2006/08/19 - 2006/08/25
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ライオンベラーさん
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※ 8 (http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10194845/) の続きです。
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- ケニア航空
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サファリカーがこのオスを追って移動して来ます。
ようやくにらまれていることに気づいた小さい方のライオンが、身体を伏せました。
こうして服従の意思を示しているようです。 -
しかし、完全に服従する意思はないようで、すぐに知らない振りをして、起き上がろうとしました。
大きなライオンは毅然(きぜん)とした態度で迫ります。
そして、そのとき低くてしわがれたうなり声とともに、小さなライオンに飛びかかって行きました。 -
ガァワァァァ・・・
小さい方のライオンはそれをかわすように仰(あお)向けになって防戦します。
グァァァァ・・・
低く”がらがら・・”と響くような恐ろしいほえ声です。 -
背筋が寒くなってきます。
こんな間近で何の防壁もなく、こんな身の毛もよだつようなほえ声を聞いたので、身体は完全に凍り付いています。
こちらに飛び掛って来たとき、さっと車の中に身を沈められるような体勢に身構えました。 -
でもこのライオンたちの様子を間近に見続けたいので、身は車の上から乗り出したままです。
ああ、何と恐ろしい体勢で立っているのでしょう。
ぶるぶるぶるぶる・・・・。
身体が震えます。 -
それでもカメラを回し続けました。
小さい方はほえながら仰向けになっています。
腹を見せるのは服従を示す姿勢のようです。
大きい方は、何事もなかったかの様子で平然としています。 -
大きなオスライオンは残りの2頭の方を見て、そちらに近づいて行きました。
そのとき、先ほどのライオン(写真の左側)がまるで人間のような半泣きの声で
「アァァゥ!」
と、叫びましたが、大きなライオンは知らん顔です。 -
今度は右側のライオンをにらみつけました。しばらく頭を伏せていましたが、その後よそ見をしてしまいました。
その途端(とたん)、大きなライオンはそのライオンに吠え掛かりました。
グワォォォ・・・・! -
身の毛もよだつようなほえ声が響き渡ります。
このライオンも仰向けになって抵抗しますが、大きなライオンにはとてもかないません。
頭を下げたままほえ続けています。
大きなライオンは今度は、足を地面にこすりつけ始めました。(マーキングというようです。) -
そして、その後辺りを見回しました。
小さなライオンは3頭ともフェイスダウンした(頭を下げた)ままです。
今度はこちらに向かってくるのでしょうか。 -
私は背筋に寒いものを感じて車の中にしゃがもうとしました。
「大丈夫です。恐くないです。」
ジェフさんが言いました。
「大丈夫ですか?」 -
私はまた恐る恐る屋根の上に身体を出して、すぐ目の前のライオンにカメラを向けました。
「このシーン(場面)は珍(めずら)しいです。」
ジェフさんが小声で言いました。
「は、はぁ・・・」
私の声は震えていました。 -
一番右にいた3頭目の小さなライオンが、突然歩き出しました。(2つ前の写真)
そして次々に他の2頭の所に行って、顔を触れ合わせました。(前の写真とこの写真)
大きなライオンが威嚇(いかく)しながら近づくと後ずさりしてフェイスダウンしました。(次の写真) -
大きなライオンはマーキング(足を地面にこすり付けて臭いで縄張りを示すこと)した後、サファリカーの向こうに歩き去って行きました。(2つ後の写真)
小さなライオンたちは少し追いかけましたが、途中で立ち止まって、もうそれ以上は動きませんでした。
ジェフさんがもうあのライオンは戻ってこないと言いました。 -
そのときはあまりの迫力のために、何が起こっているのか冷静に考えることなどできませんでした。
しかし後になって考えると、どうやらこのライオンたちは親子ということになるようです。 -
オスのライオンが群れに入るときは、他のオスをすべて殺すか群れから追い出してしまいます。
だから群れの中のオスはすべて親子か兄弟ということになります。
ということはこのシーンはライオンの親離れのシーンということになります。 -
親ライオンが去っていった方向には群れのメスたちがいるのでしょうか。
先ほどマーキングしていたので、ここはあの親の縄張りだということになります。
ということは、この3頭の兄弟たちはこれからはノマド(放浪ライオン)として生きていくことになるのでしょうか。 -
3頭のライオンたちはいつまでもいつまでも親が立ち去った方を見ていました。
しばらくしてジェフさんが言いました。
「OK?」 -
私は答えました。
「・・・はい。」
ジェフさんはゆっくりと車のエンジンをかけました。
私たちはまたヌーの大群の中を進んでいきました。 -
道端に鳥がいたので、しばらく車を停めて観察しました。
鳥は「キュッ、キュッ・・・」と鳴いていました。
当然、日本では見ることのできない鳥でしょう。
しばらく見ていると、キュッキュッキュッ・・・」 -
と鳴きながら走り始めました。
鳥なので飛べばいいと思うのですが、飛ばずにそのまま走り去ってしまいました。
こんなことをしていると、そのうちにニワトリやダチョウのように飛べなくなってしまうに違いないと思いました。 -
はあ!
タカです!
ワシ? タカ?
大きいのがワシで小さいのがタカ? -
こんな鳥が普通にいるところがすごい!
流石(さすが)にケニヤです。
しかし、かっこいい!
