2008.09 信濃・飛騨・越中のみち? 原点の合掌造り民家園へ

2008/09/08 - 2008/09/08

妻の母親が「親戚がみんな白川郷へ行っていて羨ましい。私も行きたい。」と言い出したことから始まった、義母・妻・私の不思議な親子３人旅行。

松本→高山→白川郷→五箇山

というルートを１泊２日で周りました。

松本城は一年ぶり、高山・白川郷・五箇山は今年のゴールデンウィーク以来となります。季節を変えて訪れたいとは思っていましたが、まさかこんな早く再び訪れることになるとは…

二日目、白川郷散策途中に合掌造り民家園を訪れました。
美しい景色の中にある、集団離村の歴史、保存運動の原点を改めて学ぶこととなりました。

エリア 白川郷(岐阜)

せせらぎ公園駐車場の隣にある、茅葺きの正門から入ります。
丸い形のポスト、久しぶりに見ました。

【荒井良造家　主屋】
正門から歩いて行くとそのまま合掌造りに入ります。
この中が受付になっています。

【荒井良造家　主屋】
茅葺きの屋根を見上げると、朝までの雨で表面だけが濡れて黒くなっています。

【東屋荘松家　板倉】
合掌造り民家園は白川村の保存運動の原点となったそうです。

【中野義盛家　板倉】
昭和39年から白川村の最辺地であった加須良集落の集団離村が始まり、数年後、残された無住の七棟の合掌のうち一棟が雪の重みでつぶれてしまったそうです。

　

【水車小屋】
危機感を持った村が合掌文化の保存運動を始め、昭和44〜46年に10棟の合掌建築を村内各地より保存目的で、荻町地区の庄川左岸に移築したそうです。

【水車小屋】
「白川郷合掌村」を創設し、その後の世界文化道産へと保存運動の原点となり、現在に至るそうです。

移築し、保存活動が行われなかったら、この白川郷全体の風景もなかったのかもしれないのですね。

池を覆うのは水連でしょうか。

【中野義盛家　主屋】
縁側に腰をかけて景色を眺めるのも楽しそうです。

【中野義盛家　主屋】
内部を見学することができます。

【中野義盛家　主屋】
とても大きな木が何本も使われている天井。

【中野義盛家　主屋】
2階部分では、写真ﾊﾟﾈﾙの展示や、養蚕に使われていた道具などの展示もあります。

【中野義盛家　主屋】
2階から眺めた北側です。木の上に合掌が少しだけ見えるところがかわいらしいですね。

【中野義盛家　主屋】
3階部分、何もなく奥まで見渡せるのは、初めてでした。

【中野義盛家　主屋】
入ってくる光に映しだされる合掌の木組み、とても静かでしばらく眺めていました。

【中野義盛家　主屋】
縁側からはのどかな風景が広がります。

【村瀬忠正家　主屋】
合掌が二段ぽくなっているのは珍しくですね。

【村瀬忠正　主屋】
こちらも内部を見学できるようです。

これだけたくさんの建物を移築するのはとても大変な取り組みだと思います。

背の高い木から草花までとても緑が多いですね。

【浅野忠一家　主屋】
内部では動物の剥製などが展示されています。

【東しな家　主屋】
すすきも合掌造りのある風景には欠かせません。

【東しな家主屋】
見渡す建物がすべて合掌造りで、ちょっとした集落ぐらいの規模になるでしょうか。

【鳩谷八幡神社】
小さな木の鳥居と小さなお社がとても素朴な感じです。

【鳩谷八幡神社】
昔話の仙人のような神様が出てきそうです。

【茶室　梅香庵】
茶室まで合掌です。

【茶室　梅香庵】
御茶会を開くことがあるのでしょう。中は綺麗に整えられています。

【火のみやぐら】
火のみやぐらの奥に見えるのが、初めに入った中野義盛家主屋です。やぐらの屋根は茅葺きでないようです、残念。

【山下陽朗家　主屋】
数少ない18世紀中ごろの建築らしいそうです。

【マタダテ小屋】
移築されたものではないそうですが、以前五箇山で見た、原始的な合掌と考えていいのでしょうか。

この辺りはたくさん花が咲いています。

【山茂文四郎家　唐臼小屋】
園内の中央には水が流れていますが、その水を利用した水車小屋です。

【山茂文四郎家　唐臼小屋】
普段聞かないような音にもなんだか懐かしさを覚えます。ｺﾄﾝ、ｺﾄﾝとﾃﾝﾎﾟよく動いています。

ほぼ一回りしてきたでしょうか。

【中野長治郎家　主屋】
干してあるとうもろこしと洗濯物に思わず肩の力が抜けてしまいます。

たわわに実るのはひえ。

お隣はあわ。

そのお隣はもちきび。生えているのは初めて見たので、少し感動です。

【大家藤重家　板倉】
見学所要時間20〜30分のところ、なんと1時間ものんびりと見学してしまいました。

【信称寺本堂】
入口脇で工事中だったのは信称寺本堂。今まで見てきたものと違って、とてもとても新しい匂いがします。

1時間ほどの見学でしたが、白川郷の歴史を学び、これから見る集落がまた違った景色に見えるかもしれません。

そろそろお昼、昼食を済ませ、午後の散策に出かけたいと思います。