2001/09/08 - 2001/09/16
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真@tokyoさん
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F・L・ライトはサリヴァンの事務所を出て独立し、ここシカゴ郊外のオークパークに住居と設計事務所(ライト・スタジオ)を設けた。この地域は都市近郊の中産階級の住宅地として高品質の住宅が並んでおり、住宅建築家としての名前が上がるにしたがって、彼への顧客がライトの設計による住居をスタジオの周辺に構えた。しかし、ライト自身は、この土地で施主の夫人とのスキャンダルによりスタジオを離れ、以降戻ることは無かった。
現在もそれらの住宅はそのまま個人住宅として使用されており、街を1周することでライトの当時の設計思想が読み取れる。なお、ライトの住居とスタジオはライト財団の管理により公開されている。
http://www.gowright.org/homestudio/homestudio.html
オークパークから約3km西にゆくと、リバー・フォレストという住宅地があり、ここにライトが建築家として独立後の最初の建物がほぼ当初の形で残されている。これを併せて眺めてみる。
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オークパークまではシカゴ名物の高架鉄道のグリーン・ラインで行く。 道路から階段を上ると改札口 そのままホームとなる。方向を間違えないこと。
行く先は終点の[Harlem]なので下車駅に注意する必要なし。 -
高架鉄道のグリーン・ラインは治安状態が良くない地域を通るので、終点の[Harlem]駅以外には途中下車はしないようにと云われている。車内は乗客も多くそれほど危険は感じなかった。写真は途中の街の景観 ほとんど人影が無い。 人は歩かず自動車で移動するものらしい。
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地域公園の入り口 入って左に林が続きその先にAustin Gardens Parkの入口がある。ライトの像が岩に乗っている。岩の上に頭だけというのはどうかと思う。
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オーク・パーク内の街路 車の通行も少ない緑の道の両側にライト設計の邸宅が並ぶ。
駅から歩いて来ると、ライト・スタジオは奥になるが、そこを基点とすることが良いだろう。 -
駅から歩いて来ると、ライト・スタジオは奥になるが、ここの案内所で資料を入手しスタートするのが良いだろう。
ライト・スタジオ1889年
スタジオとライト邸の全景 右の三角屋根が住宅、左がスタジオ 業務の拡大と共に増築していった様子がうかがえる。 子供部屋の壁にはライトが絵を描いた。 -
ライト自邸 Forest Ave側
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正面の彫刻
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正面の柱の装飾
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セルフガイド
スタジオに付設されているショップで借りることが出来る。日本語も用意されていて建物見物にはお世話になった。建物番号にダイアルをセットすると建物についての説明が聞こえてくる。お勧めします。 -
トーマス・H・ゲイル邸 1892年 初期の設計 まだサリヴァンの事務所に在籍していた時代のもの。アルバイト禁止の契約に違反し、サリヴァンの逆鱗に触れ事務所を退所することになったといういわく付きのもの。スタジオと同じ Chicago Avene に面している。
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ネイザンGムーア邸 1895年のチューダー様式の住宅の一部改築をライトが担当した。その後1923年に火災があり、2階、3階をライトが設計した。前作を引きずりながらも、ベランダ部と屋根がカンチレバーでせり出しているあたりはライトの色が出ている。
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ネイザンGムーア邸 北側を見る
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ネイザンGムーア邸 1階壁面の装飾
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ネイザンGムーア邸 道路側張り出し部の装飾
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ネイザンGムーア邸 ベランダの手すりの玉飾り
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エドワード・R・ヒルズ・デケイ邸 1906年 ネイザンGムーアが娘夫妻のために隣接地の邸宅(1874年)の改築をライトに依頼したもの。
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アーサー・R・ヒュートレー邸1 1902年 典型的なプレーリースタイル
カンチレバーのひさしが印象的である。 -
アーサー・R・ヒュートレー邸2 左に道路があるが、これだけ芝生の空間を配置しているところが余裕。もちろん塀なんてものは無いがプライバシーは確保されている。
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アーサー・R・ヒュートレー邸3 入り口周辺 ライト建築に多い半円アーチ
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アーサー・R・ヒュートレー邸4 正面2階の出窓
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アーサー・R・ヒュートレー邸5 水平線を強調する煉瓦積み
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ピーター・A・ビーチー邸1 1906年 既存の建物を取り込んでの改築。煉瓦の赤と漆喰、切り妻の量感 が目に入る。
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ピーター・A・ビーチー邸2 広い芝生の手入れも一苦労。
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ピーター・A・ビーチー邸3 切り妻屋根の裏側の白が美しい。
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ピーター・A・ビーチー邸4 道路からはこの面がまず目に入る。木陰が涼しさを演出。
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フランク・W・トーマス邸1 1901年 オークパークの中心道路を入ると公園に面したT字路の突き当たりに最初に現れる住宅で、一見してライトと分かり興奮する。この先にもっと洗練されたものが建物が続くのだが。
正面右の3枚のステンドグラスが美しい。 -
フランク・W・トーマス邸2 正面のアーチの入り口から入り、左に折れて進み2階にあがると玄関がある。
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トーマス・H・ゲイル夫人邸 1909年 10m×15mの小型の住宅だが、広く張り出したカンチレバーのテラスのために広く感じる。このテラスから木々を通しての眺めはすばらしいことだろう。落水荘にイメージがつながる。
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ここでオーク・パークの中心街を空から見よう。
中央はForest Avenue 東西に Chicago Avenue が通る。(方角に注意 上が東)
今まで出てきた建物は次の通り
1:Austin Gardens Park 角のライト像 2:ライト自邸とスタジオ 3:トーマス・H・ゲイル邸 4:ネイザンGムーア邸 5:エドワード・R・ヒルズ・デケイ邸 6:アーサー・R・ヒュートレー邸 7:ピーター・A・ビーチー邸 8:フランク・W・トーマス邸 9:トーマス・H・ゲイル夫人邸 -
ユニティ・テンプル1 1904年 数少ないライトの公共建築である。従来の教会建築の概念とはすっかり異なる箱型で、知らなければとうてい教会とは気がつかない。コンクリート打ち打ち放しの初期の例。
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ユニティ・テンプル2
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教会
ユニティ・テンプルの前にはラテン十字型の教会がある。面白い対比。 -
たまたま結婚式が終わり参列者が出てきた。
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リバーフォレスト入り口
オークパークから西に3km。
リバーフォレストという住宅地の入り口 -
入り口の石柱「ウォーラーゲート」はライト作といわれている。
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ウィンスロー邸 1893年
ライト独立後の最初の作品である。
左右対称、正方形の窓、余計なものは無く端正で美しい正面である。
施主のウィンスローは金属装飾加工業を手がけておりライトとも親交があった人。 -
ウィンスロー邸 扉
この装飾はサリヴァン事務所で身についた形式。 -
ウィンスロー邸 ひさしの下にもこのような装飾が。
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付近の住宅例1
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付近の住宅例2
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帰りは列車[Metra]を利用する。本数が少ないことと高架鉄道よりほんのわずか高い料金のため車内はガラガラ。Oak Park駅の様子、ちょうど向かいのホームに反対方向の列車が入ってきた。車両は2階建て。
シカゴまで2駅。 -
切符は車内で車掌さんから購入する。
乗車すると間もなく巡回してくるから安心。 -
車両の2階からは見通しが利く。おのぼりさんにはちょうど良い。ごらんの通り誰も居ない。今になって物騒だったと気がついた。
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窓ガラスはグリーンがかかっているのでごらんの通り。あえて修正していませんのでお見苦しいがお許しを。
ダウンタウンに近づき、米国最高のシアーズタワーが見えてきた。 -
衝立のような大きな曲面のビルは、シカゴ川に面して建つ 333 West wacher Drive
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終点到着 駅を出て振り返ると、現代建築だった。
Northwestern Atrium 1987 Murpy/Yahn
水の流れのようでな曲線は、都会版の落水荘といった感じ。
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この旅行記へのコメント (5)
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- sweetbasilさん 2009/02/11 22:07:16
- ご無沙汰してます!
