2010/07/24 - 2010/07/24
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Mikaさん
パリのガイドブックにめったに登場しないためか あんまり日本人の観光コースに含まれていないけど、世界中から信者が訪れる、カトリックの聖地の1つといっても過言ではない教会がパリにあります。
聖ヴィンセンシオ・ア・パウロと聖ルイズ・ド・マリアックによって創立された愛徳姉妹会の総本部にあたる教会で、「Chapelle Notre-Dame de la Medaille Miraculeuse」日本語に訳すと「奇跡のメダル(聖母)教会」
1830年、カタリナ・ラブレ(Catherine Laboure)という修道女の前に聖母マリアが出現し、「メダルをつくりなさい。信頼してこれを身につける人は 大きな恵みを受けるでしょう」というお告げを残したそうです。その2年後、マリア様が告げたデザインの通りにメダルがつくられました。当時、パリではコレラが流行していましたが、2000個が配られると、コレラはおさまっていったという。それ以来、「奇跡のメダル」と呼ばれ、大勢の人がこのメダルを求めて 教会を訪れるようになりました。
ヌヴェール(Nevers)の聖ベルナデッタと同様に、聖人の遺体は腐敗しないらしく、聖人となったカタリナの遺体もここに安置されています。(これも奇跡の1つ)
で、こんなにすごい教会なのに、入り口はいたって平凡な建物。世界最初のデパート、ボン・マルシェのすぐ隣にあって、何度も目の前を通っていたのに ちっとも気がつきませんでした・・・。門をくぐって 中庭に入ったら 聖母マリアが出現した記録が描かれたものや銅像なんかがあり、観光客(巡礼者?)でいっぱいでした。あちこちでスペイン語やイタリア語が聞こえてきたので やはりカトリック信者の多い国からの来訪が多いみたい。
礼拝堂はちょうどミサが行われていたのですが、中に入ってみて 予想以上に美しかったのでビックリしました。(フランスの教会は わりと質素で暗い(色合いの)内装の教会が多い印象があったので)ミサが終わるのを待って、教会を見学しました。本当に熱心な信者の方が 聖カタリナのご遺体の前でひざまずいてお祈りし、聖母像の前に たくさんの人がいました。(正直、こんなに混雑している教会だとは思いもしなかったです。)
中庭には売店があって、ここで この奇跡のメダルが購入できます。メダルの解説書に「メダルはおまもりではありません」と書いてありました。メダルを持っているからといって 自分が何をしても救われるわけではなくて、メダルを持っていることで、信じて、自分が強くなる努力をしないといけないのではないかと思います。最初は 欲しいな、と思っていたメダルだけど、礼拝堂の中の信者の人たちを見たら、軽い気持ちでは買えない気がして、ポストカードだけ購入しました。
夏の観光シーズン、土曜の午後ということもあって、人が多すぎて なんだか 落ち着かなかったので、今度は もっと静かな時間に 戻ってこようかなぁ。
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奇跡のメダル教会の入り口
(Chapelle Notre Dame de la Medaille Miraculeuse)
140 Rue du Bac 75007 Paris
ボン・マルシェ(Bon Marche)のすぐ隣にあります。
何度も 通り過ぎていたのに 気にも留めたことがなかった建物です。 -
ちゃんと 入り口には 名前が書いてありました。
お昼休みがあったり、開いている時間以外は門が閉まっているので、行く時は 時間を要確認。 -
中庭には マリア様出現の記録が壁に記されていました。
シスターが立って、質問に答えたりもしていました。
日本人のシスターもおられました! -
真ん中のが、聖母マリアが 告げたメダルのデザイン。
上に十字架を乗せた「M」の文字は イエス様とマリア様を表す。
下に2つの心臓があって、1つは茨に囲まれて傷ついたイエス様の心、もうひとつは剣で貫かれたマリア様の心。
周りの12の星はこの教会の象徴。 -
日本人のツアーでは まず来ることのないこの教会。でも、インドやシンガポールなどのピルグリム・ファーザーズのグループでは よくこの教会が行程に組み込まれている。
最初は ちょっと のぞいてみよう、っていう好奇心から訪ねたんだけど 大勢の巡礼客や 祈りをささげる人を見て、身がひきしまる思いでした。 -
期待していなかったと言えば失礼にあたるけど、こんなに綺麗な教会だとは思いもしていなかったので 入った瞬間、「わぁー」と思いました。
一見の価値のある 美しい教会です。
青の壁画は 1830年7月18日の最初のご出現を表しています。 -
真ん中の金色のが 聖遺物箱。
愛徳姉妹会を創設した聖ヴィンセンシオ・ア・パウロ(Saint Vincent de Paul)の心臓が入っているらしい。 -
聖カタリナ(Saint Catherine)はここで聖母マリアのご出現を見た。
1830年の12月のことだった。 -
聖カタリナ・ラブレのご遺体
(Cercueil de sainte Catherine Laboure)
1830年にこの聖堂で 聖母を見た。
彼女の前で たくさんの人がお祈りを捧げていました。 -
聖ルイズ・ド・マリアック(Saint Louise de Marillac)の聖遺物箱
聖ヴィンセンシオと一緒に愛徳姉妹会を創立した。 -
金の地球を持つ聖母マリア。
1830年11月27日、夕方の5時30分、聖カタリナにメダイ(メダル)が示された場所に 置かれている。 -
帰ろうと思って気がついたんだけど、教会の門の上に 像がありました。
教会で お祈りをしている人を見ると いつも考えさせられてしまう。自分がカトリックの信者というわけではないけれど、自分の心の支えがある人は強い。
「信じる者は救われる」という言葉も 本当かもしれないなぁ、なんて思う。
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