フォーラムでもバレエを見るよ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206978/
東京芸術劇場(池袋)
2008年1月:ミュージカル「妊娠させて!」
「池袋の東京芸術劇場、ミュージカル観劇の日は雪でした」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10216358/
劇団四季・自由劇場(浜松)
2008年3月:劇団四季ミュージカル「赤毛のアン」
「劇団四季・自由劇場ときれいになった浜松町駅界隈」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10228045/
新国立劇場(初台)
2008年12月:新国立劇場バレエ「シンデレラ」
「クリスマス色の新国立劇場でバレエ「シンデレラ」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10296524/
赤坂ACTシアターと赤坂サカス(赤坂)
2008年12月:K-Companyバレエ「くるみ割り人形」
「イルミネーションの赤坂サカスでバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297306/
国立劇場・大劇場(半蔵門)
2009年6月:歌舞伎「歌舞伎のみかた/華果西遊記」
「歌舞伎の西遊記を観に行こう!───国立劇場の大劇場は日本画の宝庫@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10349807/
マッスルシアター(渋谷)
2009年9月:マッスルミュージカル「祭(MATSURI)」
「残暑厳しい9月の連休にマッスルミュージカルを見に行きました@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10378257/
劇団四季・海劇場(大井町)
2009年11月:劇団四季ミュージカル「アイーダ」
「ちょっとだけクリスマス・イルミネーションの汐留の四季劇場「海」でミュージカル「アイーダ」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10401655/
新ビッグトップ(原宿)
2009年12月:シルク・ド・ソレイユ「コルテオ」
「一度は当日公演中止の憂き目にあったシルク・ド・ソレイユの「コルテオ」リベンジ!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10405973/
新国立劇場(初台)
2010年6月:新国立劇場オペラ「カルメン」
「新国立劇場の3階客席からオペラ「カルメン」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10469761/
紀尾井ホール(麹町)
2010年7月:ニュー・オペラ・プロダクション「末摘花」
「真夏の夜の紀尾井ホールで女だけのオペラ「末摘花」を観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10484515/
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彩の国さいたま芸術劇場と「ガラスの仮面」の看板
JR埼京線与野本町から徒歩10分ほどで到着しました。
そぞろに神さまが私の上に降りてきたきっかけ。
すぐにいなくなってしまいましたけど(苦笑)、会場の写真を撮りたいな、という気分にしてもらえました。 -
ガラスの仮面の車@
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ガラスの仮面の車と会場前
駅からこのあたりにかけて高層ビルがないのが安心できます@ -
お星さまのイルミネーションのある併設のレストラン
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時計塔?
いや、時計はないですね。 -
会場へ
なぜみんなこの階段を使わないのかしら。 -
本日の公演の垂れ幕と
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公演ポスター
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灯籠のように光る道
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会場へ
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大ホール入口
ホールの前は円形の吹き抜けになっています。 -
ロビーにお花
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開演前のロビーのにぎわい・その1
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開演前のロビーのにぎわい・その2
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立ち読みOK!
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グッズ販売所とチケットもぎりの入口の方
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喫茶エリア
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2階から見下ろしたロビー
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1階と2階の座席への入口
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2階のロビーの窓から外の夜景
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1階と2階のロビーの様子
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ファンの思いがこもったハート@
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クラブマークの窓のある壁の下に胡蝶蘭が並ぶ
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公演終了後の夜の彩の国さいたま芸術劇場
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チケットぴあのサイン入りプログラム・プレゼントキャンペーンに当選してもらったプログラムと半券と、前に宝塚公演観劇のときに買ったチケットホルダー
<キャスト>
北島マヤ=大和田美帆
姫川亜弓=奥村佳恵
桜小路 優=細田よしひこ
速水真澄=新納慎也
小野寺=原 康義
青木 麗=月川悠貴
源造=岡田 正
二ノ宮恵子=黒木マリナ
北島 春=立石凉子
姫川歌子=香寿たつき
月影千草=夏木マリ
<感想>
開幕後、しばらく登場人物たちが準備体操(?)───あるいは一応ダンス?───をしていて、笑えるシーンもちょっとあったのですが、少し長くて、じれったかったです。
どの役者がなんの役なのか、分からなかったせいもあります。
これがもし見るのが2回目であれば、どの役者がどの役柄を演じているか分かった上で、まだ役柄に入っていない素に近い役者の顔が見られて興味深かったと思いますけど、初回はね〜。
ずっと拍子をとっていた最前列真ん中の長いストレートの髪の背の高い女性は、あとで速水真澄の秘書の水城さん役だと分かりましたが、マヤや亜弓役の子があの中のどこにいたか、どんな素顔だったか、よく覚えていなくて残念です。
舞台は劇中劇でマヤが「嵐が丘」の子役時代のキャシーを演じているところから始まりました。
マヤ役の子がずいぶんとぽっちゃりしていて、おやっと思ったのですが、どうやらキャシー役の衣装の下に、マヤとしての普段着を着込んでいたようです。
役者の着がえもそうですが、舞台展開はスピーディーで飽きさせず、快感ですらありました。
原作をよく知っているので、原作との違いや、人が実際に舞台で演じるがゆえの演出上の工夫を楽しむことができました。
原作をどう縮めて、どの場面がオリジナルで、どの場面はふくらませているか。
私が好きで、期待していた場面がカットされていたこともありましたが、オリジナルでとても気に入った場面もあります。
例えば、「演劇はなんのためにあるのか」という月影千草の答えは、原作にはなかったと思います。
月影千草本人やマヤたちのように演劇にとりつかれた役者たちは、演劇そのものが生きる糧であり、生き甲斐ですが、そうでない他の人たちにとってはどうか。
ほおっておけば争いしか呼ばない人間の欲望を浄化するため、というのは、なるほどと思いました。
こんな答えをコミックに盛り込んでいたら、話が脇道にそれて展開にしまりがなくなってしまったでしょう。
たくさんの観客が目の前にある舞台だからこそ、入れることができたセリフかもしれません。
コミックでなら笑えるところは、舞台で笑えるとは限らないので、笑うツボもずれています。
それでも笑えるところが多かったのは、舞台ならではの演出と、やはり演じる役者の呼吸が上手いおかげでしょう。
総じて原作の雰囲気やイメージが壊されなかったおかげで、そんな違いも楽しめたのだと思います。
役者さんたちが原作の人物のイメージを壊さず、うまく生かしているところも良かったです。
コミックと違いすぎると、しばらくそのギャップばかり気になって楽しめなかったろうと思いますから。
あとでパンフレットを読んでみたら、中には自分なりの役作りのために原作を読まなかったという役者さんもいましたが、外見がコミックに合っていたせいか、コミックと比べて見ていた私にも違和感はありませんでした。
よくよく思い出せば少しキャラが違うのですが、舞台の上の世界に上手く溶け込んでいました。
速水真澄役だけは、大企業の若社長というより、ベンチャー企業の若き経営者という雰囲気で、少しコミックでの印象とずれたのが気になりました。
ただし、速水真澄にもう少し大人の貫禄が欲しいな、と思ったのは、たぶんひとえに、私の年齢のせいでしょう(苦笑)。
速水真澄にあこがれる私の心は、原作に一番夢中になっていた中高校生のときから本質的に変わらないのに、私の実年齢はとっくの昔に速水真澄の年齢を追い越してしまったんですもの。
今の私では、速水真澄役に中年かロマンスグレー並みの落ち着きがないと物足りなく思えてしまうのかもしれません(苦笑)。
でも、それだと原作のイメージとかけ離れてしまいますから、それはそれで不満に思うに違いありません。
主役のマヤの次に注目するキャラクターだから、ちょっとこだわってしまいました。
いつも絶世の美男子に見られる青木麗役は、思い切って男性の役者が起用されていました。
男にしか間違われない女優を探すよりは、いっそ男性が演じた方がやりやすいのでしょう。
実際、男装の麗人というかんじで、しびれました。
セリフをしゃべると、ばっちり男の声でしたけど@
普段着はたいていストライプの上下のスーツ姿なのですが、マヤの「奇跡の人」のヘレン・ケラー役の練習につきあっているときにサリバン役になったときには、白いフリルのエプロンをつけたスカート姿で、それがとても似合っていてびっくりしました。
美形ってユニセックスなんですねぇ。
役者さんたちの演技は、総じてベテランさんたちがとても光っていました。
若い役者さんたちは、どうしても、「舞台で演技してるんだ!」というかんじに力が入っているように見えしまったのですが、ある程度の年齢のベテランさんたちは、テレビドラマを見ているようにすごく自然でした。
そして貫禄があって、存在感がありました。
特に、月影千草役の夏木マリさんと姫川歌子役の香寿たつきさんはすばらしかったです。
でも、歌は若者もベテランも、とても上手でした。
1人ちょっと音程が外れてるような気がした役者さんはいましたが、舞台は初めてというので、これからでしょう。
舞台は客席も取り込んでいました。よくある演出ですが、よかったと思います。
役者たちはしばしば客席からも登場して、舞台に広がりを見せました。
私は真ん中ブロックの1番通路側にいたので、役者さんがすぐヨコを何度も通ったり、立ち止まって演技するのものだから、ドギマギしました。
でも、慣れたあとでは、演技中の顔を下からじいーっと眺めてしまいました@
「ガラスの仮面」は原作もいわゆる劇中劇が面白いのですが、この舞台でも劇中劇がとても面白かったです。
コミックでされている演技の指導や注意や、コミックでは言葉やイラストで表現されている演技の効果を、舞台上の役者さんたちは実際に表現しなければならないので、大変だったでしょう。
観客の私も期待しますから。
劇中劇の中では一つだけオリジナルがありました。姫川亜弓が怪物キャリバンを演じたシェークスピアの「テンペスト」はコミックにはありません。
ただ、キャリバンのメイキャップと衣装は、シェークスピア劇というよりは、日本昔話に出てくるような獣の神みたいでした@
クライマックスはやはり「奇跡の人」のオーディションと舞台と、その後のマヤのアカデミー助演女優賞受賞でした。
「奇跡の人」のヘレンとサリバンは戦いです。舞台の上でも力技満載なので、見ているこちらも力がはいってしまいました。
ヘレンが物には名前があることに気づく「ウォーター」の奇跡の瞬間は、原作をよく知っているのに、ジーンときて涙がにじみました。
それだけ役者さんたちが上手で、演出も良かったんだと思います。
私の中のコミックの刷り込みの相乗効果かもしれないと思ったのですが、アニメではそのシーンにそんなに感動した覚えはありません。
総じてとても楽しめて感動できる舞台で、とても満足しました。
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