- ロイドライト・・・素敵です!
建築物って本当に人の心を奪うものがあるなってお邪魔するたびに考えさせられます。
私はしがない古いマンション住まいですが、よけいに憧れますね〜♪
本当に良い目の保養をさせていただきました!
- 真@tokyoさん からの返信 2009/02/12 01:41:06
- RE: ご無沙汰してます!
- しばらくです。
訪問ありがとうございます。
私も同様に小さなマンション住まいです。
他人の住まいを見て喜んでいるという、さびしい趣味です。
ライトは帝国ホテルやグッゲンハイムのような大型のものもすばらしいですが、住宅も良いですね。
昨年、ライト建築をたずねるツアーに参加したので、近いうちに整理して発表します。
そのときはよろしく。
> ロイドライト・・・素敵です!
> 建築物って本当に人の心を奪うものがあるなってお邪魔するたびに考えさせられます。
> 私はしがない古いマンション住まいですが、よけいに憧れますね〜♪
> 本当に良い目の保養をさせていただきました!
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- Ted@CiscoTours comさん 2008/06/17 15:26:50
- 行きたかったオーク・パーク
- 真さん、こんにちは
ご無沙汰しています。
最近あまり他の方を訪問できなくて、本当にご無沙汰です。
オーク・パークは、昨年シカゴに仕事で行ったときに行きたかったのですが、美術館で時間をとりすぎて結局いけませんでした。こんなにステキなのですね。
真さんのすてきな解説を読んでいると、ますます行きたくなって来ました。
ハーレムと言うと、NYを思い出して危険なイメージがありますが、安全なところなのですね。
アメリカの日経が、建築ベスト30を選んでいます。
http://www.nikkeius.com/htm/campaign/kenchiku.html
先日ダラスに行ったときにその一つ「Kimbel Art Museum」を訪問してきました。
1位の落水荘、2位のSalk Instituteには是非行ってみたいです。
この中にもライトの建築が6個も選ばれていて、改めてその偉大さに驚かされています。
Ted
- 真@tokyoさん からの返信 2008/06/18 01:06:37
- RE: 行きたかったオーク・パーク
- Tedさん
こんにちは
NY情報をいろいろ書かれているので、いつも身近に感じています。
> オーク・パークは、昨年シカゴに仕事で行ったときに行きたかったのですが、美術館で時間をとりすぎて結局いけませんでした。こんなにステキなのですね。
オークパークからウィンスロー邸までの3kmは住環境としてはすばらしいです。機会があったら是非どうぞ。
初めての土地では建築か美術館かどちらを採るかでいつも悩みます。
でも、美術館は消えることが無いので、建築を優先するようにしています。
1度目のシカゴは乗り継ぎの為の1日で、時間が無いので日本語の建築ガイドをお願いしましたが、結局、付け焼刃の単なる道案内程度のもので失敗しました。2回目はWTCテロに遭遇し、幸運にも空港閉鎖で帰国できず市内とオークパークを楽しみました。もちろん美術館もガラガラの中でゆっくり鑑賞できました。
> アメリカの日経が、建築ベスト30を選んでいます。
この情報、知らなかったので助かりました。
NYとChicagoしか知りませんが、他の土地にもすばらしいのがありますね。
6/25からライト建築を訪ねて行ってきます。レーモンド事務所に居られた三沢先生が講師で、目玉は落水荘とジョンソンワックス、タリアセン・イーストです。もちろん、オークパークも入っています。良い写真が取れたらば載せますね。
> http://www.nikkeius.com/htm/campaign/kenchiku.html
> 先日ダラスに行ったときにその一つ「Kimbel Art Museum」を訪問してきました。
Louis I. Kahnは2個も入っています。ミースに近づきましたね。
今年はNYは休憩となりそうです。
- Ted@CiscoTours comさん からの返信 2008/06/18 16:06:40
- RE: RE: 行きたかったオーク・パーク
- 真さん、こんにちは
6月25日からライト建築を尋ねる旅、良いですね。
落水荘も訪問なのですね。
旅行記楽しみにしています。
Ted
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