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2012/09/11火 キジルクム沙漠のカラ回りの後、21時発のウズベキスタン航空でタシケントへ<br /><車とガイドをチャーター><br />・ウルゲンチ経由でアムダリア川を渡り、カラカルパクスタン共和国に入る<br />・遠目にクズィル・カラ(赤の都)跡を眺める<br />・旧都だったトプラク・カラ(土色の都)跡を見学<br />・アヤズ・カラのそばの遊牧民のテント(ユルタ)レストランでランチ<br />・ラクダに乗る<br />・アヤズ・カラ(風の都)跡見学<br />・アムダリア川の写真撮影<br />(直接空港に送ってもらったので、夕食スキップ)<br /><br />ヒヴァ2日目の本日は、旅行代理店経由でキジルクム沙漠のカラ回り1日エクスカーションを申し込んでありました。<br />ガイドと車付きです。<br />ヒヴァの旧市街であるイチャン・カラは、だいたい1日で回れる範囲です。<br />私のフライト・スケジュールでは、タシケントからヒヴァ最寄りのウルゲンチ行きのフライトは朝7時発-9時半着。<br />そして翌日である本日はウルゲンチ発21時のフライトでタシケントに戻ります。<br />つまり、ヒヴァで日中丸2日分あるので、立案時、時間が余るかもしれない、と懸念しました。<br />町そのものが絵になるヒヴァなので、それを味わいながら、新市街の見どころにも足を伸ばし、うんとゆっくりヒヴァを丸2日間楽しむ、という選択肢もありました。<br />でも、いろいろ見て回りたいと欲張りたくなった私は、2日目は現地ガイドと車付きのエクスカーションの予定を入れることにしました。<br />その方が、一人ではなかなか見て回れないものが効率良くたくさん見られますし、さほどウズベキスタンや中央アジアに詳しくない私にとって、ガイドのなにげない説明でも大変貴重です。観光の充実度は桁違いとなります。<br />とうわけで、その気になればコストを抑えられる中央アジア旅行でとても割高と分かっていても、カラ回りエクスカーションの方を選びました。<br />いや、物価や人件費が安い国だからこそできる贅沢です。<br /><br />そしてそれは大当たりでした。<br />私が中央アジア旅行でひそかに求めた景色を眺めることができ、それからここがポイントですが、それらをちゃんと思い通りに写真に収めることができました。<br />たとえば、ウズベキスタンの綿花畑や、青空の下に並ぶ遊牧民のテント(ランチをとったユルタ・レストラン)。<br />1997年のチュニジア旅行以来のラクダ乗り体験も、運動音痴、略して運痴な私にはなかなか大変でしたが、楽しかったです。<br />それ自体は、カラとは直接関係ないですけど@<br /><br />※このときに撮った綿花畑の写真を収めたハイライト旅行記はこちら。<br />「2012年中央アジア旅行~ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン~ハイライトその9:植物編<ウズベキスタンの綿花畑や沙漠の秋の小さな花など>」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10722454/<br /><br />※青空の下のユルタ・レストランの写真を収めたハイライト旅行記はこちら。<br />「2012年中央アジア旅行~ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン~ハイライトその5:朝食以外の食べ物とレストラン編<ウズベキスタンのキジルクム沙漠の遊牧民のテント(ユルタ)でのランチ>」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10720229/<br /><br />カラ回り自体は、その気になれば現地のタクシーの運転手だけを雇って回れますし、その方がずっと安くすんだでしょう。<br />ウルゲンチ空港からヒヴァまで利用したタクシーの運ちゃんがしきりに宣伝していました。<br />相乗りしてタクシー代をシェアした日本人男性は、ヒヴァ観光2日目の予定を特に入れていなかったので、運転手の話を聞いて興味を覚え、話をつけていました。<br />運ちゃんの言い値であっても、私が旅行代理店に払った何分もの1の値段でした。<br />でも、やはり私はプロのガイドにいろいろ話を聞きたいと思いました。ヒヴァの旧市街観光中につくづくそう思いました。<br />それに、カラ回り以外にも見ることができたもの、写真に撮れたものが、私にとって極上でしたから。<br /><br />エクスカーションのメインディッシュであるカラそのものも、もちろんすばらしかったです。<br />正直、遺跡にロマンを感じる想像力があまり豊かでない私は、カラを回ってどうなるかな、と思わなくもありませんでした。<br />でも、最初に、プログラムにないために近寄らなかったクズィル・カラ(赤の都)を、遠目に眺めたとき。<br />想像したり予測をつけたりするのと実際に見るのとではいかに違うか、私の懸念や想像がいかにチンケで矮小だったか、改めて深く思い知りました。<br /><br /><2012年中央アジア3カ国旅行:簡易旅程><br />9/09日 成田発~アシアナ航空でソウル仁川経由~タシケント到着<br />9/10月 ウズベキスタン航空でウルゲンチへ飛び、ヒヴァへ&ヒヴァ観光<br />9/11火 キジムクル沙漠のカラ回り★<br />9/12水 ウズベキスタン航空でキルギスの首都ビシュケクへ&ビシュケク市内観光<br />9/13木 途中でブラナの塔へ寄りながら、イシククル湖へ★<br />9/14金 野外岩絵博物館&チョン・アクスー渓谷トレッキング★<br />9/15土 イシククル湖からビシュケクへ戻る&ショッピング★<br />9/16日 ビシュケクからカザフスタンのアルマトイへ陸路国境越え★&アルマトイ市内観光<br />9/17月 チャリン・キャニオンへのエクスカーション★<br />9/18火 アルマトイ市内観光~夜23時10分アシアナ航空で出国<br />9/19水 ソウル仁川経由 朝11時10分成田着<br /> ★印は車とドライバーとガイドあるいは車とドライバーを旅行代理店経由でチャーターした日<br /><br />「カラまわり<br /> 古代ホレズム文化を生み出したアムダリヤ川。人々は川が流れを変えるたびに城を造り変えなければならなかった。以前から資料では知られていたが、1940年代にアムダリヤ川の下流の東側に数百kmにわたって点在する多数の都城跡が発見された。その数は1000以上あるという、気が遠くなるような規模のホレズム王国の遺跡である。(中略)<br /> ウルゲンチから北東約50kmにあるボストンから北に10~20kmのキジルクム沙漠の端にも、いくつか都城跡がある。車をチャーターして、1日“カラまわり”をしてみてはどうだろうか。ちなみにカラとは“城市”の意味だ。」<br />(「地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々(2011~2012年版)」より)<br />

2012年中央アジア旅行~ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン~第3日目(1)カラ回りエクスカーション:荒涼にして雄大な沙漠の中の遺跡にしびれて~トプラク・カラ(土色の都)編

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2012/09/11 - 2012/09/11

43位(同エリア73件中)

4

39

まみ

まみさん

2012/09/11火 キジルクム沙漠のカラ回りの後、21時発のウズベキスタン航空でタシケントへ
<車とガイドをチャーター>
・ウルゲンチ経由でアムダリア川を渡り、カラカルパクスタン共和国に入る
・遠目にクズィル・カラ(赤の都)跡を眺める
・旧都だったトプラク・カラ(土色の都)跡を見学
・アヤズ・カラのそばの遊牧民のテント(ユルタ)レストランでランチ
・ラクダに乗る
・アヤズ・カラ(風の都)跡見学
・アムダリア川の写真撮影
(直接空港に送ってもらったので、夕食スキップ)

ヒヴァ2日目の本日は、旅行代理店経由でキジルクム沙漠のカラ回り1日エクスカーションを申し込んでありました。
ガイドと車付きです。
ヒヴァの旧市街であるイチャン・カラは、だいたい1日で回れる範囲です。
私のフライト・スケジュールでは、タシケントからヒヴァ最寄りのウルゲンチ行きのフライトは朝7時発-9時半着。
そして翌日である本日はウルゲンチ発21時のフライトでタシケントに戻ります。
つまり、ヒヴァで日中丸2日分あるので、立案時、時間が余るかもしれない、と懸念しました。
町そのものが絵になるヒヴァなので、それを味わいながら、新市街の見どころにも足を伸ばし、うんとゆっくりヒヴァを丸2日間楽しむ、という選択肢もありました。
でも、いろいろ見て回りたいと欲張りたくなった私は、2日目は現地ガイドと車付きのエクスカーションの予定を入れることにしました。
その方が、一人ではなかなか見て回れないものが効率良くたくさん見られますし、さほどウズベキスタンや中央アジアに詳しくない私にとって、ガイドのなにげない説明でも大変貴重です。観光の充実度は桁違いとなります。
とうわけで、その気になればコストを抑えられる中央アジア旅行でとても割高と分かっていても、カラ回りエクスカーションの方を選びました。
いや、物価や人件費が安い国だからこそできる贅沢です。

そしてそれは大当たりでした。
私が中央アジア旅行でひそかに求めた景色を眺めることができ、それからここがポイントですが、それらをちゃんと思い通りに写真に収めることができました。
たとえば、ウズベキスタンの綿花畑や、青空の下に並ぶ遊牧民のテント(ランチをとったユルタ・レストラン)。
1997年のチュニジア旅行以来のラクダ乗り体験も、運動音痴、略して運痴な私にはなかなか大変でしたが、楽しかったです。
それ自体は、カラとは直接関係ないですけど@

※このときに撮った綿花畑の写真を収めたハイライト旅行記はこちら。
「2012年中央アジア旅行~ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン~ハイライトその9:植物編<ウズベキスタンの綿花畑や沙漠の秋の小さな花など>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10722454/

※青空の下のユルタ・レストランの写真を収めたハイライト旅行記はこちら。
「2012年中央アジア旅行~ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン~ハイライトその5:朝食以外の食べ物とレストラン編<ウズベキスタンのキジルクム沙漠の遊牧民のテント(ユルタ)でのランチ>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10720229/

カラ回り自体は、その気になれば現地のタクシーの運転手だけを雇って回れますし、その方がずっと安くすんだでしょう。
ウルゲンチ空港からヒヴァまで利用したタクシーの運ちゃんがしきりに宣伝していました。
相乗りしてタクシー代をシェアした日本人男性は、ヒヴァ観光2日目の予定を特に入れていなかったので、運転手の話を聞いて興味を覚え、話をつけていました。
運ちゃんの言い値であっても、私が旅行代理店に払った何分もの1の値段でした。
でも、やはり私はプロのガイドにいろいろ話を聞きたいと思いました。ヒヴァの旧市街観光中につくづくそう思いました。
それに、カラ回り以外にも見ることができたもの、写真に撮れたものが、私にとって極上でしたから。

エクスカーションのメインディッシュであるカラそのものも、もちろんすばらしかったです。
正直、遺跡にロマンを感じる想像力があまり豊かでない私は、カラを回ってどうなるかな、と思わなくもありませんでした。
でも、最初に、プログラムにないために近寄らなかったクズィル・カラ(赤の都)を、遠目に眺めたとき。
想像したり予測をつけたりするのと実際に見るのとではいかに違うか、私の懸念や想像がいかにチンケで矮小だったか、改めて深く思い知りました。

<2012年中央アジア3カ国旅行:簡易旅程>
9/09日 成田発~アシアナ航空でソウル仁川経由~タシケント到着
9/10月 ウズベキスタン航空でウルゲンチへ飛び、ヒヴァへ&ヒヴァ観光
9/11火 キジムクル沙漠のカラ回り★
9/12水 ウズベキスタン航空でキルギスの首都ビシュケクへ&ビシュケク市内観光
9/13木 途中でブラナの塔へ寄りながら、イシククル湖へ★
9/14金 野外岩絵博物館&チョン・アクスー渓谷トレッキング★
9/15土 イシククル湖からビシュケクへ戻る&ショッピング★
9/16日 ビシュケクからカザフスタンのアルマトイへ陸路国境越え★&アルマトイ市内観光
9/17月 チャリン・キャニオンへのエクスカーション★
9/18火 アルマトイ市内観光~夜23時10分アシアナ航空で出国
9/19水 ソウル仁川経由 朝11時10分成田着
 ★印は車とドライバーとガイドあるいは車とドライバーを旅行代理店経由でチャーターした日

「カラまわり
 古代ホレズム文化を生み出したアムダリヤ川。人々は川が流れを変えるたびに城を造り変えなければならなかった。以前から資料では知られていたが、1940年代にアムダリヤ川の下流の東側に数百kmにわたって点在する多数の都城跡が発見された。その数は1000以上あるという、気が遠くなるような規模のホレズム王国の遺跡である。(中略)
 ウルゲンチから北東約50kmにあるボストンから北に10~20kmのキジルクム沙漠の端にも、いくつか都城跡がある。車をチャーターして、1日“カラまわり”をしてみてはどうだろうか。ちなみにカラとは“城市”の意味だ。」
(「地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々(2011~2012年版)」より)

同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配

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  • 綿花畑と彼方のクズィル・カラ(赤の都)<br /><br />あのカラはプログラムに含まれていないので訪れませんでしたが、遠目に見るだけでもとてもかっこよくて、一目ぼれしそうでした。<br /><br />訪れるカラは、ヒヴァのあるホラズム州の州都ウルゲンチよりさらに東北方面、アムダリア川を越えた、ウズベキスタンの中のカラカルパクスタン共和国の領内にあります。<br />途中で一応、国境を越えましたが、私の目には、ウズベキスタンのあちこちにある検問所みたいなところとの違いがよく分からないくらいでした。<br />

    綿花畑と彼方のクズィル・カラ(赤の都)

    あのカラはプログラムに含まれていないので訪れませんでしたが、遠目に見るだけでもとてもかっこよくて、一目ぼれしそうでした。

    訪れるカラは、ヒヴァのあるホラズム州の州都ウルゲンチよりさらに東北方面、アムダリア川を越えた、ウズベキスタンの中のカラカルパクスタン共和国の領内にあります。
    途中で一応、国境を越えましたが、私の目には、ウズベキスタンのあちこちにある検問所みたいなところとの違いがよく分からないくらいでした。

  • ズームして眺めたクズィル・カラの一部

    ズームして眺めたクズィル・カラの一部

  • 赤い都という意味のクズィル・カラと青い山脈<br /><br />青い山脈は天山山脈のはじっこで、あの向こうはブハラやタシケント方面になります。<br />

    赤い都という意味のクズィル・カラと青い山脈

    青い山脈は天山山脈のはじっこで、あの向こうはブハラやタシケント方面になります。

  • クズィル・カラ全体と綿花畑でグラデーション<br /><br />うーん、遺跡そのものを見ただけでロマンを感じたことは少ない私ですが、あれにはロマンをかきたてられました。<br />見学するカラへの期待が高まり、わくわく。<br />

    クズィル・カラ全体と綿花畑でグラデーション

    うーん、遺跡そのものを見ただけでロマンを感じたことは少ない私ですが、あれにはロマンをかきたてられました。
    見学するカラへの期待が高まり、わくわく。

  • 半沙漠の向こうに見えてきたトプラク・カラ<br /><br />くずれた砂丘のように見えました。<br />知らなければ城址とは思わなかったでしょう。<br /><br />トプラク・カラは3〜4世紀にこの地方を治めたホラズム王国の王たちの神殿がある旧都でした。<br /><br />「トプラク・カラ<br /> その都城は紀元前1世紀ないし紀元後5世紀のシャー・ウシュ朝が築いたものと考えられている。長方形(500×350m)のレンガ造りの城壁に囲まれ、北西隅には3つの楼閣をもった宮殿がある。広場、火を祀る神殿などが並び、城内の3分の2ぐらいは市民の住居区で、市民は共同生活をしていたらしい。「赤い頭部」と呼ばれる屈強な男を表した塑像、宮殿を飾っていた兵士像など、多彩な壁画や塑像が発見され、それまで未知であった古代ホレズム美術が初めて浮かび上がってきた。ガンダーラ美術やイランのパルティア美術の影響も認められるが、中国新疆の仏教寺院発見の壁画や塑像にとても似ており、東西トルキスタンに同じ美術の潮流があったことを示している。」<br />(「地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々(2011〜2012年版)」より)<br />

    半沙漠の向こうに見えてきたトプラク・カラ

    くずれた砂丘のように見えました。
    知らなければ城址とは思わなかったでしょう。

    トプラク・カラは3〜4世紀にこの地方を治めたホラズム王国の王たちの神殿がある旧都でした。

    「トプラク・カラ
     その都城は紀元前1世紀ないし紀元後5世紀のシャー・ウシュ朝が築いたものと考えられている。長方形(500×350m)のレンガ造りの城壁に囲まれ、北西隅には3つの楼閣をもった宮殿がある。広場、火を祀る神殿などが並び、城内の3分の2ぐらいは市民の住居区で、市民は共同生活をしていたらしい。「赤い頭部」と呼ばれる屈強な男を表した塑像、宮殿を飾っていた兵士像など、多彩な壁画や塑像が発見され、それまで未知であった古代ホレズム美術が初めて浮かび上がってきた。ガンダーラ美術やイランのパルティア美術の影響も認められるが、中国新疆の仏教寺院発見の壁画や塑像にとても似ており、東西トルキスタンに同じ美術の潮流があったことを示している。」
    (「地球の歩き方 中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々(2011〜2012年版)」より)

  • トプラク・カラからよく見えた青い天山山脈

    トプラク・カラからよく見えた青い天山山脈

  • 車から下りて進む<br /><br />建物跡のくぼみがみえました。<br />

    車から下りて進む

    建物跡のくぼみがみえました。

  • 風雨にさらされて崩れた城壁

    風雨にさらされて崩れた城壁

  • 建物であったことが分かる3つの空洞が並んで

    建物であったことが分かる3つの空洞が並んで

  • 城壁の内側

    城壁の内側

  • 奇岩のよう

    奇岩のよう

  • 沙漠に生えるラクダが好きそうな草が生えてしまって<br /><br />定番ですが、「つわものどもが夢の跡」と詠みたくなります。<br />

    沙漠に生えるラクダが好きそうな草が生えてしまって

    定番ですが、「つわものどもが夢の跡」と詠みたくなります。

  • 崩れたかつての城壁が空に映える

    崩れたかつての城壁が空に映える

  • 向こうまで続く城壁跡

    向こうまで続く城壁跡

  • 兵舎跡を見上げて

    兵舎跡を見上げて

  • 城壁跡が点々と<br /><br />奥の方では、城壁に設けられていた見張り塔の楼閣だけが残っていました。<br />

    城壁跡が点々と

    奥の方では、城壁に設けられていた見張り塔の楼閣だけが残っていました。

  • 比較的良く保存されている部分

    比較的良く保存されている部分

  • 王の宮殿やいろんな宗教目的の部屋の跡

    王の宮殿やいろんな宗教目的の部屋の跡

  • 城壁の内側の市民の居住区は跡形もなし

    城壁の内側の市民の居住区は跡形もなし

  • 王の宮殿跡

    王の宮殿跡

  • ゾロアスター教の四元素(空気・水・火・大地)を収めるくぼみ<br /><br />大地は土で良いと思いますが、空気を示すものとして何を収めていたとガイドのフーサンが説明したか、忘れてしまいました(涙)。<br /><br />「中央アジアで広まったゾロアスター教とマニ教<br />(前略)最も早く伝来したゾロアスター教(&#31046;教(けんきょう))は、「光明と知恵の神」アフラ・マズダーを唯一最高神とし、その配下に善神ヴォフ・マナーと悪神アカ・マナーがいる。すべてこの世の善・悪・真実・虚偽はこの二神の産物で、宇宙はいつも[善と真実]対[悪と虚偽]の対立となる。最後にはアフラ・マズダーが悪神を敗北させ、神の国を到来させる。人びとはアフラ・マズダーを信じ、善と真実の道をとれば天国に、悪と虚偽の道をとれば地獄に入ると教えている。生業としては農業と牧畜が唯一高貴な職業で、空気・水・火・大地の四つを、けがしてはいけない四元素としている。死者を火葬せず鳥葬にするのも、火や空気の汚れを忌むためだ。(後略)」<br />(「シルクロード入門」東京書籍(監修:長澤和俊)より)<br />

    ゾロアスター教の四元素(空気・水・火・大地)を収めるくぼみ

    大地は土で良いと思いますが、空気を示すものとして何を収めていたとガイドのフーサンが説明したか、忘れてしまいました(涙)。

    「中央アジアで広まったゾロアスター教とマニ教
    (前略)最も早く伝来したゾロアスター教(祆教(けんきょう))は、「光明と知恵の神」アフラ・マズダーを唯一最高神とし、その配下に善神ヴォフ・マナーと悪神アカ・マナーがいる。すべてこの世の善・悪・真実・虚偽はこの二神の産物で、宇宙はいつも[善と真実]対[悪と虚偽]の対立となる。最後にはアフラ・マズダーが悪神を敗北させ、神の国を到来させる。人びとはアフラ・マズダーを信じ、善と真実の道をとれば天国に、悪と虚偽の道をとれば地獄に入ると教えている。生業としては農業と牧畜が唯一高貴な職業で、空気・水・火・大地の四つを、けがしてはいけない四元素としている。死者を火葬せず鳥葬にするのも、火や空気の汚れを忌むためだ。(後略)」
    (「シルクロード入門」東京書籍(監修:長澤和俊)より)

  • よく保存された部屋の区画とそれをつなぐ低い出入り口<br /><br />出入り口が低いのは、そうするといちいちかがまなくてはならず、否応なしにお辞儀をすることになるからだそうです。<br />また、ヒヴァの建物でも出入り口が低いものは、同じ理由からだそうです。<br />

    よく保存された部屋の区画とそれをつなぐ低い出入り口

    出入り口が低いのは、そうするといちいちかがまなくてはならず、否応なしにお辞儀をすることになるからだそうです。
    また、ヒヴァの建物でも出入り口が低いものは、同じ理由からだそうです。

  • かつての建物の様子が忍ばれる

    かつての建物の様子が忍ばれる

  • 王の宮殿跡と広大で荒涼たるキジルクムの半沙漠

    王の宮殿跡と広大で荒涼たるキジルクムの半沙漠

  • 高いところから見渡して<br /><br />「トプラック・カラ<br /> ウルゲンチから北東へ50km。紀元前1世紀から5世紀にかけての都市遺跡。ホラズムの古代遺跡の中では保存状態がよく、城塞の部分には、日干しレンガでできた3つの塔と、城壁に囲まれた王宮が残る。遺跡からはホラズム文字の記された羊皮紙や、王の横顔が彫られた貨幣などが多数出土した。それらは現在、ロシアのエルミタージュ美術館で展示されている。(後略)」<br />(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)<br />

    高いところから見渡して

    「トプラック・カラ
     ウルゲンチから北東へ50km。紀元前1世紀から5世紀にかけての都市遺跡。ホラズムの古代遺跡の中では保存状態がよく、城塞の部分には、日干しレンガでできた3つの塔と、城壁に囲まれた王宮が残る。遺跡からはホラズム文字の記された羊皮紙や、王の横顔が彫られた貨幣などが多数出土した。それらは現在、ロシアのエルミタージュ美術館で展示されている。(後略)」
    (「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)

  • 何も残っていない居住区と、ぽつぽつ残る城壁や楼閣跡

    何も残っていない居住区と、ぽつぽつ残る城壁や楼閣跡

  • クズィル・カラが見える<br /><br />この旧都トプラク・カラとクズィル・カラは地下でつながっていたと考えられているそうです。<br /><br />

    クズィル・カラが見える

    この旧都トプラク・カラとクズィル・カラは地下でつながっていたと考えられているそうです。

  • 遺跡のはじっことあたりの見晴らし・その1

    遺跡のはじっことあたりの見晴らし・その1

  • 遺跡のはじっことあたりの見晴らし・その2

    遺跡のはじっことあたりの見晴らし・その2

  • きれいに区画が残ったエリア<br /><br />私の他に数人のグループも観光に来ていましたので、人影も写っていますが、遺跡の大きさが分かりやすくなったと思います。<br />ここで、右下のくぼみのある壁に注目。<br />

    きれいに区画が残ったエリア

    私の他に数人のグループも観光に来ていましたので、人影も写っていますが、遺跡の大きさが分かりやすくなったと思います。
    ここで、右下のくぼみのある壁に注目。

  • モザイク・タイルがあったくぼみ<br /><br />モザイクは、ロシアの考古学者がモスクワへ持ち帰ったとガイドのフーサン。<br />たぶん、いまはエルミタージュ美術館の収蔵品ではないかと思います。<br />となるとモスクワでなく、サンクト・ペテルブルグですが、旧ソ連圏のロシア以外の人々にとってはきっとモスクワはロシア政府の代名詞でしょう。<br />

    モザイク・タイルがあったくぼみ

    モザイクは、ロシアの考古学者がモスクワへ持ち帰ったとガイドのフーサン。
    たぶん、いまはエルミタージュ美術館の収蔵品ではないかと思います。
    となるとモスクワでなく、サンクト・ペテルブルグですが、旧ソ連圏のロシア以外の人々にとってはきっとモスクワはロシア政府の代名詞でしょう。

  • 緻密に造られた神殿跡

    緻密に造られた神殿跡

  • 青空がまぶしくて

    青空がまぶしくて

  • 1番高いところへ移動している途中

    1番高いところへ移動している途中

  • 部屋の跡

    部屋の跡

  • さっきと反対側

    さっきと反対側

  • 部屋の区画がよく残っているところ

    部屋の区画がよく残っているところ

  • 日干しレンガの哀れさ……

    日干しレンガの哀れさ……

  • 城壁を見上げながら、トプラク・カラを去る<br /><br />このあと、車でアヤズ・カラ前へと移動し、先にランチをとり、ラクダに乗って少し歩き回ってから、アヤズ・カラを見学しました。<br /><br />というわけで、アヤズ・カラ編へとつづく。<br />

    城壁を見上げながら、トプラク・カラを去る

    このあと、車でアヤズ・カラ前へと移動し、先にランチをとり、ラクダに乗って少し歩き回ってから、アヤズ・カラを見学しました。

    というわけで、アヤズ・カラ編へとつづく。

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  • とんびさん 2012/12/23 02:55:49
    カラ回り
    地味な観光地なので忘れかけていましたが、こんなところだったなぁって思い出しました。自分の場合は車をチャーターしましたが、ガイドなしだったので、詳しいことはわかりませんでした。

    まみ

    まみさん からの返信 2012/12/25 04:56:20
    RE: カラ回り
    とんびさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

    確かに地味ですね。笑。
    私は沙漠の景色の中にぽっかり浮かぶその遺跡のたたずまいにすっかりノックダウンされました。
    ガイドがないと、確かに歩いていて、何がなんだか分からないですよね。
    といっても、ガイドの説明ははじめの方だけで、散策中ずっとガイドはしゃべりっぱなしだったわけではないですし、あのときに納得したはずの内容もだいぶ忘れてしまいましたけど。直後にメモはしたけれど。。。
  • eahawkさん 2012/12/21 17:51:34
    こちらも失礼いたします。
    カラ周りしたかったんですよね〜。
    文化遺産を研究している身なのに極寒に負けたんです・・・

    でもまみさんの写真でかなり満足できたので良かったです!!
    ありがとう御座いました♪

    eahawk

    まみ

    まみさん からの返信 2012/12/22 16:13:17
    RE: こちらも失礼いたします。
    eahawk さん、こんにちは。コメントいつもありがとうございます。
    カラ回りは、去年、飛行機に乗り遅れてヒヴァに行き損ねないければ、行かずじまいでしょう。
    そう考えると不思議な縁です。
    冬は、そっかー極寒なんですね。
    後編のアヤズ・カラもアップしたので、よかったら見てくださいませ。
    ビシュケク編も、やっとです。
    コメント間違えてたら、ぜひ指摘くださいませ。

    > カラ周りしたかったんでさん、すよね〜。
    > 文化遺産を研究している身なのに極寒に負けたんです・・・
    >
    > でもまみさんの写真でかなり満足できたので良かったです!!
    > ありがとう御座いました♪
    >
    > eahawk

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