2008年ブルガリア旅行第７日目(6)：バルカン山中の人口10人のペイナ村

2008/07/12 - 2008/07/12

地図にも載っていないというバルバンツィ村に別れを告げた後、ドリャノヴォ僧院見学の前に、先にペイナ村のペンションにチェックインしました。
ガイドとドライバーはバルバンツィ村のご家族の週末の家に泊まるので、ペイナ村のペンションに泊まるのは私ひとりです。
久しぶりに過ごす一人の夕べ。
であれば、夜９時すぎまで明るい夏の日の長さの恩恵を利用して、夕食の前に１人散策でも楽しみましょうか。

ここペイナ村も人口が10人しかいないというバルカン山中の小さな村です。
1軒だけあるペンションが、19世紀の古いブルガリアの民家のスタイルを残した、まさにそこに泊まるのがペイナ村の観光になるような、すばらしい民宿でした。
実は、そのペンションに向かう唯一の舗装道路が、上下水道工事で通れませんでした。
ドライバーは仕方なく、舗装されていない反対側の道からペンションに向かいましたが……いやはや、その砂利道のぼこぼこなこと！
車は上下に大揺れに揺れ、タイヤが傷まないか心配になりました。
（実際、翌日、ガイドと私がエタル野外博物館を見学中、ドライバーはタイヤ交換しに行っていたとのこと。原因はこの砂利道だけではなかったかもしれませんが@）
しかし、その車窓の外に並ぶ村の様子は、ずっと塀が続いて家の中まで容易には覗けなかったものの、バルバンツィ村以上に寂れて見えて、私のブルガリアに抱くステレオタイプの理想そのものの村でした@
これは撮影散策をしないわけにはいかないでしょう。

ペイナのペンションには、ちょうどソフィアの画家グループが宿泊していました。
グループの中にはファミリーもいて、幼稚園児くらいの男の子と、まだよちよち歩きの女の子もいました。
村をひととおり散策した後、部屋にこもらず、民芸品の並ぶ庭先でコーヒーを頂きながら日記をつけたりしながらのんびり過ごしました。
そのとき、その画家グループの１人から声をかけられました。
今日は私の誕生日で、今晩パーティがあるので、良かったら参加して、一緒に誕生日を祝ってくれませんか、と。
パーティ自体は、喫煙者が多くて煙かったのと、私は夕食をすでにいただいていたのでほとんど何も食べられなかったのと、みなさん英語はカタコトだったのであまり会話が進まなかったのが残念でしたが、可愛いな、と観ていた男の子と遊ぶことができました。
言葉が通じなくても十分でしたから。
いや、でも、同じ年頃の姪を思い出すと、日本語を話しているはずなのに姪の言葉は時々知らない外国語に聞えましたから、日本人の子であろうとブルガリア人の子であろうと関係なかったですネ。

ペイナ村のペンションの写真は、ハイライト集にまとめました。
こちらの旅行記の前半の写真15枚がそうです。
「2008年ブルガリア・ハイライトその13：ブルガリアで泊ったところ・その２」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10267147/

そして、このペイナ村のペンションで飼われていた子ネコちゃんたちの写真も、ハイライト集にまとめました。
こちらの旅行記の最初の写真10枚がそうです。
「2008年ブルガリア・ハイライトその１：ブルガリアのネコちゃん」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10260520/
このペンションで子ネコちゃんたちを追い回して写真を撮ったのをきっかけに、このブルガリア旅行では、ネコの写真を積極的に撮るようになりました。
実際、イヌ・ネコは街中でもたくさん見かけましたしネ。

エリア その他の観光地(ブルガリア)

ペンションの向かいの家
煙突のある堅固なレンガの建物

「ペイナ村（ガブロヴォ地方）は中央ブルガリアの北に位置しています。ドリャノヴォ自治区の一部です。
ペイナ村の人口は11人です（2007年１月１日まで）。
ペイナ村は、トラス（Thrace）とミツィア（Mizia）地方の経済発展の重要な役割を担った古代ローマの市場ディスコドゥラテラ（Diskoduratera）（現在でもその遺構が見られます）の近くにあります。村はまた、歴史上では、ハリトン司祭（Pop Hariton）とバチョ・キロ（Bacho Kiro）（ブルガリアの有名な革命家）の軍団が1876年春の反乱のときにドリャノヴォ僧院に向かう途中で通過したことで有名です。」
（民宿ペイナ（Complex Peina）のHPより私訳（http://www.complexpeina.hit.bg/en/complexa_en.htm））

ペンションのお隣さんち

これから歩く道は砂利道というより、こんな風にほとんど泥道@

国旗のある家

右の建物は納屋かしら。

ねじれた金網の向こうにあるお宅

人口バルバンツィ村よりある意味すざましかった、村のメインストリート

くずれた石垣から

牧草地

刈った草を積みわらにせず、そのまんま干しているところですね。

ペイナ村の「日本通り」

「日本通り」の標識

なぜペイナ村に「日本通り」があるのか、ガイドも知りませんでした。
別に人口10人の中に日本人がいるわけでもないそうです。

村のメインストリートである「日本通り」

「日本通り」沿いの石垣と瓦

「日本通り」を逆光で捉える

でこぼこと砂利の激しい「日本通り」

歩く分にはそう不自由しないんですけどね。

黄金色に輝く逆光の葉と

無造作に措かれたポストがある門

扉の張り紙は指名手配ではなく、なくなった人の掲示です。

詳しくはクチコミを参照@
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/tips/

無造作な様子が美しい石垣

国旗のある家の前まで戻ってきました@

ペンションのお隣さんちの動くのか怪しいジープ@

たぶんこれでも現役だと思います。

※そして、リバリッツァ村のペンションで食べた夕食の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14288313/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14288314/
関連の旅行記
「2008年ブルガリア・ハイライトその４：ブルガリアで食べたもの・その２」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10261054/