ハゲワシがかっこ悪いのは頭がはげているからというより、首が中途半端に長いせいではないでしょうか? -
インパラです。
「おっきい角はオス、ちっちゃい角はメス。」
「はあ。 同じぐらい、数は、メスとオスは?」
「そうです。」
「いっしょですね。1,2,3,4,5,6・・・、グループの大きさは、グループはどれぐらいの数ですか、1(ワン)グループは?」 -
「う〜ん、40ぐらいでしょう。」
「40?」 -
また、車は走り始めました。
広大な草原を無数のヌーが覆(おお)い尽くしています。
走れども走れどもヌーばかりです。
車内はドライバー同士の無線の声が響(ひび)いています。 -
ジェフさんもときおりマイクを持ってその交信に加わります。
車の前を横切ろうとするヌーもいます。
ジェフさんは半ばそれを蹴散らすようにして進んで行きます。
横切っていたヌーは慌(あわ)てて走り渡りました。 -
ヌーはこれまで、アフリカのビデオでよく見ていました。
こんなに大群でいるのは、地球上の遠い遠いところであって、まさか実際にそんな様子を見ることなどは決してないだろうと思っていました。
でも、現実に目の前にその大群がいます。
ヌー、ヌー、ヌー、どこまで行ってもヌー、ヌー、ヌーです。 -
本当に今、そんなところにいるなんて、とても信じられません。
でも実際に目の前にその大群がいるのです。 -
遠くにシカのようなものがいます。
車を停めてもらって・・・
ビデオカメラをズームアップして・・・
映しました。 -
「トカゲがいます!」
と、ジェフさんが言いました。
「え? 本当ですか?」
と言って車を停めてもらいました。
でもどこにいるのかよくわかりません。
適当にそれらしいところにカメラを向けて・・・ -
ズームアップしてみました。
ああ、トカゲが撮れたようです。
アフリカのトカゲです。 -
遠くにインパラもいました。
単調に見える草原ですが、本当にいろいろな動物がいます。
8時半にロッジに戻りました。
動物は、朝夕にアクティブ(活動的)になるので、ゲームサファリ(観察ドライブ)は、早朝と夕刻だけになります。
朝食を食べた後、部屋に戻りました。 -
また、カバの池に行ってみました。
-
本当にこんなにたくさんのカバを見ることができるとは、とてもすごいことだと思います。
-
部屋に戻ってみると、あれ?
何と、私の部屋の中にケニア人の女の子がいるではありませんか!
えええ!
鍵をかけているはずなのに、なぜなんだ???
もしかして・・・
泥棒・・・???
こ、これは一大事です!
ああ、どうしよう・・・!!! -
とにかく、部屋に近づいていきましたが、彼女は驚くような様子はありません。
え?
それでは、もしかして彼女はここの従業員で、ベッドメイクをしていたのだろうか・・・???
どうやらそんな様子です。
試しに「ハロー。」と声をかけてみると、「ハロー」と答えて出て行きました。
特に悪びれた様子もありません。 -
きっと、彼女は従業員で、ベッドメイクをしてくれていただけなのでしょう。
疑って悪かったという気持ちになりました。
明日、ここを出るときは、枕銭(まくらぜに=チップ)として、枕の下に1ドル(約100円)入れておこうと思いました。 -
昼食の時間になったのでレストランへ行きました。
スタッフが席に案内してくれました。
あれ?
日本人の女性がいました。
ぎりぎり若い女性と呼べるぐらいの年齢でしょうか(失礼!)、二人で、二人用のテーブルに座って食事しています。
ええ! 何と私はその彼女たちに向かう向きで案内されました。 -
その隣の一人用のテーブルで、彼女たちが左右に座っている向きを向いて座るようにセッティングされてしまいました。
ちょっと、待ってくれ!
これではあまりにも不自然ではないか!
でも、ごく自然に案内されたため、ごく自然にそこへ座ってしまいました。
そして、スタッフが離れてしまった後で、その不自然さに気づいてしまいました。
普通なら、西洋人ばかりの中で、こんな距離で日本人が出会うと挨拶(あいさつ)を交わすのが当然です。 -
でも、彼女たちの方を見ると・・・
あ、無視・・・!
これは最悪です。
とてもばつが悪い状況になってしまいました。
目が合えば挨拶しようと思って、ちらちらと顔を向けて様子をうかがいましたが・・・
無視・・・!
完全に無視です!
それはないでしょう・・・と思いましたがやはり無視です。 -
照れたり戸惑ったりしている様子はまったくありません。
こんな状況をつくったスタッフを恨みます。
でも、わざわざ席を替えてもらうのもしゃくなので、こちらも無視して、そのままそこで食事をしました。
こんなことで食事がまずくなってしまっては、困るので、食事を味わうことに専念しました。
まあ、このような中途半端な年齢の女性としてはよくあることかも知れません。(あまりあってほしくはないのですが・・・)
これは推測ですが、ここでは西洋人たちが堂々と振舞っていて、私が格好よくなかったから無視したのでしょうか? -
たぶん、そんなところでしょう。
もしそうだとすると、格好よくなくて悪かったな!
とりあえず、食事は満足して終えることができました。
その後、また部屋に戻りました。
夕刻のゲームドライブは4時からなので、まだまだ時間があります。 -
昼食後、またカバを見に行こうとしましたが、今度はサバンナモンキーが道を塞(ふさ)いでいました。
-
このように通せんぼして、行く手を阻(はば)んでいます。
-
それでも進もうとしたら、仲間が樹の上から威嚇(いかく)してきました。
-
何とか通り抜けて池を見ると・・・
ああ、カバたちは陸に上がっていました。 -
陸の上で昼寝をしていました。
-
部屋に戻って記念撮影をしました。
自動タイマーで・・・
カシャ! -
部屋の外も・・・
カシャ! -
ビデオカメラで部屋の中を撮りました。
鏡をのぞくと私がいたので、手を振りました。
(「10 http://4travel.jp/traveler/wanyamapori/album/10411907/」に続く)
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