2000/06/01 - 2005/06/10
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真@tokyoさん
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マンハッタンのセントラルパークの南からエンパイア・ステート・ビル付近までをミッドタウンと言う。この地域は商業、オフィス、劇場等が集中し、最もニューヨークらしいところである。
高層建築が林立している地域だが、その大半は1920年〜30年代のものでアールデコ装飾が特徴である。摩天楼は頂部と入り口周辺に多くの装飾が施されており、建築家が力を入れている部分である。この点を中心に建築を見ると思わぬ発見がある。
ただし、頂部については地上からの見えない場合が多く、撮影場所探しが苦労の種である。
ここでは、ミッドタウン?としてセントラルパークからタイムズスクエアまでの地域のアールデコ建築を紹介する。
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フラー・ビル(Fuller Buldg1928〜29牟)
ニューヨーク1の建築業者 フラー社の本社ビルでアールデコ摩天楼の典型的なもの。各所にその要素が見られる。同社は前丸ビルを建設した会社で日本にも縁がある。元の本社ビルはFlat Iron Bldgとして今も人気者。写真では見えないが頂頭部は黒白の石でアステカ風のデザインが施されている。 -
フラー・ビル 低層部
6階までは黒御影石で覆われている。ご覧のような有名ブティックや商店、ギャラリーが入居している。エントランス上部の二人の人物が摩天楼群の中に立つ像はElie Nadelmanの作。 -
フラー・ビル エントランス上部
中央の飾りは照明はセットバックする超高層の表現か -
フラー・ビル エントランス部 床のモザイク1
フラー・ビル自身は大きすぎて分かりにくいので、ミニチュア代わりのモザイクで表現している。 -
フラー・ビル エントランス部 床のモザイク2
前の本社ビルであるフラットアイアン・ビルのモザイク。モザイクには同社が手がけたビルで他にタコマ・ホテル(シカゴ)があり、宣伝をかねている。
丸ビルは無かった。 -
フラー・ビル エレベーター扉
ビルの工事現場を描いたもの8枚が施されている。作業員の顔はどれも同じ。創業者 ジョージ・フラー氏の顔と言われている。 -
旧RCAビクター・ビル(RCA Bldg 1931 )
放送とレコード産業の会社を表現する建物。手前に見える聖バーソロミューズ教会との調和を最優先に設計したといわれている。 -
旧RCAビクター・ビル 頂部
会社の表現として、電気振動、稲光のジグザグギザギザ゙や蓄音機の針のトンガリが多用されている。中央の人物像は? 日本では雷さんか? 雷神? -
旧RCAビクター・ビル 正面エントランス
ギザギザ゙、トンガリが見える。
2階の各窓の上のトンガリはレコード針 -
旧RCAビクター・ビル 北東コーナーの出入り口
コーナーと言えどもおろそかにしていない。円盤はレコードを。
中央の円は現オーナーのGE社のマーク。こちらも電気機器製造会社でイメージが共通で好都合。 -
旧RCAビクター・ビル エレベーターホール
照明の関係で同じような色に見えるが、天井、床、壁で趣はことなる。 -
旧RCAビクター・ビル エレベーターホール 上部の壁面装飾
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ウォルドルフ-アストリア・ホテル(1930〜31年)
各国の要人が利用するだけに、内外の装飾は豪華のもの。
右が正面で、横からは頂部の緑色の搭が2個見える。
写真手前は聖バーソロミューズ教会、旧RCAビクター・ビルが左端にほんの少し見える。 -
ウォルドルフ-アストリア・ホテル 正面(パーク街)
いろいろなものが見える。左右のレリーフと旗の支えは金色に輝く豪華版。車寄せ中央には天空に飛び立とうとしている女神。全体がアールデコに覆われている。 -
ウォルドルフ-アストリア・ホテル 裏正面(レキシントン街)
裏といえどもおろそかにはせず房飾りなどあるが、やはりさびしい。 -
ウォルドルフ-アストリア・ホテル 搭
肉眼では等の状態がここまでは分からない。 -
ウォルドルフ-アストリア・ホテル
入り口上部の軒飾り -
グレイバービル(1925〜27年)
日本ではほとんど名前を見ることは無いが、初期のアールデコ建築として注目すべきもの。建設当時は最大の床面積を有するオフィスビルとして話題の上った。グランドセントラル駅、パンナム・ビル、グランドハイヤット・ホテルに接している。駅の乗降客のレキシントン街への出入り口にもなっている。 -
グレイバービル 正面入り口
各入り口左右に人物像を配置するのが、このビルの特徴。
数10年前はアールデコを強調するため、人物像は彩色され、中央飾りと庇の上部はエンジ色のガラスで囲まれていた。近年それがはずされて写真用に単調になった。以前の方が華やかだった。 -
グレイバービル 南出入り口
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グレイバービル 北出入り口
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ビークマン・タワー・ホテル(1927〜30年)
東寄りの高級住宅街ビークマン・プレイス近くに建つ高層ビル。
縦の軸線を強調したスタイルで、周囲の低層の建物の中から宇宙に飛び立つロケットと評されたことがある。
当初は女子学生の宿泊施設として建てられたが現在はホテルとして使用されている。 -
ビークマン・タワー・ホテル 上層階
ガラス張りのレストランからの景色が売り物である。多段のセットバックは、サーリネンのシカゴ・トリビューン コンペ応募作に影響を受けたと言われる。設計者は同コンペの優勝者ウェルズ である。
(ルーズベルト島から撮影) -
ビークマン・タワー・ホテル 頂部
アールデコの定番モチーフの噴水を遠くからも分かるよう単純化している。
低層階は複雑になっている。(ルーズベルト島から撮影) -
ビークマン・タワー・ホテル ホテル・エントランス
3階バルコニーの噴水模様は大分手がこんでいる。 -
ビークマン・タワー・ホテル 1階窓飾りとランプシェード
ここまで来ると噴水の水量で建築家の力量が伺われる。 -
フレッド・F・フレンチ・ビル(1927年)
頂部のアッシリア風モザイク画がニューヨークのスカイラインでユニークさを演出している。地上からは見えないがエンパイア・ステート・ビル屋上から注意して見るとビルの間に発見できる。フレッド・F・フレンチ社は建設会社として当時の一方の雄であった。
(エンパイア・ステート・ビル屋上から) -
フレッド・F・フレンチ・ビル 入り口ロビー天井
このビルの内装はニューヨーク一の豪華さと言われたもの。上階の社長室のインテリアは特に評判だった。 -
バラマウント・ビル(1927年)
映画製作パラマウント社のビル。当時は劇場が入っていた。
タイムズスクェアに面し、対称型階段状のスタイルは印象的である。時計塔にガラス球を乗せ太陽に反射させることで一気にアールデコの雰囲気が高まった。 -
バラマウント・ビル 頂部
曇っていたので反射光なし。
イメージをつかんでください。
遠方から双眼鏡を通しての撮影だったので周辺部が欠けています。 -
フィルム・センター・ビル (1928〜29年)
外観は目立った要素はないが、細部は注目すべき点がが多い。
建設当初のこのビルの業務は、フィルムの保管と映画上映館から毎日フィルムを引き上げて、翌日の上映のためにフィルムの巻き戻し作業等の準備にあったという。映画全盛時代の当時はそれだけの建物が必要だった。 -
フィルム・センター・ビル (1928〜29年) エントランス
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フィルム・センター・ビル (1928〜29年) エントランスと両サイドの上部拡大
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フィルム・センター・ビル (1928〜29年) ホール
ひとたび内部に入ると目を奪われる。正面のマヤ風装飾 -
フィルム・センター・ビル (1928〜29年)
正面のモザイク部拡大 -
フィルム・センター・ビル (1928〜29年) 天井
眼を天井に移せば、ジグラッドを思わせる階段状のライン。何処までもマヤである。 -
フィルム・センター・ビル (1928〜29年) エレベーター扉
ここにも下部にジグラッド風のライン有り。